泥から咲いた蓮の花

現在、リハビリ中なブログです。長い目で見守ってくだせ~

トラブルは元気の素?

2005-02-25 07:47:36 | どろな話
前回、胃が痛い話を書きましたが、風邪だったようだ。頭痛と若干の発熱あったし。そういうときはしっかり睡眠をとろう!と思い、早く床についたのはいいが、夜中にトラブルが発生した。いつも隣に8歳の娘が寝ている。その夜、娘の掛け布団の上で、3匹の猫のうち、一番でかい黒猫が寝ていた。それはいつもの風景。布団にはいり、うとうとしかけたところ、外から別の一匹から戻ってきて、部屋にはいってきた。

黒猫のもとに行ったかと思うと、いきなり黒猫が飛び起きて、部屋を飛び出していった。一瞬にして、猫のくさーいおしっこの匂いが充満。娘の掛け布団と、私の掛け布団の一部におしっこが付着。ぐわぁぁぁ! 一瞬にして目が覚めた。

飛び出していった黒猫は、体中がおしっこだらけですごい匂い。いったい、どっちのしわざだかわからないが、とにかく布団を洗い、猫をねんいりに洗い(石けん、アジエンスのシャンプー&コンディショナー)、そうこうするうちに朝日が…

しっかり寝ようと思ったのに徹夜かいな。仕事がつまっていたために朝寝もお昼寝もできず、まあ、なんとか頑張ったのだけど、ふと気づいたことがある。こういうトラブルがあった方が、気が猛るためなのか、元気になるね。胃の調子が悪かったとか、頭が重かったとか、忘れているわけです。それはそうだ。平和慣れしていないもの。

お悔やみ申し上げます

2005-02-13 01:24:14 | どろな話
数日前から、飼い主どもがわしの大好きなねずみを飼い始めた。大好きだから当然、近寄る。何をしているのか窺う。しかし、なにやら鉄でできたかごにいれて、たいそう大事にしている。大事にしてもダメだよ。こいつはもうすぐ死ぬよ。素直に、放逐してわしに食わせればいいのに。人間はわかってない。

とはいえ、ネズミは大好きだが、食べるのは実は苦手。いつぞや半分たべてお腹の調子がとても悪くなった。それはネズミの責任ではない。わしの胃腸の性質。人はそれを理解していない。「○○に腹がたった」「○○のせいで悲しい」「○○のせいだ上手くいかない」と忙しい。わしからみれば独り相撲だな。

ここの管理人も同じ。独り相撲をとって朝から泣いている。ちょっとは食ったり食われたりしてみるとよかろう。悲しいのは自然。あきらめるのも自然。その道理がわかるだろうに。まだまだ甘い。わしらは、生まれたときからそれはわかってるよ。そうしてきたんだ。だからいつも正直だ。ちっとは見習え。なすがまま。ありのまま。今日も一日、美しい。明日? 明日は明日、決めるがよかろ。


ねずみのアニー

2005-02-12 11:51:23 | どろな話
死んでしまった。昨晩から小さな住みかに入り込み、静かにしていたと思ったら、朝、冷たくなってかたまっていた。思えば、死に場所を探して、のろのろと台所を彷徨っていたのかもしれない。明らかに動きは鈍かったから。クッキーを食べて、くるみをかじって、逝ってしまった。死に場所を提供してあげたのかな。もの悲しいもんだなぁ。

ねずみのアニー

2005-02-11 21:27:04 | どろな話
昨晩から、また新しい家族が増えた。家ねずみ。台所で子供たちが発見。寒かったのか、素早く動けないようで、捕獲してゲージ(かつてハムスターのハムちゃん使用。すでに他界)にいれた。飼育用セットの大半は用意されているので、本日はエサを入手しにいく。ハムスター用のエサとくるみ。木造の小さな家に入り込んで、くるみを食べている。どうやら元気なようだ。

私 名前はなんてつけようか
娘 ダースベーダー
私 え…

さっそく紙に何かを書いている…「アナキン・スカイウォーカー」と書いてゲージに貼り付ける。8歳の娘は、ダースベーダーがアナキン・スカイウォーカーだってことは知っていて、ルーク・スカイウォーカーの父さんだってことも知っている。さっそくうちの猫たちが、ゲージの周りをとりまいて、興味深そうにのぞき込んでいるわけだ。そのうちの一匹の名前は「ルーク」なんだけども。小さな家ネズミのアニーのおかげで、「うずらがほしい」「インコがほしい」「犬がほしい」「ナマケモノがほしい」とか言わなくなったのがうれしい。


「息子のまなざし」

2005-02-02 16:41:21 | どろな話
監督:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ。2002年ベルギー・フランス合作。映画をどうとらえるだろうか。娯楽?ひまつぶし? 観る人なりでいいのだろうけども、娯楽ではないし、ひまつぶしだったら観なくてもよい。人は最大の喪失にどう向き合っていくのどうか。この作品はそれを考えさせてくれる。受け入れるのか、あがくのか。怒り続けるのか、憎み続けるのか。許すとはなんだろう。許されるとはなんだろう。贖うとは。

「あり!こんなところで終わっちゃうの?」というラストだった。瀬戸内寂聴さんのコメント「感動でしばらく椅子から立てなかった。明かりがつき、頬一杯に流れている涙を拭くのも忘れていた」を最初に読んでいたが、作品中で感動的な場面はなかった。

見終わり、しばらく考え込む。冷蔵庫からコーラを取り出し、コップに注いだ時に涙がどっとあふれてきた。私たちはどれほど、いろんなものをなくし、それに嘆いているか。そして、それに平気なフリをしているか。「もっと強くならなければ」と責めているか。心の底で「わかってほしい」「許してほしい」と願っているか。人は毎日、この葛藤に生きていると思う。主人公オリヴィエも、少年フランシスも私だった。