たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

名月赤城山

2021年12月21日 | 

男心に男が惚れて

意気が溶け合う赤城山

澄んだ夜空のまん丸月に

浮世横笛 誰が吹く

上野国佐位郡国定村(現・伊勢崎市国定町)の豪農の家に生まれた国定忠治(本名・長岡忠次郎)は天保の大飢饉の時に私財を投げ打って貧しい人達を救った侠客と語り継がれておりますが、そうした一面が人々の心を魅了するのでしょう。

ここ大戸の関所は家から車で30分ほど、榛名山の西側に在ります。忠治はこの関所を破った罪で捉えられ磔刑に処せられましたが、くしくもその日が今から169年前の12月21日、忠治41歳の時でした。 

忠治は刑の朝、上州の地酒を所望しますが一杯飲み干すと2杯目は ❝死に臨んで酔ってしまっては死を恐れた事になる❞ と断りこの近くに在る処刑場へと足を向けました。この時、天下のお尋ね者を一目見ようと集まった群衆は役1500人。忠治は刑吏に向かって先ずは一礼、そして一槍突かれる毎に目を見開き見物人を見回し14回目に息絶えたと史実は記しています。

皆さんの心の中の忠治はどんな人物像でしょうか。

 

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(続)妙義・谷急山

2021年12月20日 | 心に残る思い出の山

続き

 

数度、繰り返すアップダウンはどれも足を踏ん張って木の根を掴み無理矢理、体をづり上げる垂直に近い登りである。スリルを味わうなんてそんな余裕は完全に失せた。「帰り大丈夫かなぁ」と誰に言うでもなくそんな言葉が口を衝く。

 

10時20分、山頂到着

右上に薄っすらと浅間山

後方、右に高岩

裏妙義山群、双眼鏡を当てると丁須の頭の上に人影を捉えた

奥秩父、金峰山、西上州の山並みと八ヶ岳。目の前の稲村山の奥に僅かに望める白銀の北アルプス、更に目を右に移せばドキッとする様などでかい浅間山と四阿山が有り志賀の山々が山急山の横に除く。その奥に上越の山々も遠望できた。

振り向くと競い合う様に稜線の荒々しさを見せる表妙義と裏妙義は指呼の間。ここ迄の道のりのキツさに十分報いてくれる眺めが小さな空間を取り巻いていた。「あの山も登ったね」「この山も登ったね」 懐かしい山々と対峙して同定する私達は幸せだった。

山頂での至福の一時

その時、裏谷急沢を詰めてきた埼玉県上里から来たと言う青年が「どちらから来られたのですか?ゴールデンウイークはどうされるのですか?」とお決まりの言葉で話しかけてきた。GWは特に予定なしと応えると「僕は穂高に行きます」と嬉しそうに話し、後から登って来た人達と共に三座の道程をすると再び沢に下って行った。「あの若さが欲しい」私のその言葉に皆が頷きそして笑った。

(左)急な下りは木が頼り。今まさに木に体を任せんとするところ

(右)勾配のきつさは写真には出ないが実際は結構きつい。周りの景色を見ている余裕などない。真剣そのもの)

足がガクガクする程の急下降を続けて漸く三方境に戻った。あぁ、やっと緊張から解放されたという安堵感に丸太にヘタヘタと座り込む。しかし此処は風の通り道、座っていると寒さが身に応え腰を上げざるを得なかった。

  

落ち葉に足を取られながら沢に降り立ちここで暫く休憩。もうここからは気持ちの良い沢沿いを緩く下るだけである。足元を流れ下る水の美しさをジッと見つめている内、流れを妨げる落ち葉が気になり杖で葉をどけると流れの勢いが増し、それが面白くて手の届く範囲の葉を全部払い除けた。雄さんが行くぞと言わなければキリも無くその行為をし続けていたかもしれない。

右の写真は午名(ごみょう)の滝

中央に私達が名付けたトンガリ山。あのピークに立ったのだ

細い沢が大きな流れとなってやがて集落が見える辺り、榾木に数個、肉厚の椎茸を見つけビニール袋に入れて持って帰ると途中、倉庫で椎茸の仕分けをしていた農夫に「いい椎茸があるよ、持ってくかい?」と声を掛けられた。直径10cm程もある立派な椎茸だった。「今そこで・・・」とは言えずビニール袋を後ろ手に持ち遠慮なく頂く事に。そしてもう一度、谷急山を振り返り車に戻った。

帰りは「母さん、僕のあの帽子どうしたでしょうね」で始まる西城八十の詩で有名な霧積館で一浴。 「残念ながら現在は閉館となっております」

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妙義・谷急山(思い出の山)

