Lovely London

1996年から2000年まで過ごしたロンドンでの出来事を記録したものです。
2014年のパリとロンドン旅行も記載中

パリ・ロンドン旅行記 2日目(5/24)、ナンシー日帰り旅行、エッフェル塔、ナイトクルーズ

2014-05-24 | 旅行
天気は曇り。気温は13℃ぐらいだろうか。結構涼しい。
前日にお願いしておいた、ホテル受付で食堂からパンを分けて貰って7:15にホテルを出る。
オペラ座からメトロに乗って、パリ東駅に行って、TGVでナンシーまで行くためだ。

なぜナンシーに行くかは過去のブログを見て欲しい。
16年前の夏に、車でフランス半周旅行した折りに、ナンシーに立ち寄って、ガレの空間と思えるような美術館に立ち寄り、美味しいランチを食べて、とても印象深い街だったからだ。
ランチを食べたレストランもネットで調べて、名前はちょと変わったが、同じ場所にあることがわかった。

メトロの乗り降りも問題無く行えた。
何処行きのホームは、終点の駅を覚えておく必要がある。
次の駅が何処なのかの掲示板は殆ど無い。
思っていたよりも車両は小さく汚い。
社内には電光掲示板も無く、アナウンスも無い。
メトロ地図で停まる駅名を確認しながら、パリ東駅に着いた。

§パリ東駅
出発まで30分以上あるので、カフェでカプチーノ(3EUR)を2杯注文して、ホテルで貰ったパンを食べる。
3種類のパンだったが、どれもクセも無く美味しい。でもびっくりする程でも無い。

時間になったのでTGVに乗車する。
QRコードが印刷している紙は持っているが、それをかざすことも無く乗車。
車掌と覚しき人に、紙を見せてこの列車で良いかと確認はしたものの、誰にも切符を持っているか確認することは行っていない。
乗ろうと思えば誰でも乗れてしまうようだ。
検札があるかと思っていたが、それも無かった。
(無賃乗車の場合は相当額の罰金が科せられるらしいので、それで不正が防止されているのだろうか)

ちなみに予約時期が早く、料金の差があまり無ったので1等席を予約してた。
1列3席なので、席は余裕である。しかし、進行方向とは逆向きである(座席は回転しない)上に、窓には柱があってあまり景色を楽しめない。
ここが、料金が安かった理由なのかもしれない。
妻は直ぐに居眠りを始めたが、私は空いていたシングル席に移動して、車窓の景色を眺めていた。

堂々としたパリ東駅


カフェでコーヒーを頼み、ホテルで貰ったパンで朝食


TGVの前で一枚


ナンシーに着くまでにもう1駅に停まるようだ


1等の堰は広くて快適だ


ナンシーに向かうに連れて天気も良くなってきた



§ナンシーの街
ほぼ定刻にナンシーに到着した。
観光案内所で地図を貰ったがフランス語版しかなかった。
頼りにするのはGoogleマップだが、昨日を同じように現在地を確定するのに時間が掛かる。
それでも今いる場所が駅の東側で、ナンシー派美術館があるのは反対側であることが分かった。

街中はバスレーンがあって頻繁にパスが行き来しているが、乗り方も方向も分からないの、
美術館までは、もらった地図と不安定なGoogleマップを併用して、30分間歩いた。


ナンシー1日観光のルートマップ

バスが近代的だ


古い町並み


左の塔がおもしろい



§ナンシー派美術館
目の前に美術館の入り口の所で、如何にも日本人と言う団体が入っていった。
かなりシニア層の人達だった。近年ナンシーは人気が無く、フランスのガイドブックを何冊か調べてみたが載っていない。
一番人気はモンサンミッシェルらしい。

