私が子どもの頃にはアイスクリームが5円、10円で買えた。テレビが初めて我が家にやって来た。それは大きな大きな箱だった。
そして日本の高度成長期。私はその中で大きくなっていった。 洗濯機の脱水は手で回していたのに、全自動に。一度炊いたご飯は次の食事では冷ご飯。電子レンジも炊飯ジャーも無かったのだ。
人々の生活は次第に豊かに贅沢になっていった。
バブルの頃には買ったマンションが2倍に跳ね上がり、毎日のように売ってくれとの電話があって驚いたものだ。
でも、そのころでさえ、電話が無線で繋がるとか、相手の顔を見て会話ができるとか、つまりテレビ電話などの言葉を初めて聞いて、うそでしょ!と思っていたものだ。
それが今では電波を飛ばして通じる携帯電話は当たり前、顔を見て話すSkypeも当たり前の時代になった。
どれだけ技術が発達し、どれだけ文明が進んだのだろう。この当たり前と思っている生活。
しかしそれと共に大きなリスクも知らない間に背負っていた。
昨年の地震で私たちはそれを嫌と云うほど思い知らされた。
私達が甘受していた便利さの裏には色々なものがあったのだ。
今、人々は大きく変わろうとしている。 物でも無く、お金でも無く・・・。
なんなのだろう、心とか絆とか、そんな言葉で表せるものでもなく・・・。
エネルギーの様なもの、生きるエネルギー、わくわくするエネルギー、 つまり 命の波動のようなもの。
そうなんだ、きっと命で共鳴したいと思っているんだと思う。何に共鳴を?命が歓ぶことに。
私達がこの夏、福島でやろうとしていることはこれなんだ!
集まった人たち全員で共鳴し合いたいのだ。 命の歓びをビリビリと感じたいのだ。
500人ものオーケストラが出来、そこからみんなの波動が音となり、伝わってきたら凄い事だと思う。
きっと感動的な音が体育館に響き渡る事だろう。(上手な音とは決して言わない。でもそれで良いのだから)
そんな演奏会を私たちはやりたいと思っている。
そしてそれをまとめてくれるのが西本智実さんだ。
今、私たちは一緒に共鳴してくれる人達を募っている。
私は、当日舞台裏で、感動で号泣している自分の姿が今から目に浮かぶのだけど・・・。
先はまだまだ遠い!
ふくしま・みんなの演奏会 http://www.kibouproject.com
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