小学校受験 ママのモヤモヤ飛んでけー!

お受験という造語の中で揺れるママ達。小学校受験指導、20余年間の経験から、ズバリ!悩めるママ達に真のアドバイスを。

小学校受験 解答用紙を上手に使う

2008年07月01日 | 小学校受験のカリキュラム
 人は・・・わかっていても、まちがうものです
ましてや、それが小学校受験をするような、幼い子ども達の場合ではなおさらのこと。

 私は常に、子ども達に繰り返し、繰り返し言います
 「あなたたちはね、とっても賢くって、一度習ったことはちゃーんとわかってるってこと、先生は十分に知っているわ でもね、誰だって『わかっていても間違ってしまう』ってことはあるものなのよ。だから必ず、間違えないで解く方法を使いましょうね」と。

 でも、ついつい子どもは、「わかった」自分にすっかりご満悦になってしまい・・・ わかっている自分を、より強烈にアピールして誉めてもらいたいために頭の中で解いてしまったり、一番に終わらせようとして慌ててしまったり・・・と、墓穴を掘ってしまいます
 
 いかがでしょう?そんなことはありませんか?
これには、その子が持っている本来の性分もありますが(たとえば、慌て者だったり、せっかちだったり、です)、実際には、原因は大いに大人側にある、という場合のほうが多いですねえ

 要するに大人は、早くできると誉め、さっさと解けると誉める、ということを、無意識のうちに、子どもが幼い頃から習慣的にやってきているのです。
 ですから子ども達は、小学校受験という名のもと、いろいろと学習している間も、正答を導き出すとき、「正確さ」を重視する以前に、さっさとやって誉められようということにポイントを置いてしまうのです・・・ほとんど、誰もがこれに当てはまるのですが、そんな中でも、特にこういう墓穴を掘るタイプには、2つのタイプがあります。
  ひたすら、誉めてもらっている自分が好き、というタイプ。
 言ってみれば「かっこうつけ」「いいかっこうするのが好き」という子ですね。比較的、男の子に多いです。
  問題や、解答用紙を汚したくない、潔癖性タイプ。
 正答を導き出すために、問題や解答用紙に「式」にあたるメモ的なものを書いたほうが間違いにくいことがわかっているのに、敢えてそれをせず、涼しい顔で解いたよ、とアピールしたい子ども。女の子に多いです。
 
 どちらのタイプであっても、「間違う」ことにはかわりはありません。それをさせないためには、意識改革が必要です。
 たとえ相手が子どもであっても「~~しなさい!」と言って、言うことをきかせようとするよりも、本人達が「むー・・・本当にそうだ・・・」と実感するほうが、どれほど意味があり、大切であるかしれません。もちろん、それが最も効果的、なんですね
 
 たとえば、15個以上の数を数えさせてみます。
指で数えたり、目で数えたりしていると、十中八九、間違います 
今度は、一つずつ、数えたら斜め線で消させて数えさせます。基本形、です。確かに時間はかかりますが、しかし、明らかに、消して数えるほうが正確に、早く数えられるはずです
 このように実際にためさせてみて、そして『間髪入れずに』言うのです。
 「やっぱり、こんなふうに数えたほうが間違えないわねえ。こうして、数える時につけた斜め線は、ちっとも汚く見えたり、汚したりしているようには見えないのよ これは、あなたが、間違えたくないお利口な子だからこそ、この方法で数えたんだってことなんだもの・・・間違わない方法を知っているからこそ、こうして消しながら数えたのよね。やっぱり、こんなふうにして、間違えない方法で問題は解いていかなくちゃね

 子どもは、自分でしっかりと実感したら、必ずそうします 言われたことは忘れても、自分で実感したり、自分で会得したことは忘れないものなんですねえ。そして、それを誉められたりしようものなら・・・必ず実践しますよ

 大事なことは、きれいな解答用紙であること、ではなく、「間違っていない、正答がかかれた解答用紙」でしょう?
 途中経過を書き込むのは、いわゆる「式」を立てていることなのですから、描いていけない訳はありません
 ぜひ、かき込むことを、躊躇させないでおきましょう。ただ、大事なのには、答えとしてかく「○、△」等のしるしが、丁寧に描かれているか?です。

 小学校に入って、繰り上がりの計算、繰り下がり計算をする時、先生から「小さく繰り上がった数字を書いたら間違えないでいいですね」と、何度もアドバイスをしてもらっても、絶対にそれをしない子、嫌う子がいますよね そして、結局は間違う・・・何とつまらないこでしょう

  問題用紙や解答用紙には何も書いてはいけない、とわざわざ言われる場合は別ですが、そんな注意がない限りは、解答用紙、問題に、大いに書き込ませましょう。そして、間違わない答えの出し方、をしっかりと会得させ、そうすることが素敵なんだと教えてあげましょう



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。