日本人の団体に先駆けて入場。一人6EURだった。
16年前ここに来たときは、子供が小さかったことと駐車場が見つからなかったため、
妻とは別々に大急ぎで館内を回った記憶がある。
確か撮影禁止だったからだと思うが、館内の写真は1枚も残っていない。
でも鮮明に覚えていたのは、葡萄の蔓が天上まで伸びて異様なまでに生命力を感じさせた天蓋ベッドだったが、今はそれが残っていなかった。
別の美術館を勘違いしていたのかもしれない。
確かにアール・ヌーヴォーの曲線に満ちあふれた作品はたくさん展示されているが、圧倒させるもの、感動させるものが少ない気がした。
これまで勝手に期待を膨らませていた反動かもしれない。 
でも、大好きなガレの作品を沢山見ることができたのは嬉しかった。

二階では、日本のテレビ局の撮影クルー10名ほどが、ガレの作品を撮影していた。
どこの局かは分からなかったが、いづれ日本で放映されるのだろうか。





































§ナンシーの街
ナンシー派美術館からスタニラス広場に向かうが、同じ道を通るのも芸が無いので、
一本北の道を歩く。
16年前はこの辺りを車で走ったハズであるが、全く覚えていない。
鉄道よりも西のエリアはあまり活気が無く、古くて汚い建物が多い気がする。
観光客が減って寂れてきたのだろうか。16年前はどうだったか覚えてはいないが。





§マカロン屋

ナンシーには、マカロンの元祖といわれている有名なマカロンがある。
革命以前に作られていたレシピそのまま、作り方もまったく変えていないらしい。
そのマカロンを売っている店、ゾン・デ・スール・マカロンに立ち寄る。
マカロンだけで無くチョコレートも販売しており、前の客が何種類ものチョコを量り売りしているので時間が掛かる。
やっと我々の順番が来た。まずナンシー名物のマカロンを1シート(12個)を注文。
店員の話では日持ちがするパックに包まれた物もあるようだが、通常版を買った。
ホテルで味見したいからだ。
その他、ハートの形をしたチョコとギモーヴなどを購入。締めて26.25EUR、高いのか安いのか分からない。

入り口も店内もそれ程広くない


いろんなお菓子が売られている


チョコレート類の数々



§スタニラス広場
マカロン屋からスタニラス広場までは目と鼻の先である。
金色に飾られたゲートをくぐると広大な石畳の広場が拡がる。
なんとここは世界遺産に登録されている。
広場中央には、1831年に設置されたスタニスラスの像が建っている。
四隅にはロココ様式の美しい金属細工が施された鉄柵があってとても豪華な広場だ。

ここが入り口


スタニスラスさん


この噴水がまた豪華


カリエール広場に向かう


街灯も装飾が見事


Saint Epvre教会



§ランチ

カリエール広場を北上し、左に折れると巨大で立派な教会がそびえ立つ。
この教会はなんとなく記憶に残っている。16年前はこの近くに駐車したからだ。
目的のレストランはこの教会の近くにあって、名前は「La Toq'」。
16年前は「La Toque」という名前だったが、改名したようだ。
昔は、外にテラス席がありオープンな雰囲気だったが、今は無く何となく入りにくそうな雰囲気だ。
ドアにはランチと覚しきプレートが掛かってるが、フランス語なので良く分からない。
何かの料理が25EURであることは分かったが・・・・

他の店しようかちょっと迷ったが、意を決してドアを開けて中に入る。
中に入って驚いたのは、満席に近いくらい混んでいたのと、客層がスーツにネクタイ、お洒落なドレス姿の人が多かったこと。
日本人の観光客はちょっと場違いな雰囲気ではあったが、その横を通って2階に上がる。
パーティ用の大きなテーブルと、丸テーブルが2つ。誰もいない。

ウエイトレスがメニューを持ってきたが、フランス語なので読めない。
英語版はあるかどうか聞いたが、無いとのこと。

玄関に書かれていた25EURのメニューは見つからず、たぶんランチコースと思われる料理(30EUR)があったので、
内容を確認しようとウエイトレスに聞いてみたが、彼女は全く英語が通じないためどんな料理かわかならい。

