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まくらが歌謡楽団のブログです♪

いつも何度でも

2021-06-14 09:58:03 | 音楽 

ジブリ遠隔合奏第2弾。今回は、「いつも何度でも」

第2回目ということで、自分自身、欲が出てしまったせいか、意外に時間がかかってしまいました。音楽的な緩急、盛り上がりなどを考えてもなかなか自然にはならず~

そしてふと立ち止まって、この題名「いつも何度でも」の次に続く言葉を並べてみると~

いつも何度でも…青空を見上げる、小鳥と対話する、思い出す…

そうだ!変わらない、自然に、ありのままに、普遍的な何か…

そして、ピアノ伴奏の録音をフルートの茂木氏にお送りし、フルートをミックスし、素晴らしお写真の画像に仕上げていただきました。

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「いつも何度でも」  覚和歌子作詞・木村弓作曲

 

呼んでいる 胸のどこか奥で
いつも心踊る 夢を見たい

かなしみは 数えきれないけれど
その向こうできっと あなたに会える
繰り返すあやまちの そのたび ひとは
ただ青い空の 青さを知る
果てしなく 道は続いて見えるけれど
この両手は 光を抱(いだ)ける

さよならのときの 静かな胸
ゼロになるからだが 耳をすませる

生きている不思議 死んでいく不思議
花も風も街も みんなおなじ

呼んでいる 胸のどこか奥で
いつも何度でも 夢を描こう

かなしみの数を 言い尽くすより
同じくちびるで そっと歌おう

閉じていく思い出の そのなかにいつも
忘れたくない ささやきを聞く
こなごなに砕かれた 鏡の上にも
新しい景色が 映される

はじまりの朝の 静かな窓
ゼロになるからだ 充(み)たされてゆけ

海の彼方(かなた)には もう探さない
輝くものは いつもここに
わたしのなかに 見つけられたから

 

 

 

★おまけ★

この歌をYouTubeで検索したところ、本当にたくさんの方々がアップしていらっしゃいますが、特に、海外の方にたくさん歌われていることに驚きました。その中から1つだけご紹介します。

 



