プラマイゼロ±

 某美少女戦士の内部戦士を中心に、原作、アニメ、実写、ミュージカル等問わず好き勝手にやってる創作、日記ブログです。

Letter

2009-08-10 21:18:17 | 小ネタ


「ねえレイちゃん・・・亜美ちゃん、どうやったら積極的になってくれると思う?」
「無理じゃない?」
「ちょっと間髪いれずに否定しないでよ!」
「愛の女神たるあなたが知らないものを私が知ってるわけ無いでしょ」
「そーだけどー・・・だって!亜美ちゃんって本当お勉強優先で!恋愛なんて二の次だし!何なのよあのカタブツはー!恋してる甲斐がないわよ!」
「そのカタブツが好きなのがあなたでしょ。あたしは亜美ちゃんがあんたを受け入れたってだけでもびっくりだわ」
「そうだけどさ・・・ガード固いトコも好きだけどぉ~・・・いつまでも清すぎる交際ってのも体に悪いのよ・・・こう、思春期特有のものが溜まって溜まって夜な夜なあたしの身を焦がす・・・はうっ・・・辛い・・・」
「辛い割に表情は恍惚としてるわね」
「ああでもこの辛さもまた格別・・・じゃなくて!幼稚園児じゃあるまいしちゅーくらいは許して欲しいものよね!」
「・・・まだしてなかったの?」
「なっ・・・何よその上から目線!?自分はまこちゃんとうまくいってるからって!」
「いや・・・亜美ちゃんが許す許さないは兎も角、あなたはさっさと手を出してるかと思って」
「あたしはこれでも紳士なのよっ!だからじりじり待ってはいるけど、手さえ握らせてくれな・・・はっ・・・もしやこれは放置プレイ!?亜美ちゃんはあたしが悶えるのをこっそり楽しんでいるっていうの!?」
「飛躍しすぎじゃない?彼女にそっちの気があるのは否定しないけど、あなたと違ってあからさまに恋愛慣れしてないんだから。ラブレター貰うだけでじんましんだもの」
「らぶ・・・そうだ!ラブレター!」
「?」
「ラブレターにあたしのこの溢れるアツい想いをしたためるのよ!口だと恥ずかしがって聞いてくれない亜美ちゃんも手紙なら読んでくれるかも!」
「(本人、ラブレター苦手って言ってるのに・・・)」
「じゃあレイちゃん、あたし早速レターセット買ってくるっ!」
「・・・美奈!?・・・足、速っ・・・」




 ↓三日後

「・・・レイちゃ~ん!あ、亜美ちゃんからラブレターの、へ、返事がぁ~!!」
「・・・あなた本当に送ったの!?そして亜美ちゃんから返事来たの!?・・・あんたら、本当予測できないカップルね・・・」
「亜美ちゃん、やっぱり便箋見ただけでじんましん出しちゃってたけど・・・一応読んでくれたみたい!真面目っ子ね!」
「(そういう問題かしら・・・)」
「でねっ!この便箋のふくらみ具合から察するに、亜美ちゃんも結構な量のあたしへの愛をしたためてくれたと思うのよっ!」
「まだ読んでないの?」
「今から読む!えーと・・・ん・・・んん?」
「どうしたの?」
「・・・む・・・むむ・・・こっ・・・これは・・・あ・・・あみちゃん・・・っ!!」
「美奈!?何、何なの一体?」
「あたしのラブレターが赤ペンで添削して返って来てるっ!!(泣)」
「て、添削~?・・・どれどれ・・・『水星では汗ばむ陽気の今日この頃いかがお過ごしでしょうか・・・』ってあんた・・・冒頭から思いっきり赤線入ってるわね」
「ちゃんと手紙の書き方を教科書で見て、そういう時期的な定型文を冒頭に書けって書いてたんだもん!」
「だからって水星で汗ばむ陽気ってどうなのよ」
「オリジナリティーを追求しただけじゃない!」
「オリジナリティーがないから定型文なんでしょう。それにしても亜美ちゃんらしいわね・・・他にもきっちり誤字脱字にチェック入ってるわ。あなたもオリジナリティーなんて追っかけてないでしっかり辞書引いたほうがいいわよ」
「うぅ・・・あみちゃんのばか・・・っ・・・」
「ばかはあなたでしょ・・・結構な量書いたものねぇ。そしてチェック入ってないのが一枚もないってのがいっそ清々しいわね・・・」
「あみちゃんのばかぁー・・・」
「(しかし字は丸いし本当誤字脱字多いし読みにくいことこの上ないわね・・・いちいち最後までチェック入れる亜美ちゃんも亜美ちゃんらしいと言うか・・・最後まできっちり読んだのは、本人の真面目さもあるのだろうけど)・・・あ、美奈?」
「・・・何よレイちゃん」
「これも愛、かしら?最後に一枚、亜美ちゃん直筆の手紙が入ってるわよ」
「えぇ!?みっ・・・見せて!」
「むしろ私が見るべきじゃないんでしょうけどね・・・」
「えー・・・何これ、水星の気温についての突っ込みから始まり、その他漢字、慣用句についての訂正がきっちり・・・本当色気ないわね!亜美ちゃんのばかっ!!」
「・・・最後まで読みなさいよ」
「・・・あ、最後だけ英語だ・・・『I'm sure that you will make all necessary corrections and reply to me or you will lose a chance』・・・こっ・・・これどーゆー意味?」
「自分で調べなさいよ。あなた宛の言葉なのだから」
「そんな・・・何なのよこの暗号っ(泣)」
「じゃ、私帰るから。頑張ることね」
「あー、レイちゃんちょっと解読手伝ってー!!」







「(・・・『you will lose a chance』・・・本っ当ガード固い子ね・・・)・・・もしもし、まこちゃん?」
『・・・レイちゃん?電話、珍しいね。何?』
「・・・ん、ちょっとキューピッドもどきやってきたから」
『・・・ふーん』
「美奈は亜美ちゃんを大切にしてるって言うけど・・・亜美ちゃんも美奈を大切にしてるのよね。突き放してるようだけど、美奈のためを思ってるんだろうし、美奈を心配してるからああいう態度に出るのよね。本人が恋愛苦手って言うのもあるんだろうけど」
『・・・話、見えないけど・・・そうなんだろうね』
「亜美ちゃんも美奈もえらいと思う。それに引き換え・・・あたしは」
『・・・レイちゃん』
「?」
『晩御飯作って待ってるから』
「・・・え?」
『今さ、レイ、あたしに会いたいって思ってるかなって思ったから』
「・・・・・・・・・・・」
『当たりだね』
「・・・あなたは、あたしを甘やかしすぎだと思うわ」
『嫌なら別にいいけど』
「・・・ばーか」
『じゃ、待ってるよ』
「ばか」




      *********************



 英語あってるかわかりません(←最低)
 意訳(あくまで意訳)すると『復習しないと相手にしないわよ』な亜美ちゃん的通告です。ツンデレ・・・?

 色々画策してるとはいえ、亜美ちゃんが自分から来てくれるようになるまで一応手は出さない美奈と、ガード固いのもあるけど美奈に勉強を疎かにしてほしくない亜美ちゃん。そんな、空回ってるとはいえお互いを思いやってる二人に比べて、独占欲が先走る自分がちょっと嫌なレイちゃんと、自分にだけは甘える姿勢を見せてくれるレイちゃんが嬉しいまこちゃん。

 そんなうちの原作内部。訳わかめですみません。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 水のラビリンス | トップ | 侵される日常 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

小ネタ」カテゴリの最新記事