大変ご無沙汰しております。
だいぶサボってしまいましたね
2006年11月20日。権蔵は小さな命とお別れしました。
そう、権蔵は少しの間でしたがお腹に赤ちゃんがいました。
喜びもつかの間・・・8週目で赤ちゃんの元気はなくなってしまいました。
8週目の検診の当日。権之介さんはいつものように仕事のため家を出ました。
けれど、「一緒に病院に行く」といって電車を途中で降り、引き返してきたのです。このとき、権之介さんには何か感じるものがあったのでしょうか・・・。
権蔵はいつもの通り、診察室に入り、診察を受けました。けれど・・・赤ちゃんの様子を見ている先生は、何も言わず、ずっと調べている様子。何か嫌な予感がしました。
「赤ちゃんの心拍が確認できません」
一気に頭の中が真っ白になりました。先生の言うことに対して、「はい」と返事をするのが精一杯。診察室を出て、権之介さんの顔を見た途端、たくさんの涙があふれてきました。周囲にいた妊婦さんにお構いなく大泣きでした。
でも、心のどこかでは分かっていたのかもしれません。というか何か覚悟が出来ていたのかな。ずっと引きずって落ち込むかと思いましたが、次の日からは普通に生活できました。
そして数日後、手術をしました。
手術当日、権之介さんに付き添われ病院へ。
手術を初めて受けた権蔵。手術前までは普通の気持ちでしたが、ストレッチャーで手術室に入った途端、涙があふれ、怖かったです。そばにいてくれた看護師さんはとても良くしてくれ励ましてくれました。
手術は麻酔なので、眠っている間に終了。
無事、1泊入院で退院でき、今は静養中です。
今回のことで、お友達や家族、先生や看護師さん、たくさんの方に励ましていただきました。ありがとうございました。
そして、権之介さんも毎日、家事や全ての身の回りのお世話をしてくれました。精神的にも本当に支えてくれました。ありがとう。権之介さんと結婚してよかったと強く感じました。これからもよろしくお願いします。
辛い経験でしたが、権蔵をひとまわり強くさせてくれたと思っています。
短い間だったけれど、赤ちゃんを授かる喜びと幸せを教えてくれた赤ちゃんに感謝です。
またいつか赤ちゃんに会えるのを楽しみに過ごしたいと思います。
そして、流産を経験して、流産がとても多いことを知りました。
手術当日も同じ病室にもうひとりいらっしゃいました。
いい経験になったと、今では思いますが、でも、でも!このような経験をする人が少しでも減ることを祈っています。
仕事を辞め、再び、自由自適な専業主婦に返り咲いた権蔵は、美味しいものを探しに出かけます