鴨が行く ver.BLOG

鴨と師匠(ベルツノガエル似)と志ん鳥のヲタク全開趣味まみれな日々

辻惟雄先生現る

2006年02月05日 20時47分09秒 | 美術館・博物館
上野の森の端っこ、東京都美術館に再び見参。
といっても、お目当ては既見の「バーク・コレクション展」にあらず。同展開催記念、辻惟雄先生の講演会を聴きに行ったのですよ(-_☆きらーん
そもそも、鴨が日本美術に興味を持つきっかけになったのが辻先生の著書「奇想の系譜」。美術史書ではあるんだけど、よくある退屈な学術書とは一線を画す、読み物としてもエキサイティングな快作です。辻先生と奇想系の画家との出会いについてはTV東京「美の巨人たち」曾我蕭白「群仙図屏風」の回に詳しいですが、これがまた面白いです。日本近世美術を再発見したとも言える、この道の第一人者ですね。

そんな憧れの先生ではあるんですが、いかんせんマニアックだしそんなに混まないだろうと高をくくって開場30分前に着いたら、定員240名の講堂前には黒山の人だかり。鴨がいただいた整理券は既に210番台(^_^;ま、間に合った・・・。若い人がとにかく多かったのが印象的。美大の学生さんとかなんですかね。
初めて生で見る辻先生は、いい感じにトボケたおじさんでした(笑)今回の講演はバーク・コレクション全体の解説だったので、たぶんみんな一番聞きたいであろう「奇想の系譜」系の画家に関する話がほんのちょっとしかなかったのが残念(T_T)マイクが聞き取りづらかったのも残念(T_T)
しかし、それでも辻先生の飄々としたおトボケぶりは随所で炸裂。若冲コレクションで有名なジョー・プライス氏を評して
「あの人はねぇ、自分が若冲だか若冲が自分だかわかんなくなっちゃってますからねぇ
だの、雪村「竹林七賢図」を解説しながら
「竹林の七賢ってのは、夏はどうしてんでしょうねぇ。ヤブ蚊が凄いでしょうにねぇ
だの、蕭白「石橋図」に至っては
ディズニー・ワールドですねぇ
と来た(笑)ナイスボケです。是非一度一緒に酒を飲んでみたいお方ですヽ( ´ー`)ノ

今日のBGM:WHITESNAKE「Standing In The Shadow」available on their album "Slide It In"
この時期のWHITESNAKEは、ブルージーなところとイヤに歌謡曲っぽいところがRAINBOWに似てる(-。-)ボソッ
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2 コメント

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はじめまして (はるころすけ)
2006-02-05 21:32:37
初訪問ながらコメントを・・・



辻先生のボケは秀逸ですね。

読んでいて、思わず笑ってしまいました。

なんていうか、確信犯的なお茶目さん(笑)



今回そのような講演会があったとは知らず、行けなくて残念でした



プライスコレクションや動植綵絵も、楽しみですね
返信する
いらっしゃーいヽ(^o^)ノ ()
2006-02-05 21:46:34
はるころすけさん、はじめまして!

初訪問で早速のコメント、ありがとうございます



辻先生、狙ってるんだか本気なんだかまったくわからないってところがまた素晴らしいです(笑)

他の美術史家や作家との対談も聞いてみたいですね。山下裕二先生辺りだと、かなり面白そうな気がするんですが。



プライス・コレクションと動植綵絵、ホントに楽しみですね
返信する

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