■向日葵猫（19）楠本高子

　ペンタブとGIMPで漫画を描く練習「向日葵猫」の１９回目です。
　今回は、シーボルトの孫で、楠本イネの娘、楠本高子さんのことを漫画にしてみました。

　漫画の絵や話のネタを探してネットをウロチョロしているうちに、楠本高子さんの写真と遭遇しました。1868年、高子さんが16歳のときの写真らしいのだけど、もう、一目惚れしてしまいました。描いてみたのだけど、うまく描けません。トレースしているんだから同じような絵にはなるんだけど、元画像から放出される高子さんの魅力のようなものが出てきません。
　高子さんたちのことを調べてみましたが、何と言っても、母（イネ）も娘（高子）も、船中で医師に犯され、初めての子を妊娠する・・・という話は強烈だと思いました。その生涯を８コマ漫画にできないだろうか？と考え、無理だろうと思ったんですが、祖父シーボルト・祖母瀧・母イネ・・・といった人たちを１コマずつ書いたら何とかなるんじゃないかと思ってしまいました。
　絵は似顔絵のようなものを描くということで何とかなるだろうと思いました。テキストは１人１００文字以内ということにしたのですが、どの人にも逸話が山のようにあるので、それを切り捨てるのはたいへんでした。
　また、たいていの話には異説があるわけですが、高子さん自身の語った言葉がけっこう残っているので、それを中心にすることにしました。もちろん、すべての文責は私にあります。１日か２日で調べたものであり、単純なミスも少なくないと思いますので、そうしたことを前提として読んでもらえるとありがたいです。
　そんなこんなで、もう１コマというところまで来たのですが、うまくまとまりません。いっそのこと、白紙のままにしちゃおうと思いました。こういうことのできるのが、「漫画」ではなく「漫画を描く練習」の強いところかもしれません。

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