カエサルの世界

今年(2019年)1月中旬から「休載中」ということになっているのだけど、まあ、ときどき更新しています。

夏の蔵王(登山2)

2012年08月18日 | ★蔵王・松島など 

 11時34分
 大黒天を出てから30分というところです。まあ、腕時計を忘れて来たんで、どれくらい経ったのか・・・とか、あとどれくらいかかるのか・・・とか、全然気にしないで歩いていたんですけどね。

 カエサルは、山登りとか大嫌いだったんですよ。若かりし頃、まあ、30年くらい前に何度かつきあわされることがあったんですけどね。大嫌いでした。
 でも、今回は自分のペースで登ることができましたからね。景色とか、足下の草花とかを眺める余裕がありました。このコース(大黒天~刈田岳山頂~熊野岳山頂)で面白いと思ったのは、景色がコロコロと変わるところです。昨日分の記事で、分け入っても分け入っても青い山・・・てなことを書いちゃったわけですけど、そういうのが続くのは5分か10分くらいです。飽きません。
 それに、その度に立ち止まって写真を撮ったりするわけで、体力がないということについては自信のあるカエサルでも登ることができるわけです。


 11時35分
 このあたりまでは平坦な道のりでした。柵がありますけど、「目安」という感じです。見晴らしもよくて、さっきみたいな写真も撮れました。


 11時36分
 道の両側が緑になりました・・・っていうか、「道」ができました・・・っていう感じかな。さっきまでは、柵を離れてどこを歩いてもよかったんだけど、こうなると、道を外れて歩くことは至難の業ということになります。
 なんか、人生みたいですね(笑)


 11時43分
 階段が現れました。登らねばならないということですね。まあ、登山なんだから、しかたがありません。
 なんか、人生みたいですね(笑)


 11時52分
 そんなこんなの変化を楽しみながら歩いていたら、いつかどこかでみたような景色が現れました。御釜です。
 前の記事でも書きましたけど、これはちょっと感動しましたね。この後、登っていくにつれてハッキリと御釜が見えてくるわけですけど、このときの感動をどうやって写真にすればいいかと言うと、カエサルには無理ですね。プロの写真家の方でも無理なんじゃないかと思ったりします。


 11時57分、また蝶々さんが励ましにきてくれました。
 この蝶々さんを見かけたとき、ちょうど下りてくる人とすれ違ったんですよ。狭い道で、どちらかが道を外れないとすれ違えないわけで、写真を撮っている余裕などありませんでした。その間に蝶々さんがいなくなっちゃうんじゃないかと心配していたんですけど、ノープロブレムでした。
 駒草平で撮ったアオダイショウくんなんかもそうだったんだけど、蔵王の動物さんたち、フレンドリーですね。ヒトを怖がったりしません。こういう関係、いつまでも続けていきたいですね。

 蝶々さんの名前がわかりました。「クジャクチョウ」です。


 12時07分、2回目の休憩です。
 昨日分の記事で紹介した「座って休めるようなところ」があったのですよ。特に疲れていたわけではないのだけど、せっかくなので、休むことにしました。
 このポイントからは、御釜も見えるし、その御釜を見ている人たちを見ることもできます。ゴール間近ということですね。なんか余裕という感じで、この写真を撮ってみました。
 何の変哲もないカエサルの左手ですけど、まず、腕時計をしていません。この日の失敗その1です。それから、タバコの吸い殻を手にしているわけですけど、携帯灰皿を忘れちゃったんですよ。失敗その2ですね。
 大黒天~刈田岳山頂の間では2回休憩をして、タバコを2本吸ったわけだけど、正直なところ、その度に悩みました。こんなもん、そのへんにひょいと捨てちゃえば、それだけの話ですからね。でも、ちゃんと持ち帰りましたよ。今にして思うと、本当によかったと思います。


 12時17分、またまた蝶々さんが励ましにきてくれました。
 この蝶々さん、最初に励ましにきてくれたのと同じ蝶々さんですね。カエサルが辛いときに、いいタイミングで出てきてくれます。
 もう本当にゴール間近なんだけど、勾配が急なんですよ。階段を上っていくわけだけど、4段上って休み、また4段上って休み・・・という感じだったのです。

 蝶々さんの名前がわかりました。「アサギマダラ」です。


 12時19分、ゴール直前にして、来し方を振り返ってみました。
 山登りが好きな人とか、ふつうに体力のある人からは笑われちゃうかもしれないけど、カエサルとしては感無量です。


 12時19分、刈田岳山頂の避難小屋です。ごぉぉぉぉぉぉるです。

 笑いたい人は好きなだけ笑ってください。
 でも、カエサルは嬉しかったのですよ。

 基本的に引きこもり体質で、休日と言えば家でゴロゴロしているだけだったカエサルが、こうして蔵王に来ることができたというだけでも嬉しいのです。
 去年と今年、春には蔵王へ来ていたわけだけど、年に2回も来ることができたということでも嬉しいのです。
 この春に来たとき、「野望」が芽生えました。「カエサルにだって、歩いて登れるんじゃないの」ということです。やってみたわけです。やれたわけです。
 第二目標もあったし、その後、下山しなければならないし、まだまだ本当のごぉぉぉぉるではないんですけどね。でも、嬉しかったわけです。


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