お昼から個室でゆる〜り @ 日本料理 華喜（淀屋橋）

去年初めて伺ってから、また行きたーい！とずっと思っていた日本料理のお店に再び！
しかも平日のお昼、ムスコが小学校でお勉強中に（笑）、友達と飲みに行っちゃいました。

淀屋橋にある 日本料理と地酒 華喜 さん。

大通りから少し奥に入った細い路地にひっそりと佇んでいるのだけど、日本料理らしい凛とした雰囲気が漂ってる。


中に入ると、奥に広い。
そして、カウンターやテーブル席が見当たらない。

というのも、全席、完全個室だから。

掘りごたつの座敷とか、テーブル席とか、人数に合わせて個室の広さも色々。
今回は3人でこのお部屋、広々〜〜〜♪

…と思っていたら、この後、テーブル上がすごいことに（笑）。

さてさて。
友達とランチタイムに伺うことになったワケは、華喜さんが6月から 火〜金曜でテイクアウトのお弁当 を始めたから。

注文してから作るので、3分くらいは待つらしいのだけど、それでも華喜さんの料理が800〜900円で食べられるなんて嬉しーーい！

しかも、店主の石田さんと付き合いの長い友達のおかげで、店内でもお弁当を食べても良いそうで「じゃあ、お弁当をアテに、美味しい日本酒も楽しんじゃおう♪」と。

すると・・・

「ぜひ取り分けて、3種類、お味見ください。」と、3人分のお弁当、それぞれ内容が違うものを出してくれました〜！

鱧のフライ がお弁当に入っているなんて…しかもこんもり！


コロナの影響で買い手のなかった冷凍鱧を引き取ったそうなのだけど、大きくて味もしっかりしてて、冷凍なんて言われてもわからないくらい美味しい。

しかも、手元には、玉ねぎたっぷり、青じそミョウガ、木の芽 の3種類のタルタルソースが。
店主の石田さんは、まだお弁当の内容を試行錯誤しているらしく「どのソースが一番よかったですか？」とモニタリング。
全員一致で 青じそミョウガ でーす！

カラスガレイの煮付け は見た目は色が濃いけど、食べてみると白身の旨味が引き立つ味付けで、ちょうど良い塩梅。厚揚げ豆腐も美味しい〜。

さらに ビーフシチュー！ これがまた、お肉たっぷり。
しかも柔らかくって、ちょっと和風な味も感じる…何か隠し味があるんだろうな〜。

なんだかもーとにかくクオリティの高いお弁当！
なのに、800〜900円って、すっごいCPいい！


さぁさ、日本酒も飲まなくちゃ。
華喜さんの良さは、美味しい料理だけじゃなく日本酒にものすご〜くこだわっていること。

日本料理のお店って日本酒の種類はあまりない…というイメージを覆す、この豊富さ！
もちろん私の好きなタイプもいっぱいございまーす

しかも、ただ豊富なだけじゃなく、石田さんが全てちゃんと味とか保存している期間とかを把握して管理されているから、安心して飲めるし、安心してお任せできる。
最初は冷たいのから。みんなそれぞれ飲みたい銘柄をお願いしたら、石田さん「これも残り少ないので、みなさんで分け合って空けちゃってください」と、風の森 を。
こういう、ちょっとした気遣いというか、サービスというか、いつも何かしら “プラスα” を楽しませてくれる。

そして、メニューにあるものは、こんな感じで1つ1つラベルのミニサイズをラミネートして出してくれる。この手間をかけたサービスもすごいな〜って思う。

この後は、まさに “石田ワールド” （笑）！

毎年10月1日に行われる 日本酒ゴーアラウンド でいつもタッグを組んでらっしゃる 辰泉 の面白い飲み比べ。



辰泉 Premitive 2018 は DRY と SWEET の飲み比べ。
これも熟成のさせ方が面白くて、味の特徴を踏まえて、DRYは冷蔵庫で、SWEETは常温で保存したんだそう。
私は常温保存のSWEETの方が好み♪


