「誰でもなれる」「最底辺の職業」と警備員自身が自嘲する交通誘導員の実態を、悲哀と笑いで描き出すドキュメント、警備員の生活と意見。
「警備員ならどっちのエレベーターが止まっているか教えろってんだよ!俺たちの金で警備してんだろ !!! 」通行人にクレーム入れられ、現場監督に怒鳴られ、警察に注意され …… 。「誰でもなれる」「最底辺の職業」と警備員自身が自嘲する〝交通誘導員?の実態を、笑いと涙で描き出す快作喜びも笑いも涙もすべて路上にあり!全国 60 万人の警備員の 40 %を占める「交通誘導員」を克明に描いた初めての作品(警備員の小説はいくつかあります)。同僚の多くは 70 代、超高齢化社会に進む現代ニッポンの縮図がここに。
第1章 交通誘導員の多難な日常(トイレ掃除―警備業法違反を隊員に強いる隊長の弱味
通行止―交通誘導警備員はお地蔵さまではない ほか)
第2章 交通誘導員の喜びと悲しみ、時々怒り(黄金譚―糞尿にまつわる滑稽きわまりない顛末
大失敗―サイン拒否した親方の言い分 ほか)
第3章 どうしても好きになれない人(誘導ミス―交通誘導警備員が一番恐れること
たかが挨拶―なぜ挨拶をしない人が嫌われるのか ほか)
第4章 できる警備員、できない警備員(首振り人形―2秒間隔で首を左右に振り続ければ警備員合格?
コミュニケーション能力―警備員に外国人が少ないのはなぜ? ほか)
「それはわかりましたけど、なぜお年寄りが好きなんです?」
「セックスがいいんだよ。あのすごいよがり声は怖いもののなくなった女の最後の喜びの声なんだね」
「夫婦円満の秘訣って何ですか」
「結婚前は両目を開けて、結婚後は片目をつむりなさい」
というシェイクスピアの言葉を教えた。
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