泥から咲いた蓮の花

現在、リハビリ中なブログです。長い目で見守ってくだせ~

Mr.インクレディブルにならなくてもいい

2005-08-30 00:30:31 | どろな話
夏休み終了まで、残すところあとわずか。宿題に手をつけないでいる中一の息子。ちなみに娘はすでに終わってマンガとお絵かきの日々。

最後の一日で宿題ができあがる魔法はない。
それはお前が一番よく知ってる。
お前はスーパーマンではないし、Mr.インクレディブルでもない。
そんなもんになろうとしなくてもいい。
お前はお前でいいんだよ。
今日、2頁だけ宿題やってごらん。
2頁だけでいいからやってみたら?

その夜、息子は机に向かっていた。「おお、宿題してるのか、お父さん、感動してるよ」とほめた。翌日、
「昨日、2頁できたかい?」
「うん」
「よかったじゃん、がんばったな」
その夜も机に向かっていた。何頁やったかは、あとは息子にまかせる。今日も、夜はゲームをしていないところをみると、机に向かっているのだろう。

もうダメですね

2005-08-11 13:37:50 | どろな話
お年寄りからよく聞く言葉「もうダメですね」。歳を重ね、思うように体が動かなくなってくる。一年前にできたことができなくなってくる。自分への効力感が日々薄れていくことを嘆く「もうダメですね」。そういう人にかぎって、身なりをいつもそつなく整え、人生をきちっと生きてきた人だ。

コップに半分の水が入っている。
・もう半分しかない…
・まだ半分もあるよ!
どちらの側面を選ぶのも自由なのだ。

そんな話をしたら、あるおばあちゃんは「心がけ次第ですね。気持ちを変えなくてはダメですね」だと。「ダメ」が好きらしい。

こんな人もいた。いつも「○○しなきゃいけない」「××しなきゃいけない」と追い立てれて、いけないづくし。「そんなに自分はいけないのですか?たまには息を抜きましょうよ。疲れるでしょ」それに対して「そうです、こんなんじゃいけないですね」だと。「いけない」が好きらしい。

あなたはダメ人間? いけない人間?

新入り君

2005-08-07 22:16:43 | どろな話
桜インコのこうぞう君。とても人を怖がっている。が!部屋に放鳥するようになってから、日々少しずつ距離が近くなってきた。なつくまで時間がかかるだろうけれど、ゆっくりやっていこう。また、十姉妹のすずお君に新しいパートナーのパチ美さんもやってきた。こいつらはすぐに仲良くなって、一緒に巣で寝ている。トリはシンプルなもんじゃ。こうぞう君の名前は棋士の故・升田幸三からいただいた。名人に香車を引いて勝った伝説の棋士。憧れの偉人。

私はインコが大好きだ。17歳~19歳の人生最初の屈折と再生を経験した時期。シンナーと酒におぼれていた私によりそっていた一匹のセキセイインコ。ある日、突然に家に舞い込んできた人なつこいインコ。名前はなかった。当時の心境は、文字にしようがない。圧倒的な凍てつく寂しさ、焦燥感、空虚感。そんな私の横にずっといてくれた。

すさんだ時期を乗り切り、新しい生活が始まった。私は家を出た。数ヶ月後、一日だけ家に戻った。私が戻ると、調子を崩していると聞いていたインコは、いそいそと巣の中から出てきた。全身の毛が立ち、とても具合が悪そうだったが、久しぶりに会う私になついてきた。それが最後だった。翌日、息を引き取ったとの知らせを受けた。「待っててくれたんだ」そう思うと涙がこぼれた。

そのインコは今でも肩に乗っている気がする。そして今でも助けてくれている。