プラマイゼロ±

 某美少女戦士の内部戦士を中心に、原作、アニメ、実写、ミュージカル等問わず好き勝手にやってる創作、日記ブログです。

のろけ話

2012-06-04 23:59:49 | 小ネタ





「まこちゃん、聞いて聞いて!」
「美奈?」
「あのねー、昨日亜美ちゃんとデートしたのー」
「ああ、休みだったもんな。いいな、デート。何でも聞くぞ」
「えへへー。駅の方で待ち合わせしててね、で、あたし珍しく遅刻しなかったら亜美ちゃんが頭撫でて褒めてくれたの」
「…日頃から遅刻しないようにしなきゃだめだろ?でも亜美ちゃん珍しくデレデレだなー」
「二人きりだと意外とデレてくれるのよー。まあ遅刻しなかったって言っても、やっぱり亜美ちゃんっていっつもちょっと早い目に来るから…ちょっと待たせたんだけど、駅前で待ってる亜美ちゃんちょうかっこいいの!」
「かっこいい?かわいいじゃなくて?」
「なんか珍しくデニムはいててねー、しゅってしててかっこよかったのー。服装でイメージ結構変わるっていうかー…毎日学校で会ってるはずなのに、昨日はほんとどこのイケメンかと思ったわ」
「ああ…そういえば亜美ちゃんそういう格好あんまりしないね。でも意外と合いそうだね、あたしも見たかったな」
「いつも遅刻だから姿見たらすぐに駆け寄るんだけど、昨日は余裕あるからちょっと遠目からしばらく見つめてて…本読んでるのもいつも通りなんだけど、それでもいつもよりときめいちゃって…」
「へー…」
「で、映画見に行ったり買い物行ったりなんだりしたんだけど終始いい感じだったし」
「ふーん…」
「服一緒に買ったときもこういうのが似合うんじゃないかしらって言ってくれたり、全然違うデザインの服それぞれ買ったから今度それ着てまたデートしようみたいな話したりね、お互いの持ち衣装交換してファッションショーしようって言ったり」
「へー…まるで普通のカップルみたいだな」
「普段普通じゃないみたいなこと言わないでよ!あたしたちだって時間が合えば街中デートくらいするわよ」
「そ、そうだったのか…!」
「なんでびっくりしてるのよ今更!?今まで何の話してたと!?」
「あ…いや、ごめん。なんでもないから続けて」
「…まあいいわ。そんでねっ、わりと人通り少ない道入ったから、思い切って手握ってみたら、亜美ちゃん嫌がらなかったの!」
「ほぉー…」
「最初は黙ってたんだけど、ずっと握ってたらしばらくして亜美ちゃんからも握り返してくれてね、それでも何も言わなかったんだけどもう耳まで真っ赤になっちゃって…思わずぎゅってしちゃいそうだったわ。手を放したくないからできなかったけど、かわいかったのよねぇ~」
「…で?」
「え?でって?」
「その先は?」
「そ、その先って……やだそんなの恥ずかしくて言えないわよぉ!普通そーゆーこと聞く!?」
「自分から言い出したんだろ!」
「……ふ、普通にまっすぐ帰ったわよ」
「本当か?」
「駅前でどっちが家まで送っていくかってちょっと揉めたけど…亜美ちゃんそういうとこすんごい頑固だから譲ってくれなくて、あたし家まで送ってもらって」
「もらって?」
「………家着いてから、ちょっとしゃべって、あんま遅くなるとだめだからって亜美ちゃんが帰る間際に…」
「間際に?」
「お、おやすみのちゅうして…………あああああちょっともう恥ずかしいじゃないなに言わすのよ!」
「ええー…」
「………な、なんなのよまこちゃんその『けっ』って顔は!?最後の方は自分から聞いてきたんじゃない!」
「…そういうのじゃなくて…オチがないだろ」
「オチ?」
「いろいろ失敗して流血沙汰とか、何かとんでもないトラブルに巻き込まれてどうのこうのとか、そういう話だと思って聞いてたのに…普通ののろけなんて面白くない」
「ちょっとまこちゃんあたしを芸人か何かと勘違いしてない!?あたしと亜美ちゃんは世間を面白がらせるために付き合ってるわけじゃないわぁぁ!!」









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 オチがつかないと落ち着かない。今時のJKってどんなデートしてるのか想像もつかない…

 水野ってデニムとか長ズボン履いてるイメージ湧かないです(アニメで長いの履いてないことはないんだけど)。そしてそのらぶらぶデート編をわざわざSSにしないのが当サイトクオリティ。

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