小学校受験 ママのモヤモヤ飛んでけー!

お受験という造語の中で揺れるママ達。小学校受験指導、20余年間の経験から、ズバリ!悩めるママ達に真のアドバイスを。

小学校受験 ママは鬼の形相

2008年09月17日 | お受験ママへのアドバイス
 最近、お母様は、鏡をご覧になったことはありますか?
お化粧をするためや、歯を磨くためではなく、「自分の顔を、まじまじと眺めるため」に、鏡を見たこと・・・
 
 9月になって、そろそろ出願が始まる頃になると、正直に申しあげて、鬼の形相のお母様は少なくありません
 「鬼の形相」ですから、当然、美しいわけはありませんし、かわいいわけでも、チャーミングなわけでもない・・・
 いつも、眉間や額にはシワがあり、いかに一日に何度もギュッと眉をしかめているか?がうかがえます

 笑顔なんて、もう、しばらく見たことがない・・・
もし、そんなご自分に気づかれた時には、あなただけでなく、お子様も赤信号であることに気づいてください

 あなたのお子様は、どんなにあなたが怒鳴っても、時には腹を立てて何かを壁に投げつけたりしても・・・それでも、ママであるあなたのことが好きなんです
 「ママなんて、大嫌い」と言ったとしても、それは本心ではありません。
 そして、大好きなママの「笑顔」を見たいために、受験準備でもがんばったり、耐えたり、一生懸命なんですよ。ご存知ですよね

 私の教室でも、ケアレスミスをした子ども達は、十人中九人までは言いますねえ。
 「きゃー、またママに叱られちゃうよー」そう言っている子ども達の顔は、くさったり、イヤそうだったりするのではなく、総じて、悲しい顔をして・・・そう言うのです
 なぜ悲しいかって?
叱られることも悲しい一因ですが、何よりも、ママに誉めてもらえない、大好きなママが笑ってくれないからですよ・・・

 これから先は、出願、面接、そして考査、発表・・・と、ママは物理的に忙しくなりますし、精神的にもヘビーな日々が続きます
 でもね、そんな時期だからこそ、お一人の時間に、時には鏡の前で、敢えて「笑顔」を作ってみてください
 そして、その笑顔のままで、お子様の名前を呼んでみませんか?

 きっと、「ママらしい心」が、ふっと戻ってくるはずです もしあなたが、本当の「鬼」でなかったなら・・・

 そうすることは、あなた自身のためでもあるのですよ
本当の優しい母親のあなたを取り戻し、大好きなコーヒーや、お紅茶を飲むのも良いのではないでしょうか? そんなことは、たったの15分ほどです。

 ママが豊かな心を取り戻せば、まるでオセロがころころと変わっていくように、いろんなことが違っていくことも稀ではありません

 笑顔・・・子どもにとっての、何よりも豊かな環境ですから


小学校受験 「数を数える」

2008年09月06日 | 小学校受験のカリキュラム
 サイコロの効用、すでに十分ご存知のことと思いますが、敢えて。
昔は、子ども達はたくさんの「アナログ」な遊びをしましたねえ
 昔・・・私は昭和33年生まれですが、私の子どもの頃は、まだまだ「蝋石(ろうせき)」などと言うものが存在し、表の道路に、その蝋石を使ってケンパの○を描いて、お友達と一緒に、ケンケンパッ、ケンパッ、ケンパッ、ケンケンパッ・・・などと、遊んだものです

 4,5歳になれば、練習などしなくても、自然に、「片足跳び、ケンケン」が出来るようになりましたし、もちろん、順番を決めるために、4,5人でジャンケンをし、当たり前のように、「○○ちゃんが1番ね、△△ちゃんは最初に負けたから5番・・・じゃあ、2番から4番までを決めるジャンケンをしよー!」などとやっていました

 しかし。
今の子は、公園以外のお外で遊ぶことなどなく、家の前でケンパをして遊ぶ・・・などという、映画に出てくるようなレトロな遊びはしませんからねえ。
 ケンパは、親が休日、一生懸命に公園で教えてあげなければいけなくなりました。
 たくさんの人数で遊ぶこともあまりない現代、ジャンケンは、あくまで2人の「勝ち負け」のためにしか使うことがなく、多人数でジャンケンさせると、たちまち混乱してしまう子も少なくありません。
 そのうちに、箸を持つ、整列をする・・・などとう、当たり前のことまで「幼児教室で習うこと」になってしまわないか、真面目に心配になるこの頃です

 さて。
サイコロを使って遊ばなくなった子ども達。
 以前、すごろく遊びのようなことをしないから、今の子ども達は、「○こ、進む」の意味が理解できない・・・と話しましたね。
 同様に、サイコロを頻繁に見ないため、あのサイコロ特有の数の並び方を、あまり目にすることがないようです。
 10年ほど前に教室に通ってくださった子ども達は、2列2段に並んだものの絵を見ると、「あっ、サイコロみたいに並んでる・・・」のように表現しました。そうなんですねえ・・・

 2列2段だと「4」、2列2段の中央に1個黒丸があると「5」、3列3段だと「6」・・・と、視覚から数を瞬時に理解していたのでした。
 じつは、こういう確固とした理解は、便利なんですね

 数を数えたりするとき、数える対象がバラバラに散らばった状態であれば、一つ一つ数えなければ何個あるかはわかりませんね。適当に指でなぞって数えるのではなく、やはり一つ一つを斜線で消し、数える習慣をつけるのが良いでしょう
 しかし、整然と列、段になって並んでいて、子どもも数えるのに慣れていけば、わざわざ、1、2、3、4・・・と、10以下の数を数える必要はない、と思うのです。

 そういう時にわかっていれば便利なのが、上の段に2、下の段に2であれば「4」、上の段に3、下の段に3であれば「6」、上の段に4、下の段に4であれば「8」、と理解できるでしょう。(ただ、5個に関しては、無理に覚える必要なないように思います。なぜならば、経験上、子どもの視覚では、4と5には大きな差があるように思えるからです。)

 でも、これは、あくまで「数えることに慣れていれば」という注釈つき、です 数え始める子どもに、最初からテクニックとしてこれを教えてしまうと、やはり、「数える」ことが上手になりません
 バラバラに並んだものを数える時、やはり、「正確に、早く数える」必要はあるわけで・・・
 いろいろとテクニックを会得し、上手に数えるためにも、まずは、基本中の基本「しっかりと数える」を得意にさせましょう