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或るホモセクシュアル経験者発信のzakki等。

Sのこと

2010年03月13日 22時47分15秒 | 日記・雑感
木曜日の朝、緊急入院してのメイル以降、彼からのメイルは途絶えているので、現在どのような状態にあるのかは、分からない。家族をはばかつて、こちらへのメイルは控えているという状況なのではないかと思う。ただ、病状については、深刻なようなことはない。そうした状態でベッドに横になっているというところなのではないかと、想像している。
それにしても、病院と縁の深い奴だという、ここに至っての印象。タイプ的にそういうイメージを持っていなかったのだけれども、そのイメージを変えなければならないところにきている、というのを感じる。

体格は、立派。熊系なのにね。私は、彼に健康面の問題をひきおこさせているのは、長年のその家の環境、などと勝手に思っている。生じさせたストレス。彼は、早くに両親がいない。そうしたこともあってか、婿としてその家の籍に入り、そちらの両親は今も健在だけれども、彼を見ているとずっと抑えられた立場にいつづけたような、嫁の方が強い立場にいる家にいつづけたがゆえの弱さを感じてしまう。自己主張のできない人間、立場にいる者のような。買い物などにでる時にも、彼はアッシー君のように車の運転係で、「奴隷状態です」などと冗談混じりのようにメイルに書いてきていたことがあったけれども、端的に現われているものがそのあたりにあるような。

義理の両親、嫁にたいして従順であることに、馴らされた男、という印象。それが私には、もどかしい。メイルで、その自己主張できない傾向について、ストレートに言ったことがあるんだけれども、ともかく縛られている感じが強いのだ。仕事に縛られ、家で縛られ、と自分で言っていたように。そうした長年のことが健康面にも影響しているのではないか、と私は考えてしまうのである。とはいっても、それがSの人生。そういう人生を選んでしまったということ。もうそれは、どうすることもできない。Sになにかしら指摘してみたところで、今更どうなるというようなことでもない。

そういうSと私はつきあっているということ。そして、私に対する時は、Sは解放された本当のS。そういうことだと思っている。父親に甘えたい、そうした思いが深いところにある本当のS。気持を全部解放できるA。私は、その気持、全部受け止めてあげるよ。そう、思っている。体重が、私の倍もある、口髭生やした大きな男。なんだけれども、私は、かわいいと思っている。4歳しか年下ではないSを息子のように感じ、Sは私を「お父ちゃん」と呼んでいる。趣味だとか、一般的物事への関心とか、それほどに共通するところがあるとは思われない間ながら、結びついているのは、なにか奥のところで繋がる要素があるように感じる。

なぜに私は、Sがかわいくてしかたがないのか。それは、彼の中の受身な部分ゆえのように思われる。外見そのままに、能動的、硬派な感じであったならば、それほどに関心を覚えなかっただろうし、愛する気持など起きなかったと思う。Sは、私に「抱かれたい」という感覚だったし、私は、Sを「抱きたい」という側で、つまりは二人の間は、そのままに。今、繋がっているということ。そしてSは、精神的に父親を慕うように、私に向かっているし、Sの心にとっては、それは重要でありつづけるだろうな、と私には思えるのである。これも勝手な想像ながら、家を含めて人生的な背景などからも。


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