あっという間にゴールデンウィークが過ぎていきましたね・・・ヽ( ´ー`)ノ
連休直前に読了した、こちらのSFをレビュー。
イヴのいないアダム/アルフレッド・ベスター、中村融編訳(創元SF文庫)
オールタイム・ベスト級の名作「虎よ、虎よ!」を始めとして、いわゆるワイドスクリーン・バロックの代名詞にもなっているベスターですが、実はその作風は意外と幅広いです。そんなベスターの特徴がよく出ている短編集。
ワイドスクリーン・バロックと言えば、ストーリー展開の整合性には目をつぶって勢いだけで読ませる作品、というイメージが強いですが、この短編集に納められている作品は基本的に(ギリギリのラインではありますが)ストーリーの破綻はなく、オーソドックスなSFとして、またはファンタジーとして楽しめる作品ばかりです。だからといってベスターらしさが削がれているかと言うと全くそんなことはなく、あの独特のドライブ感溢れる文体、眼前に映画のスクリーンを現出させるがごときヴィジュアルの喚起力はいつも通り健在。さすがの「ベスター節」炸裂!
ただ、似たようなテーマの作品が多く、読み進めるうちに少々ダレてくる感があり、鴨的にはもう一息な感じ。面白くないわけではないので、そこは誤解のなきよう!どちらかというとSF中級者向けの作品ですかねー。
連休直前に読了した、こちらのSFをレビュー。
イヴのいないアダム/アルフレッド・ベスター、中村融編訳(創元SF文庫)
オールタイム・ベスト級の名作「虎よ、虎よ!」を始めとして、いわゆるワイドスクリーン・バロックの代名詞にもなっているベスターですが、実はその作風は意外と幅広いです。そんなベスターの特徴がよく出ている短編集。
ワイドスクリーン・バロックと言えば、ストーリー展開の整合性には目をつぶって勢いだけで読ませる作品、というイメージが強いですが、この短編集に納められている作品は基本的に(ギリギリのラインではありますが)ストーリーの破綻はなく、オーソドックスなSFとして、またはファンタジーとして楽しめる作品ばかりです。だからといってベスターらしさが削がれているかと言うと全くそんなことはなく、あの独特のドライブ感溢れる文体、眼前に映画のスクリーンを現出させるがごときヴィジュアルの喚起力はいつも通り健在。さすがの「ベスター節」炸裂!
ただ、似たようなテーマの作品が多く、読み進めるうちに少々ダレてくる感があり、鴨的にはもう一息な感じ。面白くないわけではないので、そこは誤解のなきよう!どちらかというとSF中級者向けの作品ですかねー。