雲追う民

難民キャンプで暮らすサハラウィの生活を紹介する写真

短信17 AIの批判

2013年02月22日 | 西サハラ短信


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アムネスティ・インターナショナル、
サハラウィ政治囚の判決には「国際的規準が欠如」と批判




2013年2月18日 ロンドン
アムネスティ・インターナショナルの中東及び北アフリカ担当フィリプ・ルター氏は17日コミュニケを発表し、その中で24名のサハラウィに対するラバト軍事法廷の判決は「正規の司法裁判としての国際規準を遵守していない」 「24名の被告は民事法廷に、人権保障の下に出頭させられるべきであり、いかなる場合にも終身刑を課されるものであってはならない」「サハラウィ政治囚たちは国家保安法違反、犯罪グループ結成、公務執行妨害のかどで不当に起訴された」などと明言している。

またルター氏は「法廷に傍聴出席した海外のオブザーバー達やNGO代表者たちは異口同音に「当件の証拠不十分」を訴えており、またアムネスティ・インターナショナルは当初から裁判が無効だとみなしていた」と述べている。
一方被告たちは、拷問、性的暴力を受け、自供に追い込められたことを告発した。
ルター氏はさらに「裁判官はあからさまに被告たちの起訴事項調査を拒否し、さらに弁護側は、刃物に指紋は検出されておらずDNAの裏付けもないと断言している」と述べ「占領地でサハラウィ住民たちの絶え間なく受けている人権蹂躙は撤廃されるべきであり、モロッコ当局はこれ以上許されるはずがないことを認識すべきである。」と締めくくっている。

グデイム・イジック事件の24名の被告裁判は、逮捕・拘束から27カ月を経て今月1日に開始され、終身刑9名、禁固30年が4名、禁固25年が7名、禁固20年が2名の判決が出された。
(SPS 西サハラ通信)

追記:先日の西サハラ人権監視会による短信では、終身刑が8名、禁固25年が8名となっていましたが、最終的確認では上記のようにそれぞれ9名と7名になっています。




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