火川神社でお勉強会中。
「うさぎちゃん、起きて、もう…まだ宿題でしかも半分も終わってないのよ?」
「ふにゃー…まもちゃん…」
「あー亜美ちゃんこうなっちゃうさぎもう駄目よ。ノートはよだれの海だし、これじゃ水でもかぶって!も起きないわね」
「美奈…他人事みたいに言わないで」
「だって他人事だもーん」
「とにかく…起きないんじゃ仕方ないわ。こんな風に机に突っ伏しているんじゃ首を痛めてしまうから、うさぎちゃん、横になるようにしてあげましょう」
「ちょっと待って亜美ちゃんうさぎには優しくない?あたしが同じことしてたら首を変な方向に捻じ曲げてでも起こすんじゃ」
「…う、うさぎちゃんは学校が一緒だからお勉強を見てあげられる機会が多いし、美奈はそれに比べると時間が限られてるから…」
「…へー…」
「…あなたには期待してるのよ」
「そう言いながらなんで目を逸らすの?え?」
「と…とにかくレイちゃん、協力してもらっていいかしら」
「ああ…いいけど。どうしたらいいかしら」
「座布団か…あと何かかけるものか貸してもらえる?」
「分かった…取って来るわ」
「あ、待ってレイ。掛布団と座布団置いてるとこ別だろ?あたし座布団取ってきてやるから」
「ああ、悪いわね。お願いするわ」
「……まこちゃんって、レイちゃんちのこともう何でも知ってるのねぇ」
「え、そう?」
「普通よそのお宅の…いや、百歩譲って掛布団と座布団が置いてる場所が違うことは分かってるとしても、どこに掛布団と座布団あるか聞かなくても知ってるってどうなのよ?火野家の嫁ですかあんたは」
「火野家の嫁ねぇ…いやぁ他の人から言われると照れるな」
「ぬきぃぃぃ!皮肉ってるのに喜んでんじゃないわよ!このリア充!」
「だってあたしお嫁さんになるのが夢だしさ…人からそう見えてるって言うなら嬉しいし」
「やめてもう突っ込みどころのない幸せオーラを放つのは!ほらっレイちゃんがツン発言できないくらい恥ずかしがって顔を突っ伏して頭抱えてるじゃない!」
「…あの。でも…まこちゃん?」
「え、何だよ亜美ちゃん?」
「火野家の嫁って……それってでも日本の法律じゃつまり、レイちゃんのお父さんのお嫁さんってことになるんじゃ」
「亜美ちゃん!Σ(゜д゜;) 」
「Σ(゜д゜) 」
「(゜д゜)ポカーン」
「……ちょっと亜美ちゃん空気読みなさいよこのすっとぼけ!」
「え、美奈、だって…そんな、法律の壁が…それにレイちゃんのお父さん独身だし」
「いくらまこちゃんが嫁願望あるおかんキャラだって、そんな昼ドラばりのどろどろの人間関係誰が望んでるってのよ!愛ある人たちで義理の母娘になってどうすんのよ!ほらっレイちゃん思考回路ショートしてるしさすがのまこちゃんも何かうつむいてるし…まこちゃん…」
「……その手があったか(ぼそ)」
「まこちゃん!?Σ(゜д゜;) 」
「Σ(゜д゜) 」
「(゜д゜)ポカーン」
「ちょ、まこと…!な、何を…」
「だってそれで法律の上でもレイと家族になれるなら別に…嫁に行くって、要は好きな人の家に行ければいいだけだし…将来性を考えると…向こうが良ければ…ぶつぶつ」
「…あなたの将来は私が保証する!健康保険も国民保険も年金も払うし何があっても絶対に苦労させないからそれだけはお願いだからやめて…!」
「………わーお。レイちゃん、ガチで公開プロポーズしちゃったわね」
「やっぱりレイちゃんって情熱的なのね」
「そういう問題じゃないと思うんだけど…何あのお金問題ばっかの必死プロポーズは…ロマンスが足りないわよ。愛の女神としては及第点はあげられないわ」
「今の時勢を反映してていいと思うけど…情熱もロマンスも必要だけど、それだけじゃやっていけないもの。愛があるうえで現実を見据えててとてもいいと思うわ」
「亜美ちゃんが愛について考えてる時点で寒々しいんですけど…」
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でもやっぱり一番大事なのは愛ですよね(ドヤッ)美奈は突っ込みに回すと案外まともだ。
当サイト表のカウンター10万超えました!拍手で報告いただくまでまったく気づかなかったのですが(笑)報告してくださった方はじめ訪問してくださった方、ありがとうございます!6ケタ!
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