今回は、太宰治『女生徒』のコミカライズ・・・ではないんだけど、そんなところもあるような、ないような、そんな作品になりました。
絵を描き終えた後、セリフか何かを入れてお話みたいにしたかったのだけど、お話をつくれそうになく、どうしようかなぁと思っているうちに、太宰治先生の『女生徒』の冒頭部分を書いてしまうということを思いつきました。絵を描いているときにはまったく考えていなかったことです。
『女生徒』に合わせて絵を描いたわけではありません。違うと言えば全然違うわけですけど、雰囲気として、『女生徒』の世界からすごく離れているわけでもないと思うんですよ。そのへんの中途半端さがいいかなと思ったりしています。
テキストを入れるスペースを考えていたわけではないし、せっかく描いた絵の上にテキストをのせて絵が隠れちゃうのも嫌だったので、テキストの位置とかが中途半端になり、最初の段落を収めることもできませんでした。そのへんの中途半端さも、いいんじゃないかと思っています。
文字は、いったんフォントで書いてから、その上を手書きでなぞりました。面倒だったし、手書きの味が出たというわけでもなく、読みにくくなっただけという気がしないでもありませんけど、文字を書く練習になったと思っています。
絵にしても、文字にしても、トレースなしでこれくらい描けたらいいんですけどね。そういうことを求めるのは、まだまだ先の話になりそうです。
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