父の日記 昭和17年

昭和17年の日記 
ようやく召集解除 神武屯を発ち東京へ向う

昭和17年10月16日

2005-10-16 | 昭和 (父の日記 昭和17年) 
16日 (金) 晴れ

身体が痛くて二、三時間きり眠れず。朝08・00頃
奉天着。安東へは14.30着、30分停車で税関
の検査がある。我々軍人は簡単な検査でカメラと
煙草位少しみられたヾけだったが地方人はよく調
べられた。禁制品の砂糖などを持ってゐてみつかって
叱られ、身体検査をやられた婦人も二、三あった。僕は
ハマキが一箱図嚢に入ってゐたのだが幸ひ無事通
過。鴨緑江通過はカーテンを下して外部を
見せぬ。朝鮮に入ると地形が大分変って来る。内地の
やうにセセコマシい。
平壌20.00着、京城24.00頃着、
列車は相変らず満員で窮屈だ。

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