薪ストーブの煙突を、オーニングテントからどうやって出すか?
で、いくつか試行錯誤してきました。
初めに造ったのは、テントの出入り口の開口部に板を三角形に組んで
幕除けとした1号機をつくりました。
だけど、大量に燃やすと横向きの煙突部が熱くなりすぎて、板を焦がしてしまいました。
そこで、横向き煙突に断熱材を巻いた2号機を製作。
使い方はこんな具合です。
薪ストーブをテントの開口部近く配置することになるので、テント内が広く使えます。
熱は薪ストーブ本体からの輻射だけで、煙突に逃げた熱は有効利用されない。
今度は、トレーラー仲間の知恵を拝借して、
テントの上方から煙突を出すメガネ板1号機を作りました。
煙突からの輻射熱もテント内を温めてくれるので、効率的です。
そして、今回はこのメガネ板2号機で、幅を広げています。
煙突はアルミフレキでなく、しっかりしたものにしたほうが良いなと思ってますが、かさばるので困ってます。
こちらがメガネ板の寸法図です。
内側の1枚。シリコンボールのつばの外形に合わせて作ります。
幕を挟み込む外側部分。2枚必要です。
固定はネジにしてますが、接着剤で良いと思います。
煙突に直接触れる耐熱性シリコンボールは、市販のこの製品を使いました。
今、入手できるかは不明です。
まねされる方は自己責任でお願いします。
明日のスノーシューに備えて、氷点下でも使えるようにユニフレームのプレミアムガスを買いました。
イソブタンが95%充填されていて、−10℃くらいまで使えるそうです。<詳細は下に>
通常のカセットガスはブタン(ノルマルブタン)が主成分です。
持っているコンロはカセットガス専用なので、このプレミアムなカセットガスを寒冷地で使用してます。
左が今回買ったもの。
右はずいぶん前に買って使わずにいたもの。
気になったのは、
値上がりがすごい!
かつては239円が、現在408円。
7割も高くなっておりました。
通常のカセットガスはこんなに値上がりしてないように思うのですが、どうだったかな?
それにしても毎日寒いです。
外の金魚水槽は、ここまで凍結しました。
金魚は無事ですよ。
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<ガスの詳細>
キャンピングカーではおなじみのプロパンガスもあわせて書いておきます。
大気圧下での ノルマルブタン、イソブタン、プロパンの沸点は、それぞれ
‐0.5℃、 ‐11.7℃、 -42.1℃ です。
なので、気温が氷点下となるとノルマルブタンが主成分の通常のカセットガスでは、沸点以下の温度となり、ノルマルブタンは急激に液体から気体へと変われません(いわゆる沸騰はしない)。
多少は気体になりますが急激ではない(蒸気圧が低いので)
イソブタンであれば-10℃くらいまでは使えることになります。
この点、プロパンは、‐42℃以上であれば、液体は沸騰して気体になるので寒冷地でも使いやすいのです。
では蒸気圧ですが、
温度とノルマルブタン、イソブタン、プロパンの蒸気圧の関係は以下のようになります。
温度 ノルマルブタン イソブタン プロパン
20℃ 2.1atm 3.0atm 8.4atm
10℃ 1.4atm 2.2atm 6.4atm
0℃ 1.0atm 1.6atm 4.8atm
-10℃ 0.68atm 1.1atm 3.5atm
-20℃ 0.45atm 0.72atm 2.5atm
(atmとは気圧の単位です。大気圧はほぼ1atmです。)
沸点とはこの蒸気圧が1atm(大気圧)以上になった温度となります。
つまり、通常のガス器具は大気圧のもとで使うので、蒸気圧(ガスの圧力)が大気圧以上であれば
ボンベからガスが勢いよく噴き出し燃焼させることができます。
蒸気圧が大気圧以下だとボンベからガスがほとんど出てこなくなるので、燃焼しなくなるのです。
上の表を見るとプロパンガスって、便利なガスなのですね。
このシリコンのボウルをポーチオーニングのファスナーの切れ目に固定しなくてはいけない。
楽に付け外しできて、固定も確実にしたい、こんなもの作ってみました。
後日の写真ですが、先に完成形をお見せします。
ファスナーを閉めるだけで固定でき、
薪ストーブをつなぐとこうなります。
いい感じでしょ?
