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国産のコロナワクチン治験へ、開発急ピッチ、第一三共(4)

 輸入ワクチンに頼る現状では供給リスクがあり政府も国産化対応を後押しするが、スピード感で課題も残るなか。

 第一三共はコロナワクチンで他社製品の供給に協力しつつ、自社開発は米ファイザーやモデルナと同じ「メッセンジャーRNA(mRNA)」と呼ぶ遺伝子を使ったワクチンを開発中だ。
子宮頸(けい)がん向けに開発していたものを応用し、3月にも初期段階の治験を始める。

 一方、同社は英製薬大手アストラゼネカが日本に供給するコロナワクチンの製剤化を受託する契約も交わしており、充塡[じゅうてん]や包装作業を担う。

  厚生労働省は20年度第3次補正予算で国産ワクチン支援のために1200億円を計上しており、
第一三共、塩野義製薬、KMバイオロジクス、アンジェスのワクチン開発状況に応じて大規模治験の実施費用を補助する。新型コロナの治療薬・ワクチンを含めて、アジア地域で日本が主導する治験を実施しやすくなるように現地病院のネットワーク構築も進める。
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