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4 コメント

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ゼロになるからだ (茂木)
2021-06-15 14:31:53
この歌の歌詞はやさしい言葉を連ねているので、歌を聴いている時はわかったようになりますが、詩だけを読むとわからない箇所が少なくありません。「ゼロになるからだ」が特に疑問符だらけなのでネットで検索してみるといろいろな解釈が見つかりました。その中で目を引いたのがこの詩をつくった覚和歌子と詩人の谷川俊太郎の対談です。谷川は「僕はあの「ゼロになるからだ」という言い方そのものが、なんだかわけわかんない。だけど、すごく気になるんだよ」と言っています。この対談の中でゼロの意味が解明されたわけではありませんが、こんなことかなという私の理解は次です。「何かがひらめいたり、大発見をするときは大きなものとつながる。そのつながりは意識下で行われ、その時、人は意識のかたまりになり体積は消失する」
対談のサイトは以下です(興味があれば)
https://www.1101.com/dakarakarada/
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詞の題名「いつも何度でも」に違和感 (Ted)
2021-06-16 20:55:27
 茂木さんと櫻さんの合奏第2弾ビデオの美しさに、うっとりしました。しかし、私は演奏の良さを巧みに表現出来るほど音楽通ではないので、以下には「いつも何度でも」という詞の題名に私が違和感を抱いて、それがなぜかを考えたことを書きます。
 「何度でも」と合わせて並べるならば、「いつも」でなく、「いつでも」とする方が良いように思ったのです。ただし、なぜそう思ったかを説明する助けにしようと、手持ちの『広辞苑』と『岩波国語辞典』でこれらの二つの言葉の説明を見たところ、どちらにも一方の意味の説明に他方の言葉が出て来て、両者に差がないようになっています。そんなことはないだろうと、インターネットで「いつも いつでも 違い」の検索をすると、違いを説明したウェブページがいくつも出て来ました。それらの中で私が気に入ったのは、英語で説明をしているページの一つ(https://hinative.com/ja/questions/115386)です。
 そのページの2番目の説明に、"... 'いつでも' might mean closely as 'whenever' and 'いつも' does 'always,' I think. For instance, 'you can come here whenever you want to' means '来たいときはいつでも来ていいよ' and 'I will be always with you' means 'いつも君といるよ.' " とあります。私が違和感を感じたのは、まさに、この相違のためです。
 引用した説明を言い換えれば、「いつでも」は時間軸上の任意の点で離散的に動作が起こる場合に使われ、「いつも」は時間軸上で連続的に状態が続く場合に使われる、と言えるかと思います。「何度でも」が離散的なので、それと並ぶ副詞句も離散的でないと変ではないか、と思ったということです。
 ところで、この歌詞で何が「いつも」あるいは「何度でも」と言われているのかを見ると、まず登場するのは「いつも心踊る 夢を見たい」です。この「いつも」は「心躍る」という夢の性質にかかっているようで、この場合は連続的な「いつも」で良いと思われます。
 次に登場するのは題名と同じ「いつも何度でも」の揃いで、「夢を描こう」にかかっています。「描く」という動作を形容しているのですから、ここでは離散的表現に揃えるべきではないかと思われます。
 最後に、「輝くものは いつもここに ... 見つけられたから」の形で登場します。この「いつも」は一見「見つけられた」という動詞句を形容しているようですが、「いつもここに ... 見つけられた」が、ひとまとまりになって「輝くもの」の性質を形容しているので、連続的な「いつも」で良いと思われます。
 問題は「いつも何度でも 夢を描こう」の一箇所だけです。その前の行を見ると、「呼んでいる 胸のどこか奥で」。「呼んでいる」は状態を表していますから、「いつも」はこれを形容していると解釈し、「何度でも」だけが「夢を描こう」にかかっていると思えば、OKです。つまり「呼んでいる 胸のどこか奥で いつも/
何度でも 夢を描こう」という分かち書きにして、題名も「いつも/何度でも」としては? というのが私の考えとなります。
 なお、茂木さんは「ゼロになるからだ」の句を問題にされていましたが、これについての私の解釈は「からだ」に内包される精神が、過ちや別れを経験してリセットされることを「からだがゼロになる」と形容したのではないかというものです。
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「いつも何度でも」? (茂木)
2021-06-17 18:06:58
Tedさん、「いつも何度でも」についての分析をありがとうございます。私も「いつも/何度でも」
という提案に賛成です。Tedさんの受け止め方も同じだと思うのですが、「いつも/何度でも」と言うとき、連続する時間軸上のどこからでも離散的な事象は発生し得る(許容される)と理解します。もう少し砕いて言いますと、「何度でも」だけですと時間軸の中のある一点で夢を描いた場合に、その後は何回でも夢を描くことを許容しますが、最初に夢を描くタイミングが不鮮明です。穿った言い方をすれば、「まずは与えられた基礎を習得することに専念しなさい。その後は何度でも夢を描いてもいいですよ。」という言い方も当たっています。「いつも」を加えることでタイミングが自由になります。木村弓が歌っている動画の歌詞の英訳は、”always, any number of times”となっています。以前、「春よこい」の解釈が話題になったことがありますがこうして考えると詩の理解にも深みが増すように思います。「ゼロになるからだ」についてはTedさんの解釈を拝受します。
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興味深いです♪ (櫻ミサ)
2021-06-17 21:32:30
Tedさん、茂木さん、コメントありがとうございます。お二人の文章は、なかなか興味深く、横から入ってみたくなりました

この歌は、軽快な3拍子で、とても愛らしく、そして原曲はハープと歌で、なにか簡単に口ずさみたくなるようなイメージですが、私がこの歌を初めて聴いた時、かなり違和感を覚えました。こんなに明るくて美しいメロディなのに、なぜ「かなしみ」「あやまち」「さよなら」「死」「閉じる」「砕かれる」…という言葉が使われているのか…
何かこの詩から感じるのは、明るい音楽とは対照的な絶望から立ち直る人の姿のようにさえ感じました。
”ゼロ”という言葉をウィキペディアで調べると、「無」という意味の他に「空」という意味もあります。詩の中では「ゼロ」という言葉は2回出てきますが、私の勝手な解釈は、最初の「ゼロ」は、大切な人、生き物、命のあるものを失った悲しみ、空虚感、絶望を、そして2回目の「ゼロ」は、その0から1へスタートしよう、悲しみや過去の思い出を探すのではなく、大切な何かを心に刻んで、次へ向かって歩き始めよう、そんな風に感じました。いつも心の中に大切なものとして存在し、何度でも思い出そう~永遠の命について歌っているように思いました。
などと~勝手すぎる解釈を失礼いたしました
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