ピカールのネコライオンな日記

日々の雑感、鑑賞した映像作品や趣味について書いたブログです。

駆逐艦キーリング [新訳版]

2020-07-24 21:00:00 | 日記
セシル・スコット・フォレスター作の本作に、
丁度新訳版が刊行されたので未読だった事もあり購入。
なおC・S・フォレスターはホーンブロワーシリーズなどの海洋小説界隈で有名な方です。
こちらも新訳版(?)がありますがイマイチ読みにくいです。
ちなみに私はホーンブロワーシリーズは10巻まで読みましたが、
未完の11巻を読んでしまうとなんだかさびしいので未だに読んでいません。
最初から知っていれば読み始めなかったのですがね。
その為、未完というワナもあるシリーズものの小説が苦手です。

読む前に目についた本書の帯には、
トム・ハンクス脚本・主演
ハリウッドで映画化決定!
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
と今となっては悲しいお知らせが踊っています。
なぜならばコロナの影響で、
映画館で上映されないままソニー・ピクチャーズが配給を放棄して、
Apple TV+が今月から独占配信をしているからです。
こういう映像作品こそ映画館でもやらなきゃ意味がないと思うのは、
私の頭が古いのだろうか?
それとソニーからアップルとか00年代の両社の争いはなんだったんだよと思いますね。
あとコロナにも罹患したトム・ハンクスの今年は不運だと思う。

さてここまで書いてきてやっと本書の感想ですが、
面白いという月並みな感想しか出てきません(語彙力が足らない人間なので)。
作品の舞台自体は非常に地味ですが描写が良さげです。
しかもホーンブロワーシリーズよりも訳が良いので実に読みやすいです。
私はこの作者の主人公の人間臭さを醸し出すのが好きですが、
本書の方がより人間味を感じます。
いままで読んでこなかった事を残念に思いましたが、
たぶん新訳版だから面白いのかもしれません。

読了後に本作の映画版(正しくは映像作品になりましたが)を実に見たくなるものでした。
独占配信とかでなかったら良かったと思ます。
でも映画館のない地域でもこういう作品を家庭で楽しめる事はよい事ですがね。


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