先日はSTARGAZERの自分勝手解釈を書きましたが、この曲とA LIGHT IN THE BLACKは対になっているという話もしましたので、続きを行ってみようと思います。
STARGAZER解説はこちら⇒http://blog.goo.ne.jp/mahakali/e/92267b9f0114fda62bd89b16a11088ca
遂に支配者、魔王から自由になったものの、奴隷だった彼の魂はその呪縛からなかなか逃れることがきなかった。
"Can't forget his face. What a lonely place.
Has he really let us go ?"
「彼の顔は忘れられない」
そして辺りの果てない砂漠を見渡して「なんて寂しい場所なんだ」と思う。
全てが終わって、魔王から自由になったことが信じられない。
「奴は本当に俺たちを解放したんだろうか?俺たちは本当に自由なんだろうか?」
あまりにも盲目に魔王を信じていた彼ら奴隷たちの心は動揺している。
STARGAZERの中でも、「彼の顔を見たんだ!」というフレーズが、
実に強調されて表現されていますね。
その魔王の顔は余程、醜悪だったのではないか?
魔法にかけられていた心が解け掛かってしまうほど、衝撃的だったのだから。
そして魔王が死んだ後も、忘れることが出来ないほど、この世のものとは思えないほど、
恐ろしく、罪と欲に満ち歪んだ顔だったのではないのか。
そしてその顔を思い出す度に、全身に恐怖と戦慄が走り、苦悩が蘇るのだ。
"All the time that's lost. what’s the final cost
will I really get away?"
"All my life it seems just a crazy dream
reaching for somebody's star"
何を得ることもなく、ただ失われた時間。
人生が狂った夢のように思える・・・それは他人の星を追いかけていたからだ。
他人の夢を追いかけていた自分を責めてもいる。
"Something's called me back. there’s a light in the black
and I’m ready to go. I'm coming home"
そんな虚しさと絶望を抱えた彼の心の奥の深い部分から、
彼を呼ぶ声が聴こえる。
自分の家へ、自分の故郷へ、彼自身へ帰れ、という声だ。
それは同時に彼自身の意思を取り戻し、自分の夢を思い出せという声でもある。
孤独と絶望の闇(BLACK)の中にその希望の光(LIGHT)が見える。
その道のりを辿りながら、彼は自分が徐々に家に帰ろうとしていることを信じるようになるのだ。
"Breathed the air before. Heard the thunder roar
never knew it was for me"
"Like an open door that you passed before
but you never had a key"
この空気も、雷鳴も、以前からあったのに、
自分自身を生きていなかった彼は、気づかなかった。
人生という扉は開かれていたのに、その何たるかにも気づかず、
自分の鍵も持っておらず、その前を通り過ぎていた。
"Always looking down. Lost and never found
Eyes that look but not to see"
彼の心は魔法使いの魔法や、幻影の世界に囚われていて、
いつもうつむいてばかりいた。自分自身は失われて見つけ出せないほどに。
その目は他人の星ばかり追って、「見る」ことはできだが、
真実や自分の道を「見出だす」ことはできなかった。
彼の心がどれほど苦悩に苛まれていたか分かるだろうか・・。
"Something's called me back
there’s a light in the black
I'm coming home, I'm coming home, yeah
I'm going back to my home"
だが光が見える。闇の中に一筋の光が見える。
家に帰るんだ。俺は自分の家に帰るんだ。
楽器隊の演奏は見事に、奴隷だった彼の心の葛藤を表現している。
ロニーは徐々に自分を取り戻し、自信を回復していく主人公の心を歌い上げている。
"I've got my way back home
to the sky
there in the sky
I see your star"
この最後のロニーのフレーズは意味深長だ。
果てしない砂漠の中で彼は空を見上げて、全身に戦慄が走る。
宇宙の果てに、彼は遂に「闇の中の光」を見つけたのだ。
彼を家へと導く大きな星を。
だがなんと皮肉なことだろう。
その星は、かつての支配者であった魔王が追い求めていたあの星であったのだ。
STARGAZERとA LIGHT IN THE BLACKは、18分を超えるオデュッセイだ。
他人の夢に縛られ囚われていた闇から出て、自分自身の夢や希望という光へと到達する人生の冒険についての組曲である。
自分だけの唯一つの星を見つけること - それがこの長い二曲を通して訴えようとしているテーマなのだといえるだろう。
背景を知って聴くと、少し曲が違って聴こえるのじゃないでしょうか。
どちらもとても重い曲ですね。
灼熱の太陽、焼けるような砂漠、その中での過酷な労働。
呪縛から逃れても喜ぶことすら出来ない心の傷の深さ。
演奏も歌も歌詞も、まざまざと数千年前の世界を描き出しています。
見事な大作です(RAINBOW RISINGのつもり)
STARGAZER解説はこちら⇒http://blog.goo.ne.jp/mahakali/e/92267b9f0114fda62bd89b16a11088ca
遂に支配者、魔王から自由になったものの、奴隷だった彼の魂はその呪縛からなかなか逃れることがきなかった。
"Can't forget his face. What a lonely place.
Has he really let us go ?"
