茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

御所籠 打ち緒の結び 結び方は2つあり

2021-08-19 15:26:21 | 茶道具
 茶箱のお点前、卯の花、雪、月、花の他に、
和敬点というお点前と、
御所籠を使った色紙点というお点前があります。

 毎年茶箱のお稽古は、卯の花から始めていくと色紙点に行きつく前に終わってしまうことが多く、
残念ながら御所籠は数回しかお稽古したことがありません。
  
 今年は卯の花や花のお稽古は自習にして、お願いして先生に御所籠のお稽古をして頂きました。


 御所籠は蓋の上で紐を結ぶようになっています。
 蓋を開ける時に、この紐を解き、箱の胴の部分にずらして結び直す必要があります。
この結び替えはスムーズに行えるようになりたい部分でした。

『茶の結び緒』という本に打ち緒の結び方が載っていますのでご参考まで。

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 最近はDVD付の新しい結びの本『茶の結び』が出たようですが、私は古いものを愛読しております。

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 ですが、今回先生が教えて下さったのは、この本に載っている結び方ではなく、
業躰先生から教えて頂いた、結びを解かずに、
緩めるだけで、箱の胴にずらし、緩みを絞めるだけの方法でした。
 確かにこの方法だと長い紐を席中で結び直す必要がなく、スマートでした。

 結ぶというより、折りたたむという形で、結んだ中心の部分に扇を入れて上に引き上げると、
あら不思議、スルリと紐が解けます。
楽しくなって、何度もやってしまいました。


 業躰先生から教えて頂いた際に、
「この結び方は、祇園祭のくじ改めの時の、くじ番号が入った箱を結ぶ時と同じやり方。
扇で紐を持ち上げると簡単に解けるんですよ」とお話があったそうです。
 先生はその後、祇園祭のくじ改めの映像を見る機会があって、
業躰先生がおっしゃっていたのはこれだ!と感動されたと。

 そこで、早速自宅に帰って、祇園祭のくじ改めの映像はないかと、YouTubeを検索してみました。
 いくつかありました(便利な時代~)。
 以下の映像が一番わかりやすかったので、添付します。

祇園祭のくじ改め
https://www.youtube.com/watch?v=8ZfFtTdCJEg

 紐が簡単に解けるのがお判りいただけると思います。
 が、残念なことに、結び目は見えません。
 もし、どういう結びなのかご存知の方、結んである映像があれば、教えて頂きたいです。

 祇園祭も、コロナの影響で2年続けて中止になってしまいましたね。
早くできる日がくるよう願わずにはいられません。


 御所籠の中にしっかりとお道具を仕込んで、お点前。
4枚の古帛紗が、色紙のように華やかに並びました。
ああ、お稽古できてよかった。



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