月下に杯を重ね

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同田貫(どうだぬき)

2005-12-05 23:56:21 | 刀工
 文明から慶長年間、肥後住の数名の刀工たちである。
 天正16年に熊本城主になった加藤清正が、御用鍛冶に一門を登用した同田貫一門の作刀は、刀に限らず大身槍や長刀が存在し、いずれも切れ味の良さに定評があった。
 元々は肥後國在来の延寿(えんじゅ)鍛冶の末裔といわれている。
 
 個別名を切るもの、切らないもの、両方ある。
 個別名を切らないものの銘としては、「肥後國菊地住同田貫」「肥後州同田貫」「九州肥後同田貫」。
 業物。ただし、同じ同田貫の中でも個別名で清國と切るものは良業物と評価されている。業物位列が切れ味の優れたものの混在割合をさしているという良い例である。
 
 個別名を切るものとしては、手持ちの資料では同田貫兵部同田貫清國・同田貫正國がいる。