「知的生活習慣」外山滋比古著によれば、岸信介元首相が
転ぶな
風邪ひくな
義理を欠け
と言ったそうだ。
そして外山さんはこの言葉をベタ褒めしている。
「・・・これを聞いて、はっきり人間的にえらい人だと思うようになった。
ただ頭がいいだけでは、こういうことは言えない。・・・
こういう風にズバリと言い切るのは、やはりただの人物ではない」
確かにこんな風に真理というか、後世でも言い伝えられるような
人間の生きていく真理をズバリと的を得ていえるというはすごい。
定年になった人から、あるいはある程度の年齢を積み重ねた人から
この方針でやっていきますという人を何人か知っている。
私なんかは普段から勝手なところがあり、義理を欠いていることが
多々あるのではないかと思い、今更どうしようもないのですが・・・
この岸さんやっぱりすごい人です。
3度死を覚悟したことがあると語っているようで、
〇東条内閣時代に閣僚として東条首相と対立して閣僚辞表提出を拒否した時
〇A級戦犯被疑で捕まった時
〇安保改定の際に首相官邸でデモに取り囲まれた時
だそうです。それぞれ歴史的な場面での重要な役割を背負っていたという
ことです。
彼の言葉に
「悪運が強くないと政治家はダメ、運が7割」
「悪運は強いほどいい」
たしかに、今の政治家は本当に悪運が強い人が多いですね。
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