前菜もメインも2種類から選べるので、妻とは別々の料理を食べることにした。

ドリンクはビールを頼んだが、ビールと一緒に前菜なのかカナッペみたいなものが運ばれてきた。
食べてみると、サーモンのような気がするが変わったフレーバーがして美味しい。
この後、もう1種類の前菜、メインと続くが、メインが2種類来て、なぜか妻だけがメインの3皿目が来る。
本当に30EURの料理なのか、後で追加請求が来るのではないかと心配してしまう。

どの料理もハーブが効いていて、この微妙なクセが日本では味わったことのない風味になっていて、なかなか美味しい。
創作フランス料理と言ったところか。

メイン2品を食べてほぼ満腹な上に、ボリューム満点のデザートが運ばれてくる。
チョコのデザートは美味しいが甘過ぎ。これは妻が頑張って食べる。
口直しにコーヒーを頼むと、さらにプチケーキが運ばれてくる。
さすがにこのプチケーキまでは手を出せない。

駅までは徒歩で帰らなければないので、あまりゆっくりとしてもいられない。
早々に勘定(チェック)をお願いした。苔だけは英語が通じた。
さて心配したお値段は、84.5EUR。30EUR×2にビールと水とコーヒーの値段が追加されていた。
料理の質で考えたら、ちょっと高めではあるが妥当な値段か。

ご馳走さまを言って店を出る。

地味な外観。メニューの看板も無い


前菜、これで二人分


白身魚のフライが乗っている


燻製されたサーモンとハーブ


春巻きに似た味?


白アスパラのクリーム煮


ビーフ、食べ応えがある


チキン?


チョコのデザート


イチゴのムース


内装はとても近代的


さらにスイーツが追加



§広場に戻って
スタニラス広場に戻ると、少し日が差し来た。
するとどこからとも無く、賑やかな音楽が聞こえてくる。
ラッパと太鼓のリズミカルな音楽。
音のする方を見ると、楽団?の中に花嫁がいる。もちろん花婿もいる。
こんなに賑やかな演奏は結婚式に向かう時の慣例なのだろうか。
どうぞお幸せに。

途中、スーパーでお土産用のお菓子を買い、15:10発のTGVに乗ってパリに戻る。

もう一度Saint Epvre教会


煙突は今でも利用しているのだろうか


スタニラス広場まで戻る


結婚式の花嫁


後ろの人が楽団


少し晴れたスタニラス広場


ナンシーの街







§エッフェル塔

パリに着いて、一旦ホテルに戻ってお土産を置き、一息ついてからまた出かける。
エッフェル塔の南にあるシャンドマルス公園に着いたのが18:00頃。まだまだ日は高く明るい。
広い公園の真ん中にそそり立つエッフェル塔は圧巻。
暗い雲に被われているかと思ったら、日が差してきて、天気が良いのか悪いのか分からない。

公園をエッフェル塔に向かって歩く。テニスの全仏大会が行われている関係かテニスのイベントが行われている。

エッフェル塔の下は、塔に登ろうとしている観光客でごった返している。
セーヌ川に架かる橋を渡ってシャイヨー宮に向かう。
トロカデロ広場の真ん中には巨大な噴水が水を放っている。
その周りでは酪農まつりみたいなイベントが開催されていて、多くの人達が集まっている。

それを横目で見ながらシャイヨー宮手前の石垣に座る。急に眠気が襲ってきた。
日本は夜中の2時過ぎであるから仕方が無い。
ナンシーでの長距離歩きも疲れの原因になっているに違いない。
日本から持って来た麦茶を飲んで元気を付ける。

ルートマップ

シャンドマルス公園から


天気が良いのか悪いのか分からない


エッフェル塔の下から。宇宙船みたい


下から見上げるとすごい迫力


セーヌ川に掛かる橋からの風景


対岸からのエッフェル塔


ここも多くの観光客で賑わっている。
皆、思い思いのポーズで自分たちとエッフェル塔を写真に撮っている。
今回、三脚は持ってこなかった。三脚を立てて自分たちの写真を撮ったら、撮っている間にカメラごと盗まれそうだったからである。
でも三脚を立てて撮影している人は多い。
別の観光客に頼んで写真を撮って貰うことも、カメラを盗まれそうで怖かったので、それもやらなかった。
でも結構、写真を撮ってほしいと声を掛けられる。
それほど物騒な街では無いのではないかと、だんだん思うようになってきた。