材料は、
30cm×45cmの大きさの塩ビの板3枚(厚さ1mmを2枚、厚さ5mmを1枚)を購入。
1mmの板を最大限使用するようにします。
実寸大の図面を貼り付けて、これに合わせて切り抜きます。
左が5mmの板で、右が1mmの板を2枚重ねた状態です。
こんな具合に切り抜きます。
製品の保護シートをはずすと
1mm厚の透明な板2枚と、5mm厚の白い板。
白い板の内側の円はボウルの外径より1~2mm大きくし、透明な板の内側の円はボウルの外径より10mmほど小さくしています。
外側のひし形の外形は、透明な板が2cmほど白い板より大きくしています。
白い板を透明な板でサンドイッチして
ねじで固定します。
試作のつもりなので後で修正ができるようにねじで固定。
接着剤や両面テープでも大丈夫だと思います。
お分かりだと思いますが、内側の円でボウルの縁を挟み込み、外側のひし形部分で幕体を挟み込むようにしました。
ボウルを挟み込みます。
ぴったりです。簡単には外れません。
次に煙突の貫通穴を開けます。
煙突の外径よりやや小さめに穴をあけ、2cmほどの切り込みを多数入れました。
煙突を貫通させて切り込みの深さを調整。
結構うまくいきました。
アルミフレキ管を通すこともあるので試してみると
こちらもOK、大丈夫でした。
切り込み部はそのままだと割れが拡大していきそうなので、このように丸い穴をあけて予防措置。
完成です。このようにボウルを折りたたんだ状態で使うつもりです。
内側の板も透明なほうが良かったかも。
ひし形の頂点部を四角く切り取って、ここにファスナーのスライダーが入るようにしました。
内側の白い板の厚さはファスナーの厚みに合わせております。
使用状態の写真を先に載せましたが、次の出動で実際に使ってみるつもりです。
シリコンボウルを使うアイデアはリンゴオフで教えてもらいました。
ありがとうございます。
この方法だと、ファスナーで開口の作れるテントやスクリーンタープ(ST)でも使えそうなので、ST用のファスナースライダーを調達しているところです。
村の鍛冶屋さんにでも問い合わせるかな・・・。
先日のリンゴオフで見かけた煙突出しの方法を参考に真似て作ってみることにしました。
まずは、ポーチオーニングのファスナースライダーの購入です。
オーニングのファスナー部に写真のように煙突を通す開口部を設けねばなりません。
オーニングは舶来物ですがファスナーサイズを調べて、
ファスナーと言えばYKKでしょってことでYKKの製品ページから合いそうなものを探し出しました。10Cまたは10CFというので合いそう。
指で引っ張ってファスナーを嚙合わせる金具をスライダーと呼ぶそうです。
このスライダーを追加して頭合わせに加工し煙突を出せるようにして開口部をつくります。
ネットでいろいろ調べると、株式会社樋口金十郎商店の「てんてんてんと」のオンラインショップで入手できました。
ついでに止め具も入手。
オーニングのファスナーと比較してみると、
使えそうです。
オーニングの金属の留め具を外します。
下から購入したスライダーを、エレメントの噛み込みがずれないように入れていきます。
このとおり、ぴったりでした。
止め具を付け直して完了です。
次は幕体と煙突の間の断熱用の資材ですが、
耐熱シリコン製の折りたたみ出来るボウルを使います。
ホームセンターなどでも売られていますが、なかなか気に入ったサイズのものがなかったので、ネットで発注。
1個でいいのだけど、2個注文。
購入したものはボウルの縁の外径が24cmと大きく、幕との距離を稼げるのでこれにしました。
左が畳んだ状態、右が通常のボウルで使用する状態。
煙突の突き出しには畳んだ状態で使用します。
耐熱シリコンとはいうものの燃えると(溶けると?)嫌なので、
耐火テスト!
