鴨が行く ver.BLOG

鴨と師匠(ベルツノガエル似)と志ん鳥のヲタク全開趣味まみれな日々

ターナー賞来襲

2008年04月27日 23時00分14秒 | 美術館・博物館
来ましたよ。デミアン・ハーストが。

英国美術の現在史~ターナー賞の歩み展(森美術館)

現代美術で最も重要な賞といわれるターナー賞。1984年の第1回から最新の2007年まで、毎年1つ選ばれる大賞作品を一堂に会して展示するという、現代美術好きにはたまらない展覧会です。イギリス現代美術の変遷を辿る良い勉強にもなりますので、今年は美術検定2級を狙う鴨、勉強も兼ねて行ってまいりました(-_☆きらーん 楽しみにしてたのよねー。だってデミアン・ハーストのあの作品をこの目で見られるわけですからね。展覧会の広告イメージ(上記のリンク先参照)がやけにおどろおどろしいのは、デミアン・ハーストのイメージに引きずられてるんでしょうね。怖い展覧会じゃないよ~(笑)

今回、鴨は初めて「音声ガイド」なるものをお借りして使ってみました。なぜならば、ターナー賞受賞作には明確なメッセージが込められている作品が多いので、鑑賞する際にそこをきちっとおさえておきたかったんです。これ、使って正解でした。「感じる」よりも「解釈する」作品が多かったような気がしますね。個的・私的なイメージの作品と社会性・政治性を前面に押し出した作品と、イメージの振れ幅が大きかったのも印象的でした。
で、デミアン・ハーストですよ。「いっちょこーい!」と気合いを入れて臨んだんですが何故か観る人をバトル・モードに突入させる、不思議なアーティストではあるヽ( ´ー`)ノ、確かにグロテスクではあるものの、たいへんに静謐で内省的な作品であると鴨は感じました。ガラスケースを通して作品の天井部分に目をやると、ホルマリンの水面がかすかに揺らめいているのが見て取れます。この作品の中で、唯一動きを感じられる部分です。揺れるホルマリンの中に、静かにひっそりと、あれ。何故だかその瞬間、鴨にはすとんと「腑に落ちる」ものがありました。いや、目の前に実物の「腑」があるからじゃないですよヽ( ´ー`)ノ いずれにせよ、現代美術の一つの「事件」として、歴史に残る作品になるんでしょうね。

今日の六本木ヒルズは、連休開始とあってもの凄い人出。ミュージアム・コーン内のチケット売り場も長蛇の列(-_-; しかも、どうみてもターナー賞なんて知らなそうな観光客っぽい人びとがたくさん・・・デミアン・ハーストちゃんと観れるかなぁ・・・(-_-; とどきどきしていたら、観光客のみなさんはほとんどが「スカイ・デッキ」目当てでした。スカイ・デッキに入るだけでまた長蛇の列よ!何でそんなに高いところ好きなのよ皆さん!(笑)
鴨はいつも通り森美術館オンリーで、帰りにアートストアに立ち寄ってとある季節ものを買って帰りました。ターナー賞とは何の関係もないグッズですヽ( ´ー`)ノご紹介はまた後日。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« その名もBottole Blush | トップ | 季節もの »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

美術館・博物館」カテゴリの最新記事