小学校受験 ママのモヤモヤ飛んでけー!

お受験という造語の中で揺れるママ達。小学校受験指導、20余年間の経験から、ズバリ!悩めるママ達に真のアドバイスを。

小学校受験 - 「家庭力」をアップさせる

2013年02月06日 | お受験ママへのアドバイス
 最小限の努力で、最大の効果を得たい!誰もが考えること、です。
たとえば・・・リーゾナブルで素材とデザインの良いお洋服を手に入れたい 比較的お安く、オシャレで豪華なランチをいただきたい
 言ってみれば、こういうことも、最小の努力で・・・に該当するのではないでしょか。

 でも残念ながら、「家庭力をアップする」ということ、言い換えれば「家庭の品格を豊かにすること」は、一朝一夕にできることではありません

 しかし、伝統ある私立小学校で各家庭に求められているものは、ほかならぬ「これ」であることをしっかりと意識し、あらためてご自分の家庭生活を見つめていただければ・・・といつも思っています。

 厳しい先生、合格率を高らかに謳う幼児教室に我が子を預け、小学校受験に向けてビシビシとペーパーテスト対策をしてもらうことが、受験準備だと考えているご両親がいかに多いことか・・・残念ながら、それはある部分では正しいですが、大きな意味では「かなり外れた考え方」です

 机の前に陣取り、先生の説明を聞き、先生の板書を見つめ勉強する学校生活。これは小学校入学以降、子ども達が大学を卒業するまで、延々と続く「学習」のスタイルです。
 しかし、小学校就学前、「幼い時期から始める自分磨き。人間力を養う学習」は、家庭生活の中だからこそできるもの、なんですね。
 それを教えるのは、「お父さんとお母さん」です。子どもは、本当に両親の背中を見て、育っているのですよ。

  お父さんとお母さんは、正しい日本語を話そうと、心がけていますか?子どもは、親の言葉を日常生活の中で耳にし、それをお手本にして「日本語という母国語」を学習しています。

  お父さんとお母さんは、美しい所作を心がけ、最低限の作法を身につけて食事に向かっていますか?子どもは、親の食べ方を毎日眺めながら、自分の食事をしているのです。

  お父さんとお母さんは、日々の生活の中にたくさんの驚きと感動を感じ、嬉々として暮らしていますか?子どもは、無垢な心と目を持ち、身の回りの出来事に遭遇しています。ダラ~っと死んだ魚のような目と感性で、毎日の生活を過ごしていませんか?

 私立小学校という「環境」が、受験生である各家庭に、真に求めているものは何か?を、洞察する力と、心の余裕を持つこと・・・これが、家庭力をアップさせる第一歩であることを忘れないでいましょう




小学校受験 - お弁当の考査

2013年02月01日 | 小学校受験のカリキュラム
 お弁当を食べる、という行為が、そのまま小学校受験の考査の一部に・・・昨年度あたりから、こういう考査を実施する学校が増えました。
 以前は、比較的厳しい女子のカトリック校特有のもの、と思われていたこのような「お弁当を食べる」という考査でしたが、敢えてテストの一部として「お弁当」を設けるに至った経緯は、たぶん、現代の子ども達の「食事の仕方」が、あまり褒められるようなものではなくなった、ということなのではないか、と私は推測しています。

 「食べる」という行為を見るだけで、その子(その人)の普段の家庭での食事の様子が見えてきます。
もし、お箸の持ち方もかなりひどく(中には、4歳児くらいになっても、フォークとスプーンだけしか使えない子どもも少なくありません)、時には握り箸をし、クチャクチャと音を出して食べ、食べこぼしても平気・・・となれば、その子の家庭では、ほとんど食事の「躾」をしていない、ということが言えるでしょう。

 好き嫌いがあるのか、ないのか・・・確かにそれも大事なことです。ここ数年は、「食育」という言葉も生まれました。栄養バランスの良い食事、個食ではなく団欒のある食生活、ですね。
 しかし、ベクトルが違う方向のものとして、「食べ方」「食事の仕方」は非常に大切です。なぜなら、食べる行為を見るだけで、まさにその家庭の「品格」がそこに現れるから、です。

 どんなに優秀と言われる人であっても、一緒に食事をしたときに、「正しく箸を持っていない」「肘をついて食べる」など、基本的な部分ですでに問題があると、とても残念に思いますね。
 
 要するに私立小学校は・・・ここ10年、男女を問わず、世の中が偏差値教育に偏ってきていることを認め、その傾向をキャッチし、教育方針をマイナーチェンジしながらも、ここにきてあらためて「言葉」や「食事」に現れる家庭の品格を重要視するようになってきています。

 そのことを意識し、いえ、そんなことを意識する以前に、普段から子ども達の「食事の仕方」にこだわりを持ち、しっかりと「美しい食べ方」「正しい食べ方」ができるようにリードしていきましょう。