映画の「三間荘の三姉妹」を見てきました。
小樽の銀鱗荘という老舗旅館がメインのロケ地だと聞いて見てきたのですが。
簡単なストーリーしか紹介されていなくて。
それを見るとややファンタジーだなぁと思っていたのですが。
まあファンタジーではあるけれど、リアリティがあるし、本当にこうだったらいいのにと心から思いました。
じんわりと感動で胸がいっぱいになり、しばらく頭から離れませんでした。
設定が不思議な世界観で、どういうことなんだろうと最初は考えるのですが。
演者の皆様が本当に素晴らしくて。
途中から、舞台はここだ、と気づいた時から、なぜその人たちが演じているのかまで理解できて胸がいっぱいになりました。
あまり映画などでは見かけない方が出演されていたのですが。
その意味も理解できて、作っている人たちの思いのようなものが伝わってきました。
もし見た方がいたら、あの方々の出身地を調べてみてください。
ちょっと鼻の奥がツンとします(笑)
たくさんのセリフが心に残ったし。
何よりこだわって全国を探しまくったと言うロケ地が見事でした。
メインの舞台となる旅館をどこにするのか。
日本全国回ったのに見つからず、本物にこだわりたかったけれども、1からセットを作ろうかと悩んでいるときに、監督のもとに1枚の写真が届きました。
それが銀鱗荘だったのです。
実際に足を運び、なんてぴったりなんだろう、こんなところが日本にあったのかと驚いた的な。
銀鱗荘は唯一無二だし。
私が子供の頃から、芸能人がお忍びで来るような、知る人ぞ知る素晴らしいロケーションの場所なのは知っていたのですが。
全国区ではなかったので、これで多くの人に知られるといいなぁと思いました。
主役ののんさんが、最初はただの元気な女の子のイメージなのですが。
ラストではまるで女神のようで、涙がポタポタと落ちてきました。
あれは、癒される人たくさんいらっしゃると思う。
きっとたくさんの人がずっとこんな場所で時間が止まったまま過ごしているのかもしれない。
だけどそういう人たちや、それに関係した人たちに、この映画を作った人たちの思いが伝わるといいなと思いました。
大スペクタルなわけでもないし、ハラハラドキドキが続くものでもないし、スズメが戸締りするわけでもありません(見てないけど)
でも、見るに値する良い映画だったなぁと思いました。
とにかくロケ地が(小樽も含めて)美しかった。
エンドロールで、私の母校がロケ地だったことを知り、後輩たちもエキストラで出ていたと知りまして。
もう一回見たいと密かに思っています(笑)
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