2021年12月19日 | 心に残る思い出の山

2000年 歩行6:20  休憩2:20 

昨夜の強風は低気圧を押し上げ天気は上々、山歩きに相応しい一日となった。未だ朝が早いので外気は身が縮みそうなほど冷たい。登山口は裏妙義の全貌が仰ぎ見られる長閑な山村「岩の平」だ。

6時半出発。民家を抜け畑の中を通り道が登りにかかると、そこはもう川の音と野鳥の囀りだけが支配する世界。一部観光化されてしまっている表妙義と比べて山の静けさが肌で感じられるのが嬉しい。

汗ばんだ体に僅かな冷たさを含んだ風を受けながら1時間45分ほど登り詰めると尾根のたわみ三方境に着いた。ここは厳しい取り締まりを行っていた松井田の関所を逃れ無宿者などが山越えした裏の道、今は四方から集まる登山者が腰を下ろす憩いの広場である。

私達は丁須の頭を背に谷急山へ歩を進めた。見下ろす谷は・・・ふと13年前の苦い思い出が蘇った。そう、そこは道を間違えて止む無く一夜を明かした場所である。今日は安全を心がけて嫌な思い出を塗り替えなくては。

途中、谷急山の一番端にある984m峰に登ると天辺のスペースは人一人がやっと。足元がスッポリ切れ落ちて高度感十分なピークだ。私達はこの名も無きピークをトンガリ山と呼んだ。(足元に烏帽子岩が覗く)

此処からの眺めも素晴らしかった。色合い、輝きで微妙に異なるこの色の重なりをキャンバスの上に表現するのは難しいし文字にするのも難しい。

 

トンガリ山からの眺望

トンガリ山を過ぎると登山道はいよいよ険しくなる。

谷の美しさに酔いのんびり鳥の鳴き声を聴きながら辿って来た今までの行程とは対照的に滑りやすい火山礫、アップダウンに緊張の糸は張りっ放しだ。

何とか前岩と言うピークに辿り着き休憩。谷急山が手の届く所までやってきた。しかし間に鋭いコルを隔てそう簡単に近づかせてはくれなそうだ。先ずは露出する根を手掛かりに急下降、下を見れば深い深い谷。相変わらず火山礫が滑りやすい。石がカラカラと音をたて谷底へ落ちていく。気が付けば私の体は慎重になり過ぎてカチカチになっていた。

コルに着くと左側足元にV字状の割れ目が不気味に口を開けていた。恐ろしい所へ来てしまったものである。(続きますのでコメント欄クローズ)

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今季最強の寒波襲来

2021年12月18日 | 

昨夜は西高東低の気圧配置となり今冬最強の寒波が押し寄せた。群馬も北部は5~60cmの降雪に見舞われ三国峠では160台もの車が立ち往生したらしい。

23時頃だったかドタッと何かがぶつかった音がしたが余りの強風に外に出る事も出来ず朝を待って確認すると物干し竿を固定する支えが折れ竿が濡れ縁に落ちてしまったのだ。この時期、鉢物は屋内に取り込んで有るので何の被害も無かったが改めて如何に強風だったかを思い知らされた。

 

玄関の踏み石の周りには3cm程の霜柱が一面だった。「もしかして霜柱の花は?」と見に行ったが残念ながら・・・-3度Cの寒さでも観られないと言う事は、どれほど冷え込まないと見られないのだろうか。

池も初氷。強風で飛んできた葉で凄い事になってしまっているが融ける迄はどうにも出来ない。何時も網の上に出て泳ぎ回っている暴れん坊も葉陰で身を寄せ合っているのかな?

オー!榛名山、初冠雪ですねぇ

赤城山は吹雪いているのか全く姿を見せない

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11時頃になって雲の緞帳が上がり漸く見せた姿は完全に雪山、50cmの積雪は有るかもしれない。しかしそれも一時、12時半には又、緞帳を下ろしてしまった。

コメント欄はお休みに致しました。

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蝋梅が美しく

2021年12月17日 | 

午前中は先ず先ずのお天気でしたが散歩から帰った時点で密度の濃い雲が出始め風が冷たい寒い午後となりました。今日も午後は役所へ行ったり眼鏡店に行ったりと忙しく過ごした一日です。

 

 

 

厳冬期を飾る貴重な花の一つに蝋梅が有りますね。その蝋梅が今はあちこちで目立ちます。この花の魅力は名の通り蝋細工の様な花びらと清潔感のある香りでしょうか。我が家の蝋梅は未だ蕾ですので開花は年を越えてからになりそう。

椿もいよいよ出番を迎えました

道端のミニバラも此処に来て勢いを付けた様で次から次へと咲いていました。蕾もたくさんん見られますね。

ヤマボウシが「随分遅れましたがやっと葉を紅く染める事が出来ました~」だって。 そう呼び止められては写して上げない訳にはいきませんね。はいチーズ!

コメント欄、お休み致します。

コメント (2)
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