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なかなか勝てない馬がいる。今日もその馬が走る。
がんばれ、と声が出る。
まなざしは、ゴールの先を見つめている。

ガセネッタ&(と)シモネッタ

2022年08月13日 07時01分46秒 | 読書・文学


米原万里/著
出版社名 文藝春秋
出版年月 2000年12月

税込価格 1,676円
頁数・縦 277P 20cm

同時通訳の現場には喜劇の条件が揃っている。通訳だけが知っている、大マジメな国際会議のウラネッタ。

シェフからのご挨拶(ガセネッタ・ダジャーレとシモネッタ・ドッジ)
食前酒(三つのお願い)
前菜(出会い頭の挨拶はご用心
シリーズ化という病 ほか)
第一の皿(開け、胡麻
京のぶぶづけとイタリア男 ほか)
白ワイン(翻訳と通訳と辞書)
第二の皿(田作の歯ぎしり:「地理的概念」にご用心 ほか)
ロシア風サラダ(空恐ロシヤ
全ロシア愛猫家協会 ほか)
赤ワイン(変わる日本語、変わるか日本)
チーズ(禁句なんて怖くないけれど
取り越し苦労 ほか)
デザート(目前のフィルム・ライブラリー
ダルタニヤンとミレディーの濡れ場のゾクゾク ほか)
コーヒー(ピオニ ル キャンプの収穫
懐かしい恩師に褒められてもらったような ほか)
食後酒(楽天家になろう)

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