「彼の顔は忘れられない」
そして辺りの果てない砂漠を見渡して「なんて寂しい場所なんだ」と思う。
全てが終わって、魔王から自由になったことが信じられない。
「奴は本当に俺たちを解放したんだろうか?俺たちは本当に自由なんだろうか?」
あまりにも盲目に魔王を信じていた彼ら奴隷たちの心は動揺している。
STARGAZERの中でも、「彼の顔を見たんだ!」というフレーズが、
実に強調されて表現されていますね。
その魔王の顔は余程、醜悪だったのではないか?
魔法にかけられていた心が解け掛かってしまうほど、衝撃的だったのだから。
そして魔王が死んだ後も、忘れることが出来ないほど、この世のものとは思えないほど、
恐ろしく、罪と欲に満ち歪んだ顔だったのではないのか。
そしてその顔を思い出す度に、全身に恐怖と戦慄が走り、苦悩が蘇るのだ。
"All the time that's lost. what’s the final cost
will I really get away?"
"All my life it seems just a crazy dream
reaching for somebody's star"
何を得ることもなく、ただ失われた時間。
人生が狂った夢のように思える・・・それは他人の星を追いかけていたからだ。
他人の夢を追いかけていた自分を責めてもいる。
"Something's called me back. there’s a light in the black
and I’m ready to go. I'm coming home"
そんな虚しさと絶望を抱えた彼の心の奥の深い部分から、
彼を呼ぶ声が聴こえる。
自分の家へ、自分の故郷へ、彼自身へ帰れ、という声だ。
それは同時に彼自身の意思を取り戻し、自分の夢を思い出せという声でもある。
孤独と絶望の闇(BLACK)の中にその希望の光(LIGHT)が見える。
その道のりを辿りながら、彼は自分が徐々に家に帰ろうとしていることを信じるようになるのだ。
"Breathed the air before. Heard the thunder roar
never knew it was for me"
"Like an open door that you passed before
but you never had a key"
この空気も、雷鳴も、以前からあったのに、
自分自身を生きていなかった彼は、気づかなかった。
人生という扉は開かれていたのに、その何たるかにも気づかず、
自分の鍵も持っておらず、その前を通り過ぎていた。
"Always looking down. Lost and never found
Eyes that look but not to see"
彼の心は魔法使いの魔法や、幻影の世界に囚われていて、
いつもうつむいてばかりいた。自分自身は失われて見つけ出せないほどに。
その目は他人の星ばかり追って、「見る」ことはできだが、
真実や自分の道を「見出だす」ことはできなかった。
彼の心がどれほど苦悩に苛まれていたか分かるだろうか・・。
"Something's called me back
there’s a light in the black
I'm coming home, I'm coming home, yeah
I'm going back to my home"
だが光が見える。闇の中に一筋の光が見える。
家に帰るんだ。俺は自分の家に帰るんだ。
楽器隊の演奏は見事に、奴隷だった彼の心の葛藤を表現している。
ロニーは徐々に自分を取り戻し、自信を回復していく主人公の心を歌い上げている。
"I've got my way back home
to the sky
there in the sky
I see your star"
この最後のロニーのフレーズは意味深長だ。
果てしない砂漠の中で彼は空を見上げて、全身に戦慄が走る。
宇宙の果てに、彼は遂に「闇の中の光」を見つけたのだ。
彼を家へと導く大きな星を。
だがなんと皮肉なことだろう。
その星は、かつての支配者であった魔王が追い求めていたあの星であったのだ。
STARGAZERとA LIGHT IN THE BLACKは、18分を超えるオデュッセイだ。
他人の夢に縛られ囚われていた闇から出て、自分自身の夢や希望という光へと到達する人生の冒険についての組曲である。
自分だけの唯一つの星を見つけること - それがこの長い二曲を通して訴えようとしているテーマなのだといえるだろう。
背景を知って聴くと、少し曲が違って聴こえるのじゃないでしょうか。
どちらもとても重い曲ですね。
灼熱の太陽、焼けるような砂漠、その中での過酷な労働。
呪縛から逃れても喜ぶことすら出来ない心の傷の深さ。
演奏も歌も歌詞も、まざまざと数千年前の世界を描き出しています。
見事な大作です(RAINBOW RISINGのつもり)
エルフの時もこういう世界観だったの?
RAINBOW RISINGのマーク、いいですね!
Rising B面2曲の解説、感銘を受けました。ロニーさんのアーチストとしての素晴らしさ、あの時期のRainbowの高みを再認識させていただきしました。ありがとうございました。
ご尽力に感謝いたします。
訪問戴いてありがとうございます。
私は、彼が完治するまでの応援としてこのブログを始めたんですが、そうはなりませんでした。ロニーにはいつも助けてもらっているので、これからも続けて行きます。
逗子のロニーさんのブログも拝見しましたよ!
赤羽のロニーさんの音源良かったですね!初めて聴いて感動しました。知っていましたが聴くのは初めてでした。
ありがとうございました
当方のブログにご来訪いただき、ありがとうございます。光栄です。(つまらない話題ばかりで恐縮です)
貴ブログがあまりに素晴らしく、私の音楽友達やセッション仲間にも知らせたく思い、勝手ながら私の拙ブログで紹介させていただきました。
何卒ご容赦願います。下記のページです。
http://zushironnie.blog76.fc2.com/blog-entry-245.html
翻訳していただいた数々のインタビューを拝読して、ロニーさんの人間性にあらためて感じ入りました。ありがとうございます。