泥から咲いた蓮の花

現在、リハビリ中なブログです。長い目で見守ってくだせ~

「みなさん、さようなら。」

2005-01-27 18:55:46 | どろな話
2003年カナダ・フランス合作。ドゥニ・アルカン監督。2004年アカデミー賞最優秀外国語映画賞受賞。2003年カンヌ国際映画祭最優秀酒宴女優賞・脚本賞受賞。

不治の病で入院したレミ。父の危篤の知らせを聞き、故国に帰ったレミの息子セバスチャン。人が死を受け入れていく様を、当事者であるレミ、そして家族、友人との交流の中で淡々と描いた作品。ネタバレするも何もない、レミは死んでいく。送る家族に友人たち。

レミは最期「ささやかな人生を、君たちを道連れに楽しめた」と友人たちに告げる。死ぬ朝、ずっと険悪に対立してきた息子セバスチャンに「恐いよ」と慟哭した。レミがセバスチャンに残した言葉「私の望みを…お前のような息子をもて…」。この言葉。今は亡き父は、私に対して言えただろうか。そんな思いがよぎり、目頭が熱くなる。でも、私は息子に言おう。必ず言おう。

サイト構築

2005-01-27 18:39:46 | どろな話
2年ぶりに自分のホームページを作り出す。平成6年の11月頃から平成15年の4月まで運営していたサイト。最初は、アマチュア無線のサークルのサイトから始めたのだっけ。引っ越してコールサインを失い、他の人に運営を預け、無線の趣味も手放してしまった。そのサイトは未だに存続していて懐かしい。同時に、自分が生まれた場所、東京・池上を紹介するサイトを運営していた。あまり更新することもなく、細々と常連だけがたまに発言するような状態が何年も続いた。

この2年間を振り返る。人生の節目だった期間。自分を大きく変えた。環境は何も変わっていないけども、外の物事から自分へ視点を変えていった期間だったな。あいかわらず酒が好き。人も好き。そして寂しがり屋。これは変わらない。

そう。寂しいのだ。

年末に「夜回り先生」に感動したという少年と出会う。アビューズド・チャイルドが抱えた底知れぬ心の闇。こんな場面を想像してほしい。小さな子供が声も届かない牢獄に閉じこめられている状況。あけることも助けることもできず、閉じこめられている子供。必死に泣き叫び、外に助けを求める姿はみえるけども、声が聞こえてこない。どうやったら助けられる? どうしたらその牢獄は開く? 私たちも心の牢獄に、自分をいれていないだろうか。そんなことをこの2年間、ずっと考え、そして取り組んできた。

一人ではない。それに気づくことができた。