2021年初のSFレビューです!
これ、文庫のくせに分厚過ぎて、通勤電車の中で吊革につかまりつつ片手で開くことができないので、仕方なく自宅で合間合間につらつら読み、ようやく読了いたしましたヽ( ´ー`)ノ
シオンズ・フィクション〜イスラエルSF傑作選/中村融他訳(竹書房文庫)
イスラエルという国でSFという文学ジャンルが元気、という事実。この本が刊行されるまで全く知りませんでした。
満を持して刊行され、SF者界隈ではかなりの高評価を受けており、どんなもんだろうとワクワクしながら読みました。
・・・が、うーん・・・
前評判が高いが故に鴨の中でハードルを上げ過ぎてしまったか、読了後の印象は正直いまいちピンと来ず。
鴨がSFを読むときは、初めの数ページを読みながらその作品で描かれる世界観や価値観を自分の脳内に再構築し、そうして作った世界の中に自らを馴染ませていく手順を無意識に踏んでいる気がします。自分を馴染ませることで、その作品の中にジャックインしてストーリー進行と同時に自分の読者としての意識も進めていく感じ(うまく言語化できないなー、拙文すみません(^_^;)
それが、この「シオンズ・フィクション」では、その手順をうまく踏むことができず、馴染まないままに読了してしまった印象です。分厚いガラスの向こうで繰り広げられるドラマを「ほえ〜〜〜」と黙って見ている感じ。そんなに突飛な設定の作品はないんですけど、おそらくイスラエルでの日常や価値観、世界の捉え方といった事柄を鴨が理解できていない故なのかなと思います。
なお、小説としては普通に面白いので、そこは誤解なきよう。
SFとしてではなく、ちょっと気の利いた奇想・幻想小説だと思って読むぐらいの方が、馴染みやすいかも知れません。
これ、文庫のくせに分厚過ぎて、通勤電車の中で吊革につかまりつつ片手で開くことができないので、仕方なく自宅で合間合間につらつら読み、ようやく読了いたしましたヽ( ´ー`)ノ
シオンズ・フィクション〜イスラエルSF傑作選/中村融他訳(竹書房文庫)
イスラエルという国でSFという文学ジャンルが元気、という事実。この本が刊行されるまで全く知りませんでした。
満を持して刊行され、SF者界隈ではかなりの高評価を受けており、どんなもんだろうとワクワクしながら読みました。
・・・が、うーん・・・
前評判が高いが故に鴨の中でハードルを上げ過ぎてしまったか、読了後の印象は正直いまいちピンと来ず。
鴨がSFを読むときは、初めの数ページを読みながらその作品で描かれる世界観や価値観を自分の脳内に再構築し、そうして作った世界の中に自らを馴染ませていく手順を無意識に踏んでいる気がします。自分を馴染ませることで、その作品の中にジャックインしてストーリー進行と同時に自分の読者としての意識も進めていく感じ(うまく言語化できないなー、拙文すみません(^_^;)
それが、この「シオンズ・フィクション」では、その手順をうまく踏むことができず、馴染まないままに読了してしまった印象です。分厚いガラスの向こうで繰り広げられるドラマを「ほえ〜〜〜」と黙って見ている感じ。そんなに突飛な設定の作品はないんですけど、おそらくイスラエルでの日常や価値観、世界の捉え方といった事柄を鴨が理解できていない故なのかなと思います。
なお、小説としては普通に面白いので、そこは誤解なきよう。
SFとしてではなく、ちょっと気の利いた奇想・幻想小説だと思って読むぐらいの方が、馴染みやすいかも知れません。