さあ、ブルース・セッションだ! 楽しむぞ!
#207 EGOIST(エゴイスト)「Departures ~あなたにおくるアイの歌~」(Sony Music Records)
いわずもながのことだが、筆者は毎日、ブルースばかり聴いているわけではない。毎週のようによく観ているのは、音楽専門ケーブルテレビのベスト100番組だが、これを長時間流して聴いているうちに、思わぬ拾い物をした。
バラードの王道、みたいな曲調。ひと昔前ならMisia、最近ならJUJUあたりが十八番とするタイプの曲だが、歌っているのは、そのどちらでもない。
線はやや細いが、心にしっかりと響く、しなやかな歌声。一体、誰だろうと思って調べてみた。
インターネットの検索エンジンのおかげで、こういうときは一瞬でわかる。ありがたいことだ。
歌い手のEGOISTとはバーチャル・バンドの名前。曲は、昨年10月から放映中の深夜アニメ「ギルティクラウン」の、12月までのエンディング・テーマだった。作中に登場する架空のバンドというわけだ。
アニメ中の歌姫キャラ、楪いのり(ゆずりは~)は、売り出し中の新人声優、茅野愛衣が声をあてているが、歌のほうは新人のchelly。そしてサウンドは、あのsupercellのryoがプロデュースしているという。
以前、当コーナーで「君の知らない物語」を取り上げて、supercellに注目したが(2010年1月10日)、その後、その活動ぶりには本当に目覚ましいものがある。
ryoは「化物語」に続くアニメ「偽物語」でもEDテーマを担当しているほか、中川翔子にも曲を提供したり、アニメ「ブラック★ロックシューター」の音楽を制作するなど、マスメディアには顔を出さないものの、もはやメジャー・アーティストといってよい。
そんな彼の作曲家/アレンジャーとしての確かな実力が伺えるのが、この「Departures ~あなたにおくるアイの歌~」だと思う。
2000人のオーディションから選ばれた2人のうちのひとり、17才のchellyの、甘くもせつない歌声。ピアノトリオとストリングスをベースにした、オーソドックスなオーケストレーション。
繊細なファルセットを交えてささやくような、ローレライにも似た柔らかな声に、多くの男性は心を奪われるにちがいない。
4分ちょっとの耳の至福。なんとも淡く、はかない時間なのだが、ずっと心に残り続けるのだ。聴いているうちに、思わず落涙してしまうかも。
こんなに美しいラブソングを、歌詞もメロディも、そしてアレンジも含めて、すべてひとりでプロデュースするryoというひとは、21世紀のコール・ポーターといえるかもしれない。
オリコンチャートにトップテン入りしたのも納得な、佳曲。ぜひヘッドホンで、その甘美なサウンドを満喫してほしい。
いわずもながのことだが、筆者は毎日、ブルースばかり聴いているわけではない。毎週のようによく観ているのは、音楽専門ケーブルテレビのベスト100番組だが、これを長時間流して聴いているうちに、思わぬ拾い物をした。
バラードの王道、みたいな曲調。ひと昔前ならMisia、最近ならJUJUあたりが十八番とするタイプの曲だが、歌っているのは、そのどちらでもない。
線はやや細いが、心にしっかりと響く、しなやかな歌声。一体、誰だろうと思って調べてみた。
インターネットの検索エンジンのおかげで、こういうときは一瞬でわかる。ありがたいことだ。
歌い手のEGOISTとはバーチャル・バンドの名前。曲は、昨年10月から放映中の深夜アニメ「ギルティクラウン」の、12月までのエンディング・テーマだった。作中に登場する架空のバンドというわけだ。
アニメ中の歌姫キャラ、楪いのり(ゆずりは~)は、売り出し中の新人声優、茅野愛衣が声をあてているが、歌のほうは新人のchelly。そしてサウンドは、あのsupercellのryoがプロデュースしているという。
以前、当コーナーで「君の知らない物語」を取り上げて、supercellに注目したが(2010年1月10日)、その後、その活動ぶりには本当に目覚ましいものがある。
ryoは「化物語」に続くアニメ「偽物語」でもEDテーマを担当しているほか、中川翔子にも曲を提供したり、アニメ「ブラック★ロックシューター」の音楽を制作するなど、マスメディアには顔を出さないものの、もはやメジャー・アーティストといってよい。
そんな彼の作曲家/アレンジャーとしての確かな実力が伺えるのが、この「Departures ~あなたにおくるアイの歌~」だと思う。
2000人のオーディションから選ばれた2人のうちのひとり、17才のchellyの、甘くもせつない歌声。ピアノトリオとストリングスをベースにした、オーソドックスなオーケストレーション。
繊細なファルセットを交えてささやくような、ローレライにも似た柔らかな声に、多くの男性は心を奪われるにちがいない。
4分ちょっとの耳の至福。なんとも淡く、はかない時間なのだが、ずっと心に残り続けるのだ。聴いているうちに、思わず落涙してしまうかも。
こんなに美しいラブソングを、歌詞もメロディも、そしてアレンジも含めて、すべてひとりでプロデュースするryoというひとは、21世紀のコール・ポーターといえるかもしれない。
オリコンチャートにトップテン入りしたのも納得な、佳曲。ぜひヘッドホンで、その甘美なサウンドを満喫してほしい。
11:45 from gooBlog production
なにかとせわしかったが、午前中のタスク、なんとか終了。ホッとしてる。 blog.goo.ne.jp/macolon1013/e/…
by Mac_Nakahira on Twitter
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