小学校受験 ママのモヤモヤ飛んでけー!

お受験という造語の中で揺れるママ達。小学校受験指導、20余年間の経験から、ズバリ!悩めるママ達に真のアドバイスを。

小学校受験 ― 願書を記入する姿勢

2011年09月07日 | お受験ママへのアドバイス
 願書は・・・ご家庭と、志望する学校とを「初めてつなぐ公式の文書」です
そういう考え方であらためて願書をご覧になると・・・
  間違ったら修正テープを使う・・・
  飲み物やおやつで、ちょっと汚してしまう・・・
  隅っこのほうが少し折れて、しわになった・・・
  捺印が、かなり斜めになってしまった・・・
こんなことはすべて、「かなり違うんだよなあ・・・」とご自分でも思いませんか?

 最近は、世の中万事が「っま、いいんじゃな~い?!」のような風潮があり、私はとてもそれに違和感を持っています
 若くて未熟な世代が、あまり社会性を要求されないようなシチュエーションで、そういう思考で物事を判断していくのならば、失笑する程度で、まだまだ許されるかもしれません
 
 しかし、さすがに子を持つ親の立場になり、また、それなりに教育も受けた方達では話が違うでしょう・・・
 たとえば、人間関係においても、対幼稚園、対保育園、対おけいこ事というような状況で、あまり深く考えず「っま、いいんじゃな~い」的発想で行動して、結果的にはとても礼を失することをしてしまったとしたら? 笑いごとでは済まされませんよね。

 願書は、大変大事なものです
決して大袈裟ではなく、身を清めて、いずまいを正して、深呼吸をして清書をする・・・そういう気持ちで書いてください。
 字が下手、というのは、残念ながら一朝一夕には何ともなりません。それならば、せめて、心をこめて丁寧に書きましょう

 何事も、受け止める側が真剣であればあるほど(一度にたくさんの願書をご覧になるからこそ、学校側は真剣であり、研ぎ澄まされた精神状態で、1枚1枚の願書を手にし、読まれるのです)、それが心のこもったものであるか、事務的に、適当に書いたものか、伝わるものですよ

 こんなおたずねがよくあります。
出願が郵送の学校の場合・・・願書を受理した学校側から、受験番号や面接や考査についての注意書等をご家庭に返信するため、学校側があらかじめ返信用の「封筒」をご用意されています。
 志願者は、封筒の表、宛先のところに自宅の住所を書き、宛名を書きます。(この場合、注釈がない限り、ここには保護者として「父親の名前」を記入するものです。最近は、何ら特別のご事情もないのに、平気で保護者欄に母親の名前を書く方がおいでになりますが、それは違います)
 もちろん、保護者名の後には「○○○○ 行」と書きます。これが、常識です。宛名である自分の名前には「様」とは書きません。(ご存知でなかった方は、覚えてください。これは、願書に限ったことではありません)
 こうすると、先方が「行」を二本線で消し、「様」と書き換えて返送してくださいます

 しかし。
今では、ほとんどの学校が、宛名を記載するスペースの下に、すでに「様」の印刷をしていたり、「様」のスタンプを押したりしています。
 さあ、どうしましょう?というのがご質問です。

 もちろん、本来は、「様」ではなく「行」にする、というのが常識ですからね。常識人としては、これをわざわざ二本線で消し、「行」に直したい気持ちになりますよね。それに、そうしないと、この志願者の両親は常識知らずだ・・・と思われてしまう・・・とも心配になる・・・

 でも この場合は、敢えて「様」のままにしませんか?
一度にたくさんの返信作業をしないといけない学校側が、いちいち封筒の宛名下の「行」を二本線で消し、「様」と書き換える手間を省きたい、という思いから、わざわざ「様」を印刷されているのです。この意味を考えると、そこでまた、ひと手間をかけさせることは・・・違いますよね

 「先生、細かいことまでお聞きしてすみません」と詫びられるお父様、お母様がおいでになりますが、願書を記入していて、細かいことにまで気持ちがいくことは、ちっとも悪いことではありません
 少しでも気になったら、納得のいくまで、教室の先生にお聞きしましょう

 そして「っま、いいんじゃな~い」の発送は、私立校に進学された後には、必ず改めましょうね きっと、それが大火傷の原因を作る発想になるはず、です
 特に、伝統校では、脈々と受け継がれた「保護者の常識」というものがあります。それは、決して文章にして配布されるものでも、学校側が懇切丁寧に教えてくださるものでもありません。
 その学校の保護者となったご両親が、学校に足を運び、自然に「感覚」の中で身に着けていく「その学校の父兄らしさ」であり・・・それが、校風にもなっていくのです

 何にでもこだわり、心を込める・・・日常生活でも実践していれば、あなたはワンランク上等の「家庭力」を身に着けられるはず、です