A

「あみちゃ～ん。あみちゃんあみちゃ～ん」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「だからあたしそのときまこちゃんに言ったのよ・・・って」
「・・・・・・・・・・・・・・・・ええ」
「・・・聞いてる？」
「・・・・・・・・・・・・・・・・ええ」
「あみちゃんさっきから『ええ』しか言ってない」
「・・・・・・・・・・・・・・・・ええ」
「さっきから本ばっか読んであたしのこと構ってくれないのはどうかと思いますよ～」
「・・・・・・・・・・・・・・・・ええ」
「そんな真面目な顔して読んでるのはエロ本ですか～？」
「・・・・・・・・・・・・・・・・ええ」
「・・・ちゃんと聞いてくれないと色んなとこにちゅーしちゃうわよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・ええ」
「・・・・・・・・・くっ・・・・・・・あたしの胸のカップは？」
「・・・・・・・・・・・・・・・・A？」
「こんなときだけ予想通りのギャグかまさないで！しかももっとあるわよ！何なら見て触って確認してみなさいよほれほれほれ」
「・・・美奈、そういうものはもっと大事なときに取っておくものよ」
「人前でエロ本読んどきながら何言ってんのよ！そしてそう思うならさっさとその『大事なとき』をあたしに提供しなさいよ！いかにもあたしのためみたいに言ってるようだけど、誰かさんがヘタレの朴念仁だからあたしがこんな行動に出ざるを得ないってこと分かってないみたいね！ええっ！？」
「う゛っ・・・ぐ、ぐる゛じい゛・・・・・・」
「・・・・・・・え、あれ・・・って、あのー・・・・・・・・・・・・・もしや今までマジで聞いてた上で返事してたの？」
「・・・・・・・・・・・・・・・・え、ええ」
「ってことはあたしの話聞きながらマジでエロ本読んでたの！？いやっそんなことより色んなとこにちゅーしてもいいんですね！めくるめくAラッシュタイム！」
「・・・・・・・・・・・・・・・話は聞いてた、読んでいたのは源氏物語だからそういうシーンがあるのは否定しない、色んなところにキスするのはあなたの勝手だけど私の色んなところにキスしていいとは言ってない」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え？」
「もうちょっと静かにしててね」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ええーー！！？なにそれ！ひど！」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「じゃっ・・・じゃあ、あたしが何にちゅーしてもいいって言うのね！こっ・・・こうなったらまこちゃんに慰めてもらうんだからっ！」
「そ、それは駄目っ！！」
「あら即答。さすがのあなたも浮気は嫌かしら？」
「まっ・・・まこちゃんに手を出すなんて絶対駄目よ！まこちゃんはとってもピュアで女の子らしくて可愛い乙女なんだから！そんな、まこちゃんにキスしちゃうなんて○△□×※♯☆♭」
「あたしの心配しなさいよ！そしてまこちゃんが可愛いのも乙女なのも否定しないけどあなたが言うとものすごく変態くさい！！」
「まこちゃんに手を出されるくらいなら私が受けるわ！わ、私を好きすればいい・・・！」
「その言葉待ち望んでたはずなのに何ら嬉しくないわよ！！何なのよあなたって人は！！」





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　源氏物語＝エロ本とか書いてますけどお恥ずかしいことにどんな話かあんま知りません。友人曰く「下半身に節操のないマザコンロリコン野郎のやりたい放題劇場」とか・・・古典文学すげえ。

　オチを甘くするかひどくするか迷った末ひどい方にしてしまいましたorz美奈はもっと怒るべきだと思う・・・