月下に杯を重ね

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各項目について、新しい情報を入手するたびに加筆修正し、前に出します。

同田貫正國・同田貫國勝

2005-12-15 22:47:45 | 刀工
 天正年間、肥後の人。
 小山左馬助、のちに國勝、さらに正國となる。
 同田貫の一人。
 肥後在来の延寿鍛冶の末裔で、兄清國とともに加藤清正に召し出され御用鍛冶となった。
 正國は一門を代表する存在として活躍し、文禄の役で朝鮮半島に出兵した清正に同行し、彼の地で兵器工廠を築いたといわれる。
 長槍の作が多い。
 初めは「國勝」を名乗ったが、清正から「正」一字を賜り(兄は「清」の字を賜った)「正國」と改めた。
 銘は「肥後住藤原國勝」「九州肥後同田貫上野介」「九州肥後同田貫藤原正國」。
 業物。

鎌倉一文字助真

2005-12-15 00:28:44 | 刀工
 正元年間、相模國鎌倉の人。
 鎌倉中期の備前福岡一文字派の助房の子、後に同国の國宗とともに鎌倉幕府の五代執権北条時頼に招聘された。藤源次助真と称される。
 鎌倉に下った後は、相州鍛冶の草分けとなり鎌倉一文字と称される。
 銘は「助真」。
 
 名物日光助真は徳川家康の佩刀として知られている。