愛しのロニー/My Dearest Ronnie

LONG LIVE RONNIE JAMES DIO。永遠にあなたを愛しています。

Catch the Rainbow

2009年12月26日 22時09分22秒 | Rainbow
つい最近、リッチーとロニーのラジオのインタビュー音声が載りましたね。
最初はELFに浸入していったリッチーが、その時のことを喋っていて、すごいインタビューでした。
どうやってメンバーを追い出したかまで、話してくれてるともっと面白いんだけど(笑)。
最初からリッチーも中世のイメージが気に入っていたようですね。

さてCATCH THE RAINBOWといえば、私にはミュンヘンの映像がとても鮮明なのですが、
完璧にラブソングですね。
この前の記事で載せたロニーのインタビューで彼は、「俺はラブソングは書かない」と言い切ってますからね。
非常に貴重で珍しいと思います。
ただ他のアーティストが書くような、安っぽい表現のものではないし、
また直接的に「愛してる」的な感情表現のあるラブソングでもないですね。
かなり客観的な描写といえます。
なんていうか、油絵のような美しい情景が浮かぶようなそんな曲です。

ロニーはあるインタビューの中で、この曲の主人公の設定は、
少年の馬丁と貴婦人だと言っています。(確かこれを私はライブでMCした覚えが)
そして人目を忍んで夜になると彼女は馬小屋に会いに来ていたわけですが、
これがその逢瀬の最後の夜だった、というのです。
その視点で紐解いてみると、歌詞の背景が見えてきます。
またライブでは、スタジオ版と違う歌詞だったり、色々と付け加えて歌ったり、
(これがロニーお決まりの得意技で、高度なアドリブなんですが)
そんな部分からも曲の中身が見えてきます。
実際、解説があるわけじゃないので、ライブ版でロニーが歌うアドリブの歌詞は、
実によく曲を解説してくれる貴重な鍵なのです。

夜の帳が降りると、彼女は僕のところへ駆けてくる
耳元で囁かれる夢のように、柔らかくて温かい彼女の感触
頬に触れる彼女の手
わらをベッド代わりに敷いて、彼女のレースの裾がなびく・・・

僕たちは虹をつかめると信じていた・・
風に乗って太陽まで。不思議の船を漕いで。
でも人生は鋼の鎖でできた車輪じゃない。

SO BLESS ME
COME THE DAWN COME THE DAWN...

ここロニーの言葉があって初めて納得のいく部分ですね。BLESS ME!!
最後の逢瀬の夜だからなんです。BLESS MEなのです。
ああ、遂に夜明けが来てしまう・・・。夜が明けてしまうんだよ・・・

この時の少年の張り裂けるような胸の思いが、この曲のメロディとあいまって感じられます
そういう背景だと思って、もう一回、しかもライブ版を聴いてみてくだされ~。
麦わらと馬小屋。レースの女性。すごくくっきり浮かんできませんか。
それとやっぱりどうしても城
本当に夜明けが来るシーンが、悲しく美しく浮かんで見えますよ。

ライブでは、歌が終わると、INSTRUMENTSに入りますが、
小休止した後、体中の汗腺が開いて、目眩が起こり、全身に感動の波が押し寄せるような、あのコージーのドラムが入ります。
私的には、あれを聴くために、この曲の半分はあるようなものだと思います。
あれを最初に聴いた時は、全身に鳥肌が立って、ただならぬ感情を体験しました。

そこから果てしなく果てしなく続く、ギターソロ。
ようやくロニーの熱唱が入ってくると、恐らくコージーは「ああ、やっとロニー来た~」と思っているだろうなと想像するのですが
なにしろワンステージ終わった後のコージーの状態は、ボクシングの試合をやってきたような疲労困憊ぶりだったそうですから、
この果てしないインスト部分は、大変だろうなと思うわけです。

でもこのものすごく長いライブの構成は、この曲を神格化するのに充分です。
とても触れがたい、容易に真似のできない、神話のような風格。

こうした一つ一つの要素が、確実にロニー期のレインボウを別格にしているのだと、私は思うのです。


そして、まあなんとロニーの音域の広いこと・・・

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