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なかなか勝てない馬がいる。今日もその馬が走る。
がんばれ、と声が出る。
まなざしは、ゴールの先を見つめている。

マイナス50℃の世界

2022年08月16日 17時33分12秒 | 読書・文学


米原万里/〔著〕
出版社名 角川学芸出版
出版年月 2012年1月

税込価格 524円
頁数・縦 126P 15cm

トイレには屋根がなく、窓は三重窓。冬には、気温が-50℃まで下がるので、釣った魚は10秒でコチコチに凍ってしまう―。世界でもっとも寒い土地であるシベリア。ロシア語通訳者として、真冬の横断取材に同行した著者は、鋭い観察眼とユニークな視点で様々なオドロキを発見していく。取材に参加した山本皓一と椎名誠による写真と解説もたっぷり収められた、親子で楽しめるレポート。米原万里の幻の処女作、待望の文庫化。

1章 本日は好天。外はマイナス21℃(ここは北極よりも寒い国
冷凍庫で試験済みの防寒着でも… ほか)
2章 凍土のめぐみ(居住霧とたった四時間の太陽
かたむいた家のナゾ ほか)
3章 ヤクートでディナーを(飛行機の三つの大敵
凍傷の恐ろしさ―金属は皮ふに“食いつく” ほか)
4章 さいはてのさらにはて(ビニール、プラスチックはここでは使えない
寒極があるのはなぜ? ほか)
5章 酷寒の真実(座右の書
思い出に残るごちそう―イルクーツクの和食もどき ほか)

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