4月15日はメジャーリーグ(MLB)ではジャッキー・ロビンソン・デーでした。
MLB公式サイトでも上のようにバナーが作られるくらい、大きく取り上げられていました。
→このヒトです。
今年から、この日のゲームではすべてのプレーヤー、監督、コーチはもちろん、アンパイアまですべてジャッキー・ロビンソンの背番号「42」をつけてゲームを行うことになりました。
TVで見ていましたが、それこそピッチャーもバッターもみんな同じ背番号をつけているので、球場で見ている観客はさぞかしわかりにくかったと思います。
→ほらみんな42。
彼の背番号はMLB全チームで永久欠番となっています。
すごくないですか?
なぜMLBがこのように彼をたたえるのかは、彼のキャリアを見てみないとわかりません。
1947年にデビューした彼は、首位打者・盗塁王などのタイトルをとり、野球殿堂入りしている名選手です。
でも彼が歴史に名を刻まれているのは、MLB初のアフリカ系アメリカ人プレーヤーとして、非白人選手のMLBへの道を切り開いた人だからです。
まだ差別の激しかった60年前、相手チームが対戦を拒否するほどでした。
彼はそれに耐え、通算打率.311を記録しました。
また彼はマーチン・ルーサー・キング牧師やオバマ大統領と並ぶ最も偉大な"African American"の一人といわれています。
だからでしょうか。
日本でプレーする外人選手はこの「42」をつけたがるプレーヤーが多いのです。
MLBでつけることができないからなのかもしれませんね。
今年はクルーンやカブレラなど6選手が「42」をつけています。
たとえ表面的にせよ、差別とそれを打ち破った勇気をたたえるU.S.のスタンスは見習いたいですよね。
彼のようにMLBに挑戦して、その壁を打ち破った優秀な新人に贈られるタイトル"Rookie of the Year Award"の別名は、MLBでは
「ジャッキー・ロビンソン賞」
と言うのです。
このあたり、ステキです。
MLBで新人王を獲得した野茂やイチローも、ある意味壁を打ち破った名プレーヤーですよね。
もちろん、通算安打タイ記録を満塁HRで決めたイチローの背番号も今日だけは「42」でした。
プロでは「51」しかつけたことがない彼の写真は貴重かもしれません。
そうそう、ストッキングを大きく見せるイチローでおなじみのこのユニフォームの着こなし。
実は「ジャッキー・ロビンソン・スタイル」と言う名がついています。
偉大なプレーヤーはこんなところにも名前を残しているのですね