流動のイイ女

妻子もちと別れ⇒いじめで会社を退職⇒脱無職⇒上司と不倫関係⇒約3年の不倫にピリオド⇒復縁、妊娠⇒未婚の母に

絶縁 3

2006-04-21 | ダーリン
朝から天気が悪かった。
アタシは仕事中もずっとダーリンとユウのコトを考えてて頭がおかしくなりそうだった。
すごく悲しくなるけど、仕事中に泣いたりできない。
涙をこらえていると、代わりに空が泣いてくれた。おまけに雷までなった。
今日は絶対何かが起きる。そんな気がした。

ユウはすぐメールをシカトする。
話を聞く、というワリには気まぐれで、飽きたらポイ、みたいな。
仕事が定時で終わったアタシは、実家に帰ってきた。
すごく寒くてストーブをつける。メールが打ちにくい。
間違えたフリをして(卑怯)ユウにメールを送った。
すると返事が。
『もうイイかなって』
は?何がもうイイかなだよ。
「いま間違ったってメール打ってた所。でもな、アタシん中でだいたい決まった」
まぁアタシの間違いメールを装うことなんてバレてるだろうけど、構いやしない。
きっかけがほしかった。
『そか。俺は何て言えばイイのか』ちょっと頼りないユウ。頼れって言ったのは自分なのに。
「正直、止めて欲しいからわざわざこーやって連絡してるのもある。アタシは取り返しのつかないことをしてしまうかもしれない」
なんだかココまで来ると、後には退けない感じになってきた。
自分で自分を追い詰めているような。
『だって俺が言ったって意味ないんじゃないのか?俺だってどぉしてイイのか分かんないよ』
「君は頼りに、力になってくれると思ってたけど。もう君しかいねーんだよ。Y子にだって言ってないんだから」
ホントに、この話はY子にはしてない。
Y子はちょっと押し付けがましい所がある。正直ウザく思うときもあるから。
『じゃぁ何すりゃイイんだよ?』ユウもそろそろ愛想が尽きてきたようで。
「アタシが何回同じコトを聞いてるか分かるでしょ?ソレ次第ですべてが決まると言ってもおかしくないの」
何回も聞いていること、気になってること・・・・
『結婚した時期の話か?』
そのとおり。
コレだけはハッキリさせておかなきゃ。
「そう。入籍とでき婚か否かと、産まれた時期。知らないわけないよね?」
もうココまできたらユウも言うしかないよね。
アタシはかなり危ない状況。何をしでかすか分からないからね。
アタシがダーリンに聞いたのは・・・
結婚が9月、出産が12月。
ユウの答えは・・・





『分かる範囲で言いますと、最初は11月頃結婚するとか言ってたけど、できちゃったから6月に結婚。10月か11月に産まれた』

え・・・・・・・・・・・・
強い衝撃。
うそ・・・・・・・・・・・

ダーリン、またウソついたの・・・・・?

寒い、すごく寒い。
手が震える。爪が紫色になっている。
でもこれは決して寒さのせいではない。
携帯を持つ手がブルブル震えてる。
なんとか返事を返した。
「本当なの?正確?」
本当に6月に結婚・・・?
すぐに返事が返ってきた。

『間違いないはず!!で?結論は?』

マチガイナイ。
ダーリンの・・・ばか。
「奥さんに全部話します」
もう許さない。
『好きにしろ!!』ユウがキレた。
「君のこと巻き込むかも。ごめん」
ダーリンにすべてを話すとなると、情報の発信源は誰?となる。
もちろんアタシが一番近い仲なのはユウだ。だからすぐにばれる。
『何で俺まで巻き込まれんだよ?結局俺はいいよぉに使われたんか。もぉ好きにしてくれていいですよ』
「いやいやそーではなくて。ユウに全部聞いたって言うと君まで巻き込むコトになるかなーと」
ユウには「利用された」と誤解されたくない。コレはアタシなりの判断なのに。
『当たり前じゃん!まいが知ってる時点で俺じゃん!別にそれでもいいから勝手に言えよ』
「結婚と入籍は6月なんだね?ユウはホントにソレでいいんだね?」
心のドコかに、間違いであってほしい、という気持ちがあった。
すがりたかった。
『多分ね。入籍は知らんが結婚6月!!言ったってきかないんだから仕方ないでしょ。だから勝手にして!!もぉメールしてこないでね』
思いもよらないユウからの絶縁。
自分からはしょっちゅー絶交してたけど、軽く考えてた。
いつかは仲直りするだろうと。
だが、今回はソレもなさそうだ。
ちょっと後悔した。
こうしてアタシは、一生の中で最高の男友達と別れることになった。

軽い衝撃に面食らいながらも、なんとか携帯を持ち直した。
相変わらず震える手で、メールを送信した。

「こんばんは、ダーリン」

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