
モデルは、十円硬貨です。
最初は、一円硬貨を使ってみようと思ったんですよ。直径がジャスト2cmだということで、これまでにも何度か撮っていますからね。でも、サイフの中を覗いてみたら、ピカピカの十円玉があったので、こっちを使ってみることにしました。
平成二十六年の十円硬貨です。言ってみれば、十円硬貨の赤ちゃんというところでしょうかね。

これくらいまで近寄ることができる、大きく撮ることができる・・・ということになります。
しかし、ピントは厳しいです。

窓の右側に「0.163」とあるのがわかるでしょうか。これがこのレンズの最短撮影距離で、0.163m=16.3cmまで近寄ることができるということになります。
窓の左側には「0.17」とありますが、0.17m=17.0cmということです。 0.163と0.17の間は7mmということになるわけですが、この7mm分を変えるために、フォーカスリングを四分の一周ほど回さねばなりません。たいへんな世界です。
たぶん、マニュアルフォーカスにして、カメラを前後させてやることによってピントを合わせる・・・というのが正解なんだと思いますが、このときはオートフォーカスで通しました。もちろん、手持ちです。
そういう条件で、どれくらい撮れるのかを試してみたかったんですね。

水平に置いた十円玉を、斜め上から撮ってみたわけです。十円玉の中央にはピントが合っているわけですが、十円玉の下側はカメラに近すぎ、上側は遠すぎるということになります。その差は、1~2cmくらいになるわけで、ボケボケにならざるを得ません。
こうしたことは前回の撮影でわかっていたので、今回の目標は、上から下までピントの合っている写真を撮るということです。

そうしやすいように十円玉を斜めに立てかけ、その十円玉と垂直になるようにカメラを構えて撮ってみたわけですがダメでした。中央の「鳳凰堂」にピントが合っていても、上の方の「日本国」、下の方の「十円」はぼけてしまいます。
厳しいですね。「マクロレンズを使えば、誰でも簡単に十円玉のドアップを撮ることができる」などというわけにはいきません。
熟練した技術を持っているような方は別でしょうが、シロートが十円玉を撮るためには、三脚を使ったりしないと無理なんじゃないかという気がしました。

マクロ撮影に慣れている方からすれば、何をバカなことを書いているんだ・・・ということになると思いますが、シロートにはシロートなりの感想というものがあるわけです。そういうのって、けっこう大事なことだと思うんですよね。
【10:38 追記】 この記事、「十円玉を撮る」というタイトルでUPしたわけですけど、マイクロレンズを買ったときの記事のタイトルが「マイクロレンズ(1)チキンライス」だったので、それに合わせて、「マイクロレンズ(2)十円玉」に改めました。明日は、「マイクロレンズ(3)クリオネ」になる予定です。
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