しかし、小さいエッフェル塔の置物をお土産にどうかと聞いてくる売り子達は沢山いる。
なぜか男性が多い。年齢層はバラバラ。
一度「ノー」を言っても、また別の売り子が現れるので、石垣に座っていると何度も「ノー、ノー」を連発しなければならない。

実はセーヌ川ナイトクルーズは暗くないと雰囲気が出ないので、9時から乗る予定にしており、まだ1時間半くらい時間があるので、手持ち無沙汰なのだ。
そうかと言ってあちこち歩き回れるほど、元気は残っていない。歩き過ぎで足が重い。

手軽なカフェでお茶でもと思ってトロカデロ駅周辺を回ってみたが、しっかりとしたディナーコースメニューを出しているカフェばかりだったので、素通りする。

シャイヨー宮に戻るとさらに人が増えている。今度は自転車ツーリング仲間らしく、あちこちに自転車を乗り捨てて団体で写真を撮り合っている。

ゆっくりとトロカデロ広場に降りて行き、酪農まつりに顔を出してみる。
体が少し冷えてきたので、暖かい野菜スープを3ユーロで購入。
ちょっと煮詰まった感じのスープだったがハーブの風味が効いていて美味しかった。

スープをすすっていたら急に雨が降り出してきた。西の空が真っ黒である。
幸い傘は携帯していたので、差しながらエッフェル塔に向かう。

エッフェル塔を眺めると、なんとこの雨と夕日のお陰でエッフェル塔をまたぐ大きな虹が出ているではないか。
慌てて傘をデイパックの横に押し込み、中からカメラを取り出す。
エッフェル塔と虹の全体を写真に納めるには、少しエッフェル塔に近づきすぎたようだ。
シャイヨー宮に居たら、もっと感動的な写真が撮れていたかもしれない。

雨は程なくあがったが、虹はしばらく残っていた。これからのパリ旅行を祝福してくれるような虹だった。



















§セーヌ川ナイトクルーズ


セーヌ川クルーズの乗り場に向かう。
20:40頃なので少し早すぎるかなと思ったが、上り付近は長蛇の列ができている。
15分くらいは待っただろうか。21時を待たずにクルーズ船は出発した。
船内はどれだけ混雑するのか心配だったが、7割くらいの乗船率だろうか。

特に2階の展望デッキは、雨が降った直後なので、座席も濡れており、また風が涼しくなってきた事もあり、3割くらいしか席は埋まっていない。
もっとも先頭に居る人達は、立ったまま船の行き先を見ている。

船はエッフェル塔下の船着き場を出て、東に進み、ループル美術館やオルセー美術館を過ぎてノートルダム寺院のあるシテ島をグルッと回って、船着き場に戻る約1時間のクルーズである。
出発して時は、まだ明るかったが、徐々に暗くなって行き、美術館などの建物もライトアップされてきた。
行き交う船もライトアップを始めた。

暗くなるにつれ気温も下がってきており、妻は寒さに耐えかねて持って来た手袋をはめている。
私は長袖のジャケットなので大丈夫だが、カメラを持つ手がどんどんと冷たくなってきた。

船着き場に近づこうとすると、船が停まって何かアナウンスが流れた。
しばらくすると目の前に立っている真っ暗なエッフェル塔がチカチカと光り出した。
ちょうど22時になって、エッフェル塔がライトアップされるシャンパンシャワーが始まったのだ。

船からサービスでシャンパンシャワーの間は着岸せずに待っていてくれた。
頑張って写真を撮ってみたが、このシャンパンシャワーを写真に納めるのは、三脚が無いと難しいと思った。

興奮冷めやらぬ気持ちで、下船して、またエッフェル塔の横の暗い夜道を通って地下鉄に乗ってホテルに向かった。

しかし、今日は長い一日だった。
























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