176話 侍
熾烈という言葉そのままの続けれる死闘。頸を落とされそれを克服しようと一度は体を復活させた黒死牟の、片隅にあったらしい侍としての矜持。己の姿を見てそれが揺らいだ時に、もう彼は再生不能な崩壊の道へと墜ちていく。
足掻く、縋る、彼をこうしてしまったのは、一体いつからどうしてどうやって。
それにしても、もうこれ以上むい君を刻むのやめてよう……つら
177話 弟
黒さんの過去。なんとなくそんな気はしていたのですが、やっぱり双子で弟が忌み子。そして痣が生まれていた時から出ていたというか、生まれた時からもう痣持ちとして完成されていたのですね。
透明な世界で暮らしてきた縁壱、これが普通だと彼は思っていたのでしょうけど、そりゃ厳勝は嫉妬めらめらになりますよね、下だと思ってい他者が自分のはるか上を行っていた。己が努力を積んで剣の道をいこうとも、それは亀の歩みだと自覚するのもツライかと。
母親が死んだ時、縁壱がいつも母の左側に居た理由そしてそれが解らなかった自分。道はいつから違えていたのか、己の嫉妬を自覚して焦がれる心は、燃え尽きる事なくずっとくすぶっていたのかもしれません。
178話 手を伸ばしても手を伸ばしても
鬼狩りになった縁壱との再会。というか、厳勝さん妻帯者だった……まあ時透君に血縁者と言ってたからそうは驚かなかったけど、家も妻子も捨てて鬼狩りになるというのは言い訳で、きっと縁壱に焦がれて仕方が無かったのだと。
鬼殺隊と呼ばれる前の鬼狩り達の姿には、きっと炎の呼吸である煉獄さんのご先祖さんらしき人の姿もありまして、そう考えると煉獄家すげえって今更ながらに思いました。あと現柱と似たような人とかいましたね、血のつながりはないものの、その派生した呼吸はずっと続いていたかと思うと胸アツです。んでもって、そんな脈々としたものを一切合切入れていないだろう我流の獣の呼吸作った伊之助すげえってなりました。いやどうやって生まれたんだよ獣の呼吸。
痣持ちの縁壱がいたから、それに連動するように他の人にも痣持ちが出たのですよね、と言う事は、この頃の彼らは随分と強かったに違いない訳ですよね。だがしかし、無惨を倒すまでには行っていない……
厳勝さんの鬼堕ちも、結構あっさりというかむっちゃ私利私欲だったのですね。こういう心の隙をついてくるのは無惨様上手いと思います。
それにしても。鬼に堕ち、長きを生きて、結果自分には何も残らなかったと死の間際に自覚するのは、かなり虚しい物ですね。だけどそれが報いであり、背負わなければならない罪の重さ。
なんとも後味の悪いラストですが、斬られた笛をずっと彼が持っていたその事実が、この不幸な鬼の死に様の、たった一つの救いでした。ふう……
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