チャッカマン(ライター)の炎で燃やしてみる。
煤は付くものの燃えた様子も無く、使えそうです。
次は、幕体とこのボウルをどうやって固定するかですが、つづきは次回。
先週、来たばっかりだけど
キリンさんを積み込んで、
やってきました。
ささっと、組み立てます。
お尻の方に燃料のペレットを充填。
説明書通りに、まずは首根っこの着火剤を点火し、次にお尻側の着火剤を点火します。
ほどなくすると、キリンさんの口からモクモクと煙が吐き出されました。
胴体の上側部分に炎が首に向かって走っているのが脇に空いた小さな覗き穴から見えます。
点火は簡単でした。
コンビニで買った鍋焼きうどんを背中に載せて調理します。
点火から5分ほど経過すると、口からは煙はほぼ見えないようになりました。
きれいに完全燃焼しているようです。
うどんも15分ほどで出来上がり。
遅い昼食です。
お尻のペレットを見ると、結構な消費のようで炎が見えてきた。
首へ向かうドラフトも弱くなったようなのでお尻にアルミフォイルを被せてみました。
多少、ドラフトが改善されたようです。
火力が落ちてきたので、お尻を覗くと、ペレットはほぼ炭になっていました。
燃え始めた・・・、ドラフトもなくなりました。
ここまで約1時間です。付属のペレットを燃やし切ってしまいました。
付属ペレットは1kgくらいあったのかなぁ、量っとけばよかった。
キリンさんて結構大食い? 燃費が悪いかも・・・。
燃え終わった後は、ほとんど燃えカスは無く、灰も少量でした。
火力は薪ストーブほどではないけれど、テント(スクリーンタープ)内なら、十分温められそうです。
次は煙突出しの道具をつくらねば。
この前の出動で燃えかけてしまった薪ストーブの煙突出し用の幕避け板です。
水平となる煙突との距離を3cm程度しかとっておりませんでした
作ったときの記事はこちら。
薪ストーブから煙突を水平に出して、タープ(幕)の外側で煙突を立ち上げるのをやめたいとも考えておりますが、この方式の利点もあるので作り直すことにしました。
まずは板に近い部分をこのセラカバーという断熱材で遮熱してみます。
耐熱性能が十分かどうか、ちょっと不安ですがやってみて考えます。
新たに板を買ってきて、前回同様にカット。
断熱材の厚み分穴を大きくしました。
断熱材から板までの距離は2cmです。煙突に断熱材を巻くので大丈夫でしょう。
組み上げると、こんな感じ。細かな点は前の記事を見てください。
三角屋根に前後の板の縁が貫通するようにして、幕が多少ずれても煙突に触れにくいようにしています。
前の物より、煙突方向を5cm短くしました。あとは薪ストーブのケースに入るようにほぼ同じサイズ。
断熱材のセラカバーが燃えたりするようなら、このパンチングアルミを付け替えて前と同じように直接煙突を通すようにするつもりです。その場合、煙突と板の距離は4.5cmになります。
こちらに板の加工図面を載せときます。
ホンマ製作所のASP-52の高さに合うようにしています。
参考になれば幸いですが、製作・使用は自己責任でお願いします。
早く試したいな・・・。
実は、煙突出しの別バージョンも考えております。
ずいぶん前から、たぶん10年くらいかな、
キャンピングトレーラーなんか持ってなくてテントキャンプをしていた頃から、欲しいと思っていたものをついに買っちゃいました。
一時は販売してなかったようですが、2011年の震災以降に復活したようです。
それは、キリンさん。
ユニフレームで、きりん君、きりん君Ⅱと販売していた時期があったのですが、どのくらい使えるかよく分からなかったんで買わずじまいでしたが、手に入らなくなると欲しくなるもので・・・。
きりん君Ⅲ-->きりん君さん-->きりんさん かな・・・。
先日のリンゴオフで、きりん君かな? きりんさんかな? 見かけてしまい、帰宅後ネット検索。売っていました!
