茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

外の七事

2006-05-04 01:39:56 | 七事式
 外の七事としてあげられている禅の修業に必要な七つ道具について。聞いたことがあるものもありますが、なるほど様々な道具があるものです。

① 拄杖(しゅじょう)
行脚の時に用いる杖。拄杖を持っているものには与え、持たぬものには奪おうとの禅語があり、一生懸命修業をする志のあるものにはさらに与え、そうでないものからは奪おうという意味を指しているそう。
② 拂子(ほっす)
長い獣毛を束ねたものに柄をつけた道具。インドで蚊や蝿を追うのに用いていたのが法具となり、日本では禅僧が煩悩を払ったり、法事で導師が用いる道具になった。
③ 禅板(ぜんぱん)
禅板とは長さ50センチほどの板。昔の禅僧は寝る時も横にならず禅板を懐に入れ板の上に顎をのせて坐禅をしたまま眠ったという。
④ 几案(きあん)
几案とは禅板と共に背中にあて支えにして眠る為に使った道具。几の左側に木を添えると机という字にもなり、経机(茶几=卓袱台)としても使用された。
⑤ 如意(にょい)
如意とは物事が意のままにあることだが、僧が説法や法会の際に手でもつ道具。インドでは背中を書く孫の手のようなものを如意と称し、行き届いた親切な様、心の表れとして僧の持ち物となったといわれている。孫悟空が持っているのも如意棒ですね。
⑥竹箆(しっぺい)
竹を割って作った弦のない弓のようなもの。参禅で師匠が修行者との問答に用いる道具。相対的な分別を捨てて自在なはたらきを身につけることを教えるもの。
⑦木蛇(もくだ)
人の顔をもち、翼と鱗をつけた蛇の姿の女の土地神を木蛇というそうで、如意と同じ扱いをするもの。具体的にどういう道具なのかはわかりませんでした。

(ご参考)七事式
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/f5ddc8e8d6b6503c646ddf6961ae09fb
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6 コメント

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如意 (m-tamago)
2006-05-07 20:59:27
飛翔さん、こんばんは。

続けて読んで頂くとわかりやすいと思います。

七事式の奥は実は深くて。

ひとつひとつ言葉は難しいですが説いていることはなるほど、と思います。

如意は、おっしゃる通り、かゆい所に手が届く様に、御もてなしをする方も受ける方も、相手の思いを察するようにとのことかと思います。なかなか簡単なようで実践は難しいですね。













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木蛇 (m-tamago)
2006-05-07 20:55:55
albireoさん、こんばんは。

そう、木蛇はどういうものかわからなかったので、わかったら是非教えて下さい。お坊さんの知り合いがいたら聞いてみるのですが。。。。。

翼、鱗、人の顔をもった土地神様が語源ということは、場所に応じて姿を変えて臨機応変、自由自在に対応できるとか、そういうことなのかなぁ。。。
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拄杖 (m-tamago)
2006-05-07 20:52:28
ゆりかもめさん、こんばんは。

私も拄杖の逸話には惹かれました。一見持っていない人こそ必要と思いますが、何事もその人次第ということなのでしょう。努力しなければ持っているものさえも失ってしまう。ある意味真実かもしれません。

仕事も、できる、やる気のある人の方がいつも任される量が必然的に増えて忙しいように思います。仕事を乗り越えた結果更に経験を積んでできる人になっている、、、自身を戒めなくては!



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如意 (飛翔)
2006-05-07 17:39:15
禅の七事から続けて読みました。本当に毎回勉強になり、とても感謝しています。言葉は難しいですが、説く内容はなるほどもっともな事。でもその一つ一つが奥が深く、正に行うはいかに難しいか!ですね。

如意は、かゆい所に手が届く様に、御もてなしをする方も受ける方も、相手の思いを察する事が求められるのでしょうか?お茶事の時の、亭主と正客の受け答えでも「流石だなあ」と凄く勉強になる時がありますものね。
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Unknown (albireo)
2006-05-06 11:19:49
払子や如意は、祖師像が手に持っていたりしますが、木蛇は見たこともありません。

どんな物なのが、とても興味を覚えました。
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拄杖 (ゆりかもめ)
2006-05-04 19:18:32
「拄杖を持っているものには与え、持たぬものには奪おう」という言葉は奥が深いですね。

日常の仕事でも、忙しいときに限って次々と新たな仕事が舞い込んできて、暇なときには全然仕事がこないなんてことがあります。

もっとバランスよく仕事が来ればいいのにと思うのですが、「仕事は忙しい人に頼め」という言葉もあるようで、忙しい人に頼んだ方が早くやってもらえるということらしいです。確かに暇なときほど、のんびりやってしまったり、うっかりミスをしたりすることもありますね。
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