鴨が行く ver.BLOG

鴨と師匠(ベルツノガエル似)と志ん鳥のヲタク全開趣味まみれな日々

最近読んだSF 2024/8/1

2024年08月05日 23時15分40秒 | ゲーム・コミック・SF
な、長い・・・
と思いながら、日々「三体」シリーズを読み続けています。ようやく第二部を読み終わりました。

三体2 黒暗森林 上/劉慈欣著、大森 望, 立原透耶, 上原かおり, 泊功訳:(ハヤカワ文庫SF)

三体2 黒暗森林 下/劉慈欣著、大森 望, 立原透耶, 上原かおり, 泊功訳:(ハヤカワ文庫SF)

世界的ベストセラーですので、あらすじ紹介は割愛ヽ( ´ー`)ノ

ヒリヒリするような謎解きと頭脳戦でページを繰る手が止まらなかった第一部とは、かなり雰囲気が異なります。三体世界が地球文明を狙っていることが自明の理となった時代、どのように対抗していくか?というテーマ一本に絞られています。
そこで人類が編み出した秘策「面壁計画」。思考=発話である三体人には、「嘘をつく」「欺く」「考えを隠す」という概念がない。これを逆手に取り、個人に三体人への対抗策を”智子にも把握されないように、自分の頭の中だけで”練り上げる「面壁者」を複数指名し、全権を委譲する・・・という作戦ですが、鴨がここで色んな意味で印象に残ったのが、主人公・羅輯を除く3人の面壁者が考えた作戦が、いずれも人類社会を救うために大半の人類を犠牲にすること、または危険に晒すことを前提にした作戦だった、ということです。同類同士戦い続けることが当たり前だった人類社会にとって、それが当然の帰結なのかな・・・という、面白うてやがて悲しき人類かな、と鴨は思いました。「暗黒森林理論」という概念自体、相手を信じないことが絶対的真理という前提で打ち立てられた基礎理論ですものね。まぁなぁ・・・。

結果的に、羅輯の「呪文作戦」が功を奏し、人類と三体人は一時的な休戦状態に持ち込むことに成功します。
ただ、この状態が長く続くとは思えず・・・という緊張感の中で、第二部は幕を閉じます。第3部「死神永生」につながるストーリー展開ですので、「死神永生」読了後に、作品全体のレビューをまとめて行いたいと思います。いつになることやら(^_^;
コメント
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