さてさて。
てっきりお弁当だけかと思っていたら、なんと、ちょこちょこおつまみも用意してくださっていました。

お造り、しまった〜写真撮り忘れた（涙）。
石鯛だったかなぁ…しっかり、ひとり一人前出してくれて幸せ…

冷しゃぶサラダ は、豚肉が柔らかくて美味しい！

次なるお弁当のメニューに加えたいそうで、その試食みたいな感じ。
タレもお弁当っぽく別容器で添えてくれました。

お店で食べるならサラサラのつけ汁でもいいけど、お弁当で食べやすいようにするために、タレはちょっととろみを付けたんだとか。
とっても良いアイデアだと思います。


美味しいおつまみがどんどん出てくるので、日本酒もどんどん進みますよ〜！

麓井　斗瓶囲い　純米大吟醸　山田錦

麓井、ひっさしぶり！
良くも悪くも？純米「大」吟醸らしからぬ、しっかりした味わい。


これは初めて見る（たぶん）、愛知県江南市の 楽の世 。

山廃 かつ 本醸造 かつ 生酒、なかなか面白いです！
酸がしっかり立って、味の奥深さもあって、温めても美味しそう〜。
もしくは真夏ならロックとか？！

久しぶりに 宗玄 飲みたいなぁ〜と呟いたら、メニューにはない宗玄を出してくれました。

純米雄町 無濾過生原酒 、おいしい〜〜〜！
すごい「雄町雄町」してる！（←わかる人にはわかる…けど分かりにくい表現（笑））


そろそろお燗を飲みたいな〜という頃合いに、さらにこんなちょびちょびアテが！！

これはやゔぁーい！！
わたし、ちゃんとムスコが下校するまでに帰られるのか？
タイムリミットまであと1時間だぞ（汗）。

と思いつつも、満喫…幸せ…
辨天娘「鯖の熟れ鮓」、ほんっと大好きなのです。
河内鴨の生ロース も噛めば噛むほどおいしい〜。


さらにお燗も満喫。

お燗の最初にオススメされたのが、菊姫 ひやおろし 。
去年のひやおろしなのだけど、ぬる燗ですっごい柔らかくなる…うま〜い。


悦凱陣 亀の尾 だぁ♪

平成29年の造りだから、いい感じにまろやかになって…と思ったら
まだまだ熟成の余地がある…さすが丸尾さん。
いや、今でも十分おいしいんですけどね！


こーんな感じで、石田さんが次から次へといろんな日本酒、お猪口を持ってきてくれるので、気付けば、あんな広く見えたテーブルが、お猪口と一升瓶だらけに（笑）。


さらに！
石田さんが「冷蔵庫を見てお好きなのを選んでみますか？」と言ってくれるので、2Fの厨房を覗かせてもらうと、すっごい種類。
久しぶりに “漁る女” やっちゃった。

が、それで終わらなかった。
「3F、まだ見たことなかったでしたっけ？」と。

え…？　3F…ありましたっけ？

エレベーターでさらに上へ行く途中、「3階はお客様は行けないようになっておるんですけどね」と石田さん。


降りると、目の前に どーーん！！

すごーーーい！！！
ナナナなんという立派なコンテナー！！！

中にはびっちり美味しそうな日本酒がー！

奥までいっぱい積まれていて、石田さんしか把握してないんだとか。
そりゃそうでしょう〜。
“お宝” のにおいがプンプンします…あぁ…ここで働きたい…
（いつの間にか日本酒が減るからヤメロと言われそう（笑））

しかも、ここにも置けない分は、ご実家に保管しているそう。
石田さん、ほんっと日本酒LOVEが凄いです。


もとい、2Fと3Fを見学させてもらって、山間 3種類 をいただくことに。

荒走り　中採り　責め  それぞれ特徴があって、味もわかりやすい。
同じお酒、さらにいうと、一つのタンクの中でも、採る場所、そのタイミングによってこれだけ味が変わるんだから、やっぱ日本酒って面白いんだよなぁ〜。
　
ちなみに個人的には「責め」が一番好みでした♪


お酒のアテを目の前に、もっと、もーーーーっと居たかったけど、とうとうシンデレラタイム。。。

そうなのよね…
平日の昼間だと、どうしてもゆっくり飲めないのよね…


でも、そんな束の間のひととき、とーーーっても楽しめました。
友達とこうやって飲みながらいろいろ話せるのは、今の私にはほんっとに貴重な時間。
加えて石田さんの親切な対応に本当に感謝です。

さぁー！
キリッと帰って、ムスコを習い事に連れて行くぞー！



--- おまけ ---
最後の酒肴盛り合わせ、食べきれなくてもったいないなーって思っていたら、友達が持ち帰らせてくれないか、ってお願いしてくれました。
ありがとうございます〜（嬉涙）。
ちょっと乱れてるのはご愛嬌。

おかげで、この日の夜も、華喜さんでのランチの余韻に浸りながら、また晩酌するのでした。


【日本料理と地酒 華喜】
大阪府大阪市中央区高麗橋3-1-20
06-6203-1277

【以前行った日記】
2019/7/18 初訪問で至れり尽くせり