ONOFF

　私が通っている美容院、ONOFF(オノフ)。日常のONとOFFを上手に使い分けてという意味が篭められているそうです。その経営者である美容師さんは、デパートでKOSE主催の美容セミナーに参加した際、紹介された方でした。その頃は大きな美容室の支店の店長でしたが、独立して昨年ご自身の美容院をオープンさせました。出来上がりも綺麗ですが、時間が経っても見苦しくないカットとパーマをしてくれます。美容院に入り、“今日はどうする？”と言われた瞬間に私の心はOFFに切り替わり、出る頃には身も（頭も？）心もすっかり変身しちゃうわけです。髪がきれいになるだけで帰り道はなんだかウキウキしています。
　
　ONOFFは心身の状態を健康に保つのに欠かせないことですね。ONばかりでは疲れてしまいますし、OFFばかりではだれてしまいます。ONとOFFのメリハリが安定をもたらし、周囲に有効に働きかけたり、交流を深めることができる。仕事やプライベートで辛いことがあっても、そのうち違う気分に切り替えられるさ、とある種楽観的に考えられる人は、悩みに飲み込まれることがありませんが、そうでない人はどっぷり悩みに使ってしまい、どんどん深みに嵌ってしまいます。
　ストレスは自分で終わらせることができると思えば強いストレスにならず、ストレスが続くと思うと非常に強いストレスになってしまうそうです。つまり、自分でストレスをコントロールできるかどうか、その気になればONOFFの切り替えをして気分転換ができると思えるかどうか、が大きな鍵となるようです。

　最近、私の場合は週末の茶道のお稽古が何よりの気分転換になっています。それ以外にも、あと2週間後に旅行とか、1ヵ月後は結婚式だとか、日常と違った行動やイベントが大きな気分転換のきっかけになります。週、月といった単位の大きなOFF。それは平凡な毎日を過ごす活力に繋がります。
　でも実は毎日にも小さなOFFが積み重なっているように思います。意識して考えてみると、私は会社の出口を出た瞬間、ＦREEだという気分になり、仕事のことはすっかり忘れてしまいます。（単細胞？）映画や食事といった楽しい約束があれば、もちろんですが、そうでない日も、さー今日は何を食べようか、デパートに寄って洋服でも見ようか、ブログに何を書こうか、お風呂にのんびり入ろうか、早めに寝ようかななど家での楽しい時間について考えています。
　5時半過ぎれば楽しいことが待っている、そう思えばどんな嫌なことも乗り越えられる気がします。

　ONとOFF、どんな時も上手に使い分けたいものです。自分の人生ですから、自分なりのONOFFの方法をもち、毎日それなりに頑張っている自分の為に、小さなご褒美を上げながら、乗り越えていけたらいいなぁ。
　ONOFF(オノフ)という名前、行く度に楽しくていい名前だと思うのです。美容師さん、カットパーマの腕前だけでなく、なかなかのセンスです。