プラマイゼロ±

 某美少女戦士の内部戦士を中心に、原作、アニメ、実写、ミュージカル等問わず好き勝手にやってる創作、日記ブログです。

就職活動

2013-02-26 23:59:09 | 小ネタ





「こんにちは、まこと」
「レイいらっしゃいー。今お茶の準備してるから座っててね」
「そう、ありがとう。私もおみやげのロールケーキ持って来たから」
「え、ほんとう?」
「神社でいただいたもののお裾分けだけど・・・よかったら」
「ありがとううれしいよ!じゃあお皿出すから、ケーキ机の上置いといてくれるかな。あ、机、邪魔なものとかあったらその辺にまとめて下げてくれたらいいから」
「悪いけどナイフもいるから、それもお願いできるかしら?机の上は片づけ・・・って、え?」
「はいはいナイフとフォークとお皿持って来たよー・・・って、レイ、どうした?」
「いや、求人誌とかあるから・・・なに、仕事探してるの?」
「あ、えーっと・・・そこまで真剣じゃないんだけど、バイトか何かいいやつないかなって」
「いいやつって・・・」
「いや、空いてる時間に調理補助とか、あったらいいなーって、なんとなく見てただけだよ。そんなに生活苦しいわけじゃないから」
「・・・ほんとうに、だいじょうぶなの?」
「だいじょうぶだってー。レイは意外と心配性だなぁ」
「(心配するなって方が難しいでしょうあなたの場合・・・)」
「あたしの生活、けっこう空き時間も多いから何かあったら有効に時間使えるかなって、ほんとその程度。でも部活もあるし、いつ敵が襲ってくるかも分かんないし・・・もしバイトばっかして成績落ちたら亜美ちゃんに怒られそうだし」
「まあ・・・経済的に支障がないんなら・・・わざわざバイトはしないでいいと思うけど」
「なによりバイトしたらレイと会う時間も減るしねぇ。それが心配なんだろ?」
「そ、そういう意味で言ってるんじゃないわよ!」
「あーはいはい。だから、よっぽどいい条件じゃない限り今は特にバイトしようとは思わないよ」
「なにが、『だから』よ・・・そうじゃなくて、私は・・・!」
「ああもうわかったって。じゃ、ケーキ切るよー」
「・・・確かに、正直あんまりあなたがバイトするには賛成できない。あなたさっき言ったこと、私も心配だし・・・いつ敵が来るかもわからないし。でも」
「でも?」
「もしどうしてもバイトしたいって言うなら、私にそれを止める権利はないわ。だから」
「だから?」
「もし、生活に困るとか、あったら・・・うちでバイトするといいわ」
「え、神社で?」
「それなら安心でしょう、いろいろ都合も事情も分かってるし・・・夜遅くに帰すとか、そんなことは絶対にさせないから」
「あたしが巫女さん?いやー・・・それはガラじゃないかなぁ・・・茶髪だしくせ毛だし、合わないよ」
「別に、黒でストレートじゃないとだめなんてことないわよ。それに巫女じゃなくても、裏で雑用とか手伝ってくれたら・・・あなたならうちの都合も知ってるし、頼りになるし、お金も預けられるし」
「え~・・・そう言ってくれるのは嬉しいけど・・・お手伝いならそりゃ喜んでするけど、やっぱり・・・レイの神社でお金はもらえないよ」
「・・・なら、いいけど。もしバイトしたいなら考えておいて」
「いや、ほんとにそこまで言ってくれるのはうれしいんだよ!?あたしだってレイやおじいちゃんの役に立てたらうれしいしさ・・・でも」
「でも?」
「そんな、ずっと、レイのそばにいると・・・我慢できないって言うか、仕事どころじゃなくなるかも」
「な、なに言ってるのよ!」
「だってさ・・・うん、やっぱり、仕事にならないよ」
「・・・ばかじゃないの」
「だってさ・・・今まではレイの仕事であたしが口をはさむことじゃないからって我慢してたけどさ・・・あたしがレイと一緒に仕事しようもんなら、レイに告白しに来るやつとか、下心全開の目で見るために参拝しに来るやつとかさ、お守りやらお札買うって名目であわよくば手に触ろうとしてる連中とかさ・・・・・・どうにかしちゃうかも」
「・・・ど、どうにかって」
「埋めるとか」
「う、埋め・・・!?」
「だからきっと神社で仕事はできないなぁ。あ、そうだ、ケーキ切らないとね。ナイフ握りっぱなしでこんな話ごめん、あはは」












「こうなったらいっそ火川神社を神隠しの心霊スポットで売り出したらなんとか」
「バイトのために経営方針そのものを変える気!?レイちゃんって結構尻に敷かれるタイプなのねー」
「・・・偶然とは言え・・・あんな状態でナイフ持って笑うから・・・(ガタガタ」
「(それでもまこちゃんを手元に置いとこうとするレイちゃんも大概すごい・・・)」







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 これだと、まこちゃんがバイトすっ飛ばして神社に永久就職になるのも時間の問題と思われます。

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