で、本日手元に届きました。
購入元は、長谷川工業さん。
価格は29,800円で薪ストーブより高いのです・・・ちょっと後悔?!
早速、開封し、組立て。
おお、なかなかコンパクト。
1回分?お試し程度のペレット燃料と着火剤が付属しております。
薪ストーブもいいけれど、もっと手軽なストーブとして活躍してもらうつもりです。
今週末にでも着火式、やるつもりです。
先週の発電機消音ボックス製作の続きです。
AC出力用の穴開けを忘れていました。
なので、ちょっと無理な位置に穴あけ。ちょっとカッコ悪くなる・・・。
先週は発電機をクーラーボックスに入れただけでは、ボックス内で共鳴し低音が増したようなので、防音、制振用にオトナシートを買ってきました。
30cm×40cmのシート5枚入りで2200円ほど。
開口部に合わせて切り取って貼り付けるだけ。
発電機の冷却ファンだけに頼るのはちょっと心配なので、排気側にAC100Vの電動ファンを付けます。
ファン固定用に鬼目ナットを使って、クーラーボックスの側面に長ねじで固定します。
こんな感じに取り付きましたが、鬼目ナットでは噛み込みが甘く、
後からこのゴムアンカーに交換しました。
排気側は排ガスで高温になるのでグラスファイバーボードを取り付けます。
ダンボールで型を取って、カッターナイフでカット。
そのままでは、チクチクし、ボロボロにもなるので耐熱アルミテープを貼りました。
排気側はこんな感じに、断熱ボードを貼り付けせずに組み込み、上蓋も付けて5面で覆ってしまいます。
吸気側とクーラーボックスの蓋には、サウンドガードていう吸音、遮音材を貼ります。
蓋にもまずオトナシートを貼り、その上にサウンドガードをカッターナイフで成形しながら両面テープで貼っていきます。
蓋側はこれで完了。
吸気側は、貼り付けせずに発電機のわきに突っ込むだけ。
蓋がしっかり閉まるように丁番を付けて、
これで、完成。
では、運転してみます。
かなり静かかどうかはわからないけれど、蓋を開けるとうるさいので静かにはなってます。
どの程度かと言われるとむつかしいなぁ。
オフ会で日中充電のために動かす程度なら問題なしだとは思います。
しかし、気になるのは・・・、
この排気ガス。
2サイクルなのでオイル臭もします。
無負荷だと排煙はほとんどないのですが、300W近く負荷欠けると煙ります。
さて、どうしたもんかなぁ・・・。
最後に、作る前から思っていたことですが、防音ボックスって発電機の大きさによらず遮音、吸音材の厚みは同じくらい必要なはず。なので小さな発電機では遮音・吸音材の大きさが大きくなるので、大きな発電機の方がボックスの容積あたりの出力を大きくできるのでお得感がある気がします。
900、1600VAあたりの発電機にしたほうが、4サイクルだし、実用的かも・・・。
再来週は久しぶりにTMLのリンゴオフに参加の予定です。
そこでぬくぬくと過ごしたいので、スクリーンタープ(ST)を持って行くつもり。
このような所ならペグ打ちができるので、少々風が吹いても大丈夫。
ですが、今度のオフ会会場はアスファルトです。
なので、水タンクなどを重しに設営するのですが、STの足がずれたりするので、対策を考えてみました。
と、いっても今度のオフ会のリンゴおじさんのパクリになるかと思います。
STの骨組みだけを組みます。
長さ1.8mほどの1×4の板をつないで、左右の足位置に置き、
足の先端位置にドリルで穴開け。
板が固定されれば足はずれないはず。
STの足の幅は3.2m×3.2mなので、1.8mでは長さが足りないので
こうやって、つなげるようにしました。
「水タンクでこの板を抑え込んで、STの骨組みとこの板をロープでつなげばいいじゃん」作戦ですが、どうなりますかね。
今日は時間ないので、会場で試してみるつもりです。