ハラリの本は面白い
この中でこんな記述がある。
概略は(私が意訳しています)
「AIとかコンピュータが常に正しいわけではない。完璧である必要はない。
平均して私たち人間に優れさえすればいい。
なぜなら、ほとんどの人は自分のことをろくに知らず、人生で重要な
決定をするときにひどい誤りを犯す。
(以下本文通り)人間はアルゴリズムに輪をかけて、データ不足や
プログラミングの不備(遺伝子的不備や文化的不備)、曖昧な定義、
人生につきものの混沌に苦しんでいるのだ」
人間って考えると、間違わないという誤解をしているような気がする。
今回のロシアのウクライナ侵攻(戦争)は正に常識では考えられない。
それでもこんな理不尽なことが起こる。しかもそれなりの一国のリーダー
が判断をする。しかもまがりなりにも国民の信任(投票)で選ばれた
代表である。プーチンが悪いということだけでなく、国民もその責任を
負うことは当然だ。
自動車の自動運転技術も現在の事故率より減れば、人間が運転するより
安全率が高まればそれの方がいいという意見よりも、事故など起きては
いけないという意見の方が多いし、法律的にもそんな前提で進んでいる
ように思う。
もちろん事故がゼロになるようにすることは大事なことだけど、
現実的に事故を減らすにはそんな未熟な自動運転も人間の未熟さより
ましであれば、積極的に活用すべきだと思う。
しかし、人間ってやっぱり自分のミスはさておき相手のミスは許さない
ましてや、コンピュータとかAIが人間にいろんな領域で侵犯をして
くるとますます人間の保身の傾向があるように思う。
人間ってやっぱり「間違える動物」だという意識が必